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スピード&効率 vs スロー&パワー

最近、ニュースで初めて「スローレジ」という言葉を聞きました。

この時代にスロー?と意味が分からなかったんですが、列に並んでいる後ろの方を気にせずにゆっくりお会計できますよ、という気遣いのシステムなんだそうで、これを「セルフレジ」とは別に導入するスーパーが増えているんだそうです。

■どこまで接着していいかが全く分からない

さて「SW クローン・ウォーズ」、「SW 反乱者たち」をそれぞれ全シーズン観て、更に改めて「アソーカ」をもう一度観るという、怒涛の荒行を密かに実行しつつ、ちまちまとスピーダーバイクを作っていますが、こういうキットで一番気を遣うのは、何だと思いますか?

個人的な答えとしては、どこまで接着していいかが全く分からない点。

ガンプラ等の可動するキットは、挟み込みの仕組みが比較的はっきりしている階層構造です。なので、どこまで接着していいかは意外に簡単に理解できるのですが、このスピーダーバイクのような多層構造のキットの場合、動かすことは考えていなくても、たとえば先日の動力パイプの裏側や、エンジンとカウルの内側等、入り組んだ構造になっている箇所がとても多くて、全て接着してしまうと塗装が非常に面倒なのが分かります。

■スカウトトルーパーだけは安心して接着できる

そんな中、搭乗者フィギュア(スカウト・トルーパー)は、ハンドルを持つ腕を除いて無可動、かつ本体は2パーツ構成なので、これは接着していいパーツです。

ただし合わせ目は全く合わない

安心して接着できますが、必ずしも簡単には接着できません 笑

前回、中身の少なくなったTAMIYA  タミヤセメント (角びん)の接着剤ボトルにランナーを刻んで放り込んだ接着材パテを作ったんですが、あまりにこういったパーツが多いので、接着材パテを多用する羽目になりました。

接着パテ、成型色と同色のランナーを使えるので便利ですが、乾燥までにはかなり時間がかかります。

そのため作業性はぐっと下がるので、急いで作りたい方にはあまりお勧めできません。
ただ、接合箇所はかなり丈夫に接着できますので、強度が必要な場合や、今回のように隙間がとても広い古いキットなどにはお勧めの方法です。

広い隙間は接着剤パテが大活躍だが・・

■しっかり接着できるけど、研磨が大変

ところがじっくりスピードで接着したこの接合部の研磨処理には、今度は恐ろしいほど手間と時間がかかるわけです。

研磨作業には時間と手間がかかる

今回はGUNPRIMER サンドループ FLEX(フレックス)【#200】とGUNPRIMER サンドループ FLEX(フレックス)【#400】をメインで使っています。

ブーツと靴底の間は、前回活躍した壷高(つぼだか) 両刃スリ込ヤスリ (目立てヤスリ)を使います。こういった曲面の箇所には、筋彫り用の細い工具より、線形のヤスリの方が簡単に処理できるのでおすすめです。

しかしながら、これを全身に渡ってやるわけで。

しんどいです

お気付きかと思いますが、スピードを上げたい時こそそれなりの便利なツールを使うべき場面なんですが、ここで満を持してスゴイのが登場です。

これはスゴイです。サンダーっていうのは、所謂『研磨機』でして、これは模型用に特化した超小型軽量タイプです。

まず持ってみると分かりますが、ものすごく軽い(55g程度)。

これまで感じたことのないような軽さにまず驚くんですが、更に驚くのがそのセットの充実度と、デザインのカッコよさ。実にcool。

赤基調のカラーでまとめられたデザイン

そしてその性能も度肝を抜くわけで、こんな便利な研磨ツールが登場とあっては、手持ちツールはもう全滅では・・・・などという心配は必要ありません。

ツールの注意点にも書いてありますが、広い面積の研磨には向きません
そして、高負荷をかけると動かなくなることもあります。つまり、用途を絞って通常のヤスリなどと使い分けが必要ということです。

■都合のいいようにセレクトすればいい

さて冒頭の「スローレジ」の話題なんですが、レジでもたついちゃうと後ろの方に迷惑だし、恥ずかしいし、落ち着いてお会計ができないとストレスだし・・・という風に思う方が意外に多いんですね。特に高齢者の方や、お子様連れの主婦の方に人気なんだそうです。

これ日本人特有の「気遣い」や「慮る」文化に対応したものだと思うんですが、それとは逆に、セルフレジやスマホ一個であっという間に会計が終わるApplePayなんかが導入されるスーパーも圧倒的に増えました。

こんな時代だからこそ「ゆっくりでもいいじゃない」っていう逆の仕組みが生まれてくるのも、いろんな意味で今風だなと感じますね。

何でもスマートに、っていう文化はいずれ疲れがきます。

例えば、性能をとことん追求した究極のツールもあれば、逆に使う楽しさやカッコよさの方向を追求した、デザイン性の高い工具もあって然るべき。

趣味としての楽しみ方の奥深さには、どちらもありだと考えることが大事です。

タイトルに「〇〇 vs 〇〇」と敢えて書きましたが、例えば「旧キット vs 最新キット」とかいう対立構造は実は全く必要ないわけで、自分にとって都合のいい、便利なものをセレクトできる柔軟性を持っていればいいじゃない、と思うわけです。

因みに私は、基本絶対セルフレジ派です。
だってゆっくり会計もスピード会計も自分次第で自由ですから 笑

・・さて次は「BAD BATCH」全シーズンです


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