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2023年に買ってよかったもの

年末年始に1度、買ってよかったものをnoteに書くことが個人の恒例行事になって久しい。

去年の記事で記した通り、ものを買う回数が減っている。これは断捨離や捨て活を続けたことと関連する。捨てることで、ものを買うことの判断基準が明確になり、買わなくていいものが分かるようになってきた。捨てること、手放すことは実は面倒な行為であり、捨てるために払う時間や精神的なコストは高い。ここに時間を使うことは得策ではない。その経験が転じて、本当に欲しいものだけを買い、長く愛用する姿勢に変わっている。

自作している「2023年買ったものリスト」を眺めてみたところ、大きな買い物と言えるものは12個ほどだった。月に1度くらい、欲しいと思って買ったものが増える状態である。そこからこのnoteに書いておきたいと思ったものは、わずか3つだった。記憶や心に残るものを買う回数が少なくなっている。だからこそ、本当に欲しいと思ったものはお金の糸目をつけずに買うことがよさそうだ。今年買ってよかったものを3点記載する。

GORE INFINIUM DOWN PARKA 1000(DESCENTE ALLTERRAIN)

2023の冬は暖冬模様だ。とはいえど、冬場に外に出ると体が冷える。アウターはいいものを買い、寒さをしっかり防御したい。そして、数年は着続けたい。

これまでの真冬は水沢ダウンのAnchorを着ることが多かった。水沢ダウンを買って7年目になる。もともとこのダウンを買う時に、10年は着ると決めて買った。当時はファッションに大きなお金を使う経験が少なかった。清水の舞台から飛び降りる思いで購入したことを覚えている。

この水沢ダウンに、劣化が目立ってきた。生地に小さな穴が空いてダウンが少々飛び出てきたり、生地の継ぎ目の変色が目に見えて目立つようになってきた。店舗で修理は可能か聞いたところ、修理は可能だが1ヶ月かかるとのこと。修理に出すと、今季の真冬が越せない。アウター買い替えのシグナルを感じた。

今回、アウターとしてDESCENTE ALLTERRAINの「GORE INFINIUM DOWN PARKA 1000」を購入した。トレンドを取り入れたオーバーサイズ、ルーズシルエットな形だ。トレンドを取り入れたファッションは数年で廃りが生じ、飽きも感じやすいため、買わない信条だったが、あえて今回は買ってみた。

これは自分の年齢が関連する。次にもしアウターを買い替える場合は、トレンドを取り入れた衣類は買わないだろう。トレンドにどっぷり浸かったファッションをまとうのは、今の年齢ぐらいが最後かもしれないと思っている。年相応という言葉を全面的に受け入れるわけではないが、意識はしてしまう。いろいろ述べたが、今着たいものに出会えたなら、着る体験をしておいたほうが後悔しないと思えた。

日を改めて試着を2回した。100%しっくりきたかというとそうでもないが、欲しいと思えた。オーバーサイズなので、腰回りのドローコードを限界まで絞って着用している。ポケットが大きく、数も多いので、ちょっとした外出ならカバンを持たなくても済む。1000フィルパワーのダウンということで、暖かさもしっかり担保してくれる。数年使ってみて、感じ方の違いを見てみたい。

GEL-NYC(Asics)

スニーカーはもっぱらアシックスを選ぶようになった。ゲルライト5の履き心地に心底惚れてから、アシックスのスニーカーをたくさん買っては履いた。アシックスのスニーカーは外れがなく、足にフィットする。コラボスニーカーもいくつか買ったが、作りがちょっと違うのか、ASICS純正のスニーカーがいちばんフィットする。

2023に買ったスニーカーのベストバイは「GEL-NYC」だ。デザインのいなたさがなんとも愛くるしい。2023年の上期は新モデルが出た途端、即売していた。下期になるとさらなるカラー展開で販売が始まり、今は在庫もあるのではないか。

履いてみたところ、歩き心地はやっぱり間違いなし。1日1万歩以上歩いても足の疲れを感じないことに驚いた。歩くたびに、良さを感じるスニーカーである。一部生地にメッシュを採用しており、通気性が優れているのも推しポイント。足の蒸れを軽減してくれるので、気分もいい。

今年に入ってアシックスのトレンドが来ている気がする。街中でも履いている人を見かけたことがある。それでも、ほかのスニーカーに比べて被りは少ない。日本では「まだ見つかりきっていないスニーカーブランド」とも言えるのではないか。そういった点も好きなポイントである。

Daily Plus(Able Carry)

バックパックはここ3〜4年ほどアークテリクス グランヴィルを使っていた。ミニマルなデザインと収納性で、1日外に出る時のお供としてバッチリだった。そして、だいぶ使い込んだせいもあり、ボディに劣化を感じるようになった。あとは収納力。日帰りなら大丈夫だが、1泊2日だったり多少衣類を入れたりすると、満杯になってしまう。もう少し容量が大きいバックパックが欲しかった。

そこで見つけたのが、Able Carryのバックパック「Daily Plus」だ。グランヴィルと同じくミニマルなデザイン、収納力は少し増え、上記の課題感を解決してくれた。背負っていて肩に重さを感じにくい機構が採用されており、ペットボトルや折り畳み傘を入れる収納にもこだわりがある。痒い所に手が届くバックパックといえる。

ただし、2023年もリモートワークが中心となり、外出する機会がめっきり減ってしまった。Daily Plusを背負ってどこかに出かけるのも、月に数回あれば多い方だ。もっと使う回数と頻度を増やして、買ってよかったポイントをより解像度高く見出したい。

最後に

買いてみて、やっぱり記憶に残るものの購入頻度は明らかに減っている。ここ数年、本当に欲しいものを買うことを第一に、いらないものは買わないことを徹底した。本当に欲しいものは、一度買うと何年も使いたい。そうやって過去に手に入れたものは、数年間愛用できている。

だからこそ、新しくものを買う必要がそれほどなく、今使っているものが劣化したり使えなくなったりして、かつリペアも難しい場合にのみ、新しいものを買うという行動が起こせるようになってきた。

来年は、今年以上にものを買う頻度が減っているかもしれない。もしそうなったのであれば、ものの購買基準がより明確になったともいえるし、新しい体験や経験、好奇心が減衰してお金が使えなくなっていることを示唆しているともいえるかもしれない。

本当に欲しいものとどれだけ出会えるか。また来年の年末年始にでも振り返ってみたい。



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