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自分らしい正解の物語

在宅ワーク、通勤時間が減ったり増えたりする、当たり前ではないことが当たり前になった時代です。私たちの日常生活が変わっていったでしょうか。これはある人にとってはいいことであり、別のある人にとっては良くないことなのかもしれません。

そう思いながら、公園のベンチに座っていると、こんなことが思いついてきました。

三人が湖の水面を眺めています。

秋のスナップショット(紅葉の反射)を見ている人。

季節のダイアログ(湖の波)を見ている人。

生命のエビデンス(アオサギの姿)を見ている人。

三人が共に眺めている水面は人によって異なります。正しくない人は一人もいません。自分らしい正解を見つけたのです。しかし、元々どうやってその自分らしい正解を見つけるのでしょうか。また、この世界が暮らしにくいのであれば、どうやって良い方に見ればいいのでしょうか。

コピーライターでもあり、作詞家でもあり、作者でもある阿部広太郎さんがこの疑問の答えを見つけてくれました。それは2021年5月30日に発売された『それ、勝手な決めつけかもよ?』という本で、視点によって過去、現実、未来の見方が変わる方法を教えてくれます。『それ、勝手な決めつけかもよ?』はその視点が見えるコツとして「解釈」の仕方を紹介する本であり、誰でも『「解釈」の練習』を身に付けることができると思います。

それ勝手な決めつけかもよ1


私の記憶に強く残る本であり、言葉でできた解釈によって事実を理解するために道が派生していくということは、私の大切な心掛けになりました。この本は自分にとってどんな視点で世界を見るのか、どのように解釈できるようになるのかを言葉を通して学べます。『ものごとの捉え方』と『自分らしい生き方』が表紙に書いてあり、阿部さんがコピーを書く時のコツを使うと、すぐに物事に対して自分らしい解釈ができるようになります。

改めて湖を眺めて、考え直しました。

解釈のスタートラインとは、自分の名前です。自分の名前を解釈するのはベンチに座るという行為で現実を見る前に必要な手順です。自分の名前に物語を作るという最初のステップ。私は英語の名前なので、漢字を使う名前が羨ましく感じました。ですが、調べるきっかけとなり、名前の旅が始まると苗字の由来まで遡ることができました。自分の名前は呼び名ではなくて、自分を表すものという誇りが持てるようになりました。

湖を見る時自分の姿が水面に映っていると認識することは、自分を知り、生きてきた人生で『自分と出会う』ことになります。ここで阿部さんが紹介する方法で何かのプロである自分を発見することができます。間違いなく、面接にも自己紹介にも役に立つ術です。私はどんな人なのか説明しづらかったですが、『自分と出会う』ことができて自己紹介が楽になりました。

映っている自分の姿ではなく、周辺の景色を見るという行動は、人間関係・仕事・好きなこと・嫌いなこと・過去のこと・不安事を捉えるための重要なステップです。ここまで学んだことに、阿部さんが新たなコツを追加し、解釈ができやすくなりました。誰でも、大変な一日を迎え進んでいくのは難しいです。不安事があると、私はその気持ちが強くなりそこから動かなくて済むように逃げ道を探してしまう性格でした。事実を理解する道が増えると、選べる幅も広がります。そこで気持ちが前向きに挑戦したくなり、明るい未来へ迎えて歩む勇気がでてくるようになりました。

湖に雲が反射されるのに気づき、深く考えました。

事実の解釈が広がると、現実や未来への『ものごとの捉え方』ができるようになり、予想外の光景が反射して事実が見えるようになるでしょう。

湖の水面を眺めている三人の解釈が分かるようになりました。

『それ、勝手な決めつけかもよ?』の本を読んでいる時間は自分と約束を結ぶことになっていくと感じました。自分らしい正解、自分らしい解釈までを導く方法で、「未来」への約束です。本を読むとどんな生活を進んでいくかと解釈次第で決めることができます。誰にでもお勧めできる本です。 

最後に、阿部さんの書き方の魅力の感想を紹介しておきたいと思います。

前作の『コピーライターじゃなくても知っておきたい心をつかむ超言葉術』に関してはこんな風に書きました。

日本語には壮大な星空をみたときのような息を呑むほどの美しさがあると思っています。日本語という星空の中で、言葉は星であると考えています。阿部さんがその星空を導く力を持っていると思います。

新刊の『それ、勝手な決めつけかもよ?』に関してはこう思っています。

次から次へ章を読み終わると真夏の暑さでお水が欲しくなるようにもっと知りたいという気持ちが強くなりました。最後の章で全て解決したとき、まるで井戸に辿り着いたような安心感が溢れてきました。

そこで気づきました。私たちの解釈の仕方によって自分の人生が井戸の周りに咲く華やかな植物のようにもっと豊かになれるようになることを。

言葉だけで力があります。阿部広太郎さんの言葉の使い方で、その力を知ることができます。まるでショーマンの素晴らしさが劇場に響き渡るようです。心に強く残っています。多くの人々にその魅力を知って頂きたいです。

これからの作品を楽しみにしています。

#読書の秋2021 #それ勝手な決めつけかもよ #ディスカヴァー

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