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先生の対応〜いじめ話②〜

小雨の中、先生(♂)に

  1. 継続的ないじめに発展しないよう様子見てほしい

  2. すべり台で立った状態で押された件は安全管理に関わるから確認してほしい

この2点を伝えるつもりでいました。

ところがどうしてほしいか話終わる前に先生から言われたのは

It’s tricky = 難しい

と言う言葉。

①についてはいざこざの時に「No!」って大きい声出すからit’s tricky

えっ、あの…3 vs 1でリンチに遭ってるんだけど。じゃ、どんな言葉を使えばいいの?それを指導すればいんじゃないの?

そもそも前の学校で「Stop it ! I don’t like it(嫌だからやめて)」って教わってから使ってるはず。

②は息子くんはすべり台への情熱がすごくて度々問題を起こしてる。押したのも見たことあるからit’s tricky

えっ、はじめて聞くんだけど。そして誤解がないよう再度言うけど、立った状態で押されて死ぬ思いをしたんです。安全管理の問題だと思うけど…

ってとこで遮られて、このすべり台はずっとあって我々は経験値も高くトラブルは慣れているって言い放った。まるで黙れって言わんばかりに。

とりあえず①の件でリンチした子たちに話すと言って終わった。

イギリスは紳士の国だから表向き嫌な顔はしない。とてもニコニコだったから顔と言ってることが一致しなくて終わった後、意味がわからなくて小雨に打たれながらベンチでしばらく考え込んでしまった。

そして家帰ってよく考えたけど、これなんもしてくれないパターンじゃね?そもそもイギリスでは相談された当日中に対処するのよね。案の定、子どもたちへの指導は何度か指摘されるまでなかった。

そして薄々気づいてたけど、人種差別って言葉がふとよぎる…

この先生、オックスフォード大出身で「Best Teacher賞」とか獲っちゃう人。筋肉ムキムキで腕をまくる袖の位置がピーッタリそろってるような方ww

とても厳しく、人の話を聞かず問答無用だから子どもたちは戦々恐々。いまどき珍しく悪いことしたら廊下に出しちゃう。ただ教えるのは上手らしく、息子的にはいままでで一番お勉強が面白いらしい。

統率取りたいタイプだから、言うことを聞くいい子が好きなのかな?英語不自由でひょうきん者な息子がわずらわしかったのかもしれない。

なんとなくサインはあった。やたら息子には厳しいし、いいことは絶対言わない(イギリスではすごく珍しい)。話してもあんまり目が合わないし、終わった後、あからさまに形相が変わる笑笑 ただ周りには厳しいって聞いてたからそんなもんだと思ってた。

別に好きじゃなくてもいい。人間だから好き嫌いもあるでしょう。ただプロじゃん。特にいじめに関してはうちの子がかわいそうなのはもちろん、クラス全体の雰囲気が悪くなるし、許容することで関わった人全員の人格形成に影響を及ぼす。DVを見て育つ子と同じ構図。

そして実はいじめ問題初めてじゃなかった!以前、彼が受け持ったクラスで同じように明るくてリーダーシップがあって人気者だった転校生がある日クラス全員に無視されたそう。お母さんが相談したけど、まともに取り合ってくれず、個人面談では泣かされたらしい。その後やっとクラスに指導が入っていじめはピッタリなくなったらしいが、翌年転校したとのこと。

この子は中東系だったとのこと。

この話を聞いてある重大なことに気づくよね…

あぁ、これこいつだけの問題じゃねーわ。学校の問題だわ。

この後、学校との壮絶な戦いがはじまるのです。

続く


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