「コスパ」を見るときには、コストだけを見ているのではない!

こんにちは!長年、海外に住み、日本に帰国後、会計✖英語を教えている、帰国子女のスグリンガルです。

コスパが良い
と言ったりしますが、これ、なんのことか、意味分かって使っている人、どれくらいいるでしょうか。

実は、『コスパ』は会計用語です。

コスパ=Cost performance
という英語ですが、
Cost performanceを和訳すると、『費用対効果』になります。

つまり、『コスパ』は「費用」と、そのかけた費用の「効果」を比較しているわけなんです。主に社内の会計(管理会計、と呼んだりします)で使われる用語です。

大きい出費があったとき、その出費に見合うだけの売上やリターンが期待できるか?―その問いに、Yesとなったときだけ、皆さんの上司も、その出費にOKします。

「費用」と「効果」を天秤にかけて、分析をする行為 ☛これがまさに、会計の原点なのです!

ですから、皆さん、日ごろから「コスパ」「コスパ」と言っていますが、知らず知らずのうちに会計(の神髄)を行っている、ということになります。

コスト+パフォーマンスを言っているからには、支払うお金だけを見ているわけではないことは明らかです。

パフォーマンス、つまりその効果をちゃんと見ていますか?

同じ100万円支払うのでも、高級なブランドもののバッグに支払うのと、これから簡単に就職できるような資格を取れる学校に支払うのとでは、意味が違うわけです。(失敬。もしかしたら、高級なバッグを買って、合コンで成功するための費用という意味では、パフォーマンスが高い出費だ!という人もいらっしゃるでしょう・・・)

最近は、貧富の差が広がってきたからなのか、お金に余裕がない人が多くなってきたからなのか、支払う(出ていく)お金ばかり特集するニュースが多くなってきたと感じています。世知辛い世の中になってきたということなのでしょう。

でも、本当は、景気の悪い時代こそ、この『コスト+パフォーマンス』の分析は大切です。

本当にパフォーマンスを出すものに『コスト』をかけるという気合が大事になってくるからです。

日本語で『パフォーマンス』と言えば、”人の業績”や”スキル”といったニュアンスが強いですが、英語の”performance”は、「人に限らず、そのモノがもっている潜在的な力」を指します。

新しく開発された掃除機がこれまでの10倍もゴミを吸い取るなら、

Its performance is excellent!(=性能が素晴らしいね~!)

と言って、OK。もちろん、新しく買ったiPadがサクサク動画見られて、

The performance of the new iPad is awesome!(=新しいiPad、スゴイ~!)


ってなコメントもOKです。

コストに見合ったものだからよかった、というときには、

It is cost effective.(=費用効果が高い、コストに見合ってる)

というときもあります。

すぐに使える文章ですね。ちょっと、フツーの人とは一線を画したコメントになること請け合いです。


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