これだから人生はおもしろい

今日も今日とてぼっちな29歳男性な私の徒然日記、初回です。

GW3日目の日曜日、平安通にある尾上団地に来ました。
私個人としては用は無かったのですが、故郷にいる母から偵察を頼まれており、名古屋駅で遊んだ後に寄ってみました。
母はいずれ県外に移住することを夢見ており、そんな中で私が住んでる愛知県で住みやすそうな土地を調べたところ尾上団地がヒットしたようです。
「いつでも良いからね」
と言われてはや3ヶ月。
相変わらず行動が遅くてすんません。
平安通駅で降りることは滅多に無いから私も新鮮な気分で散歩して尾上団地に来ましたが、とっても落ち着きのある平和そうな所でした。
母も静かに心穏やかに過ごしたい様子なので、良いんじゃないかな。

そんなこんなで頼まれてた偵察を終えて駅に向かおうとしましたが、少し寄り道をしてある珈琲屋さんに入りました。
最高気温26度かつ14時頃でしたので、アイスコーヒーでもと思いながらメニュー表をめくってましたら、我が目に飛び込んできました「ふわふわパンケーキ」という魔の文字。
朝昼兼のさば定食を食べてから既に3時間ほど経ってはいたけどまだまだお腹は一杯だったのでアイスコーヒーだけで済ますつもりだったのに、

「初めて来た土地で知り合いもいるはずは無し。人目を気にせずパンケーキを食べる絶好のチャンス!」

という気持ちが優り衝動的にふわふわパンケーキを注文してました。。。
注文する気無かったのに衝動で注文しちゃうと後で後悔することはあるのですが、しちゃったもんは仕方ない、美味しく頂くことにしよう。

そう思いながら待つこと10分ほど、パンケーキが届きました。
これでもかという量の生クリーム、生クリームという名の暴力。
自分で注文しときながらその光景に圧倒されてましたが、

「んまあ〜、すごいデザートね。全部生クリームなの?」

と隣から声がしまして顔を向けたところ、隣席のおばちゃま2名も同様に私が注文したパンケーキに圧倒されておりました。

コミュ障な私、おばちゃま達の対応は店員さんに任せて食べようとしましたが、

「お兄さん、これ、1人で食べちゃうの?もったいないわよ〜?」

ん?あ、俺に話しかけてますねこれは。
とりあえず(苦)笑いで濁してパンケーキに挑もうとしましたが、んまーおばちゃま達の止まりませんこと止まりませんこと。

「この歳になると隣の席の食べてるものが気になるのよ~。貴方もそのうち分かるわ♡」

「ねえ、食べたら感想聞かせてくださいな。貴方の感想次第で私達も食べるか決めるわ♡」

「貴方、この時間にそんなもの食べられるなんて、お昼ご飯はいつ頃召し上がられたのかしら?」

「栄とか行ったら1人でそういったもの食べるの難しいでしょうから、ここは丁度いい場所よね♡」

「私たち、毎朝ここでお食事してますのよ。」

「誰かとお話しながら飲むコーヒーは本当に美味しいわ♡」

流石おばちゃま、完全にペースを持ってかれたぞ。
ある程度お年を召したおばちゃまには高度な空間支配力があるんだなと、強烈に分からせられました。
しかしこのおばちゃま達、95歳と76歳なんですって。
毎朝自分の足で店まで通って、こんなにマシンガンなトークを間髪入れずに続けて、これはとんでもないことですよほんと。
そしてちゃんと

「ごめんなさいねこんな知らないオバサンなんかが話しかけ続けちゃって。でも本当に楽しいわ。」

と相手を思いやれる慈悲の心の持ち主でいらっしゃる。
そう言われればこちらも塩対応は失礼というもの。

「いえいえ、おかげさまでとっても新鮮な体験をさせて頂いております。」

私としては一人の時間が木っ端微塵になった事への嫌味も若干込めてたつもりでしたが、おばちゃまはこの返事に喜んでしまった模様。
先ほどの謝罪はどこへ行ったのか、とても楽しそうに話が続いていきます。

そんなこんなで食べ終えたのでおばちゃま達にご挨拶をして店を出ました。
ようやく落ち着いたとほっと一安心。
けど、注文したパンケーキをキッカケに見ず知らずのおばちゃま達と交流をするという本当に新鮮な体験をして、気づいたら少し心が楽しくなってたようです。

こんなよく分からない出会いがあるからこそ人生は面白いんだなと、今日も一つ気づきを得られましたとさ。

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