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7インチ盤専門店雑記378「ビリー ・ジョエル」

通販サイトのリフレッシュを行っておりまして、昨日はビリー・ジョエルを30枚ほどアップしました。元々20枚ほど載せてありましたが、価格改定も兼ねて、上げなおしたんです。値上げも値下げもあります。彼の場合、「素顔のままで」ですら、7インチ盤は結構レアですからねぇ。人気のある「ピアノマン」だって超絶レアです。5ケタです。実物を見たことがありません。人気アーティストのわりに入手困難盤が多い人です。そして価格が動きます。何人かのアーティストに共通した事情ですが、もうやめたと言っておきながら突然来日公演が発表されたり…というご本人の発言による事情の変化が原因と思われます。

ヒット曲を量産したアーティストだからといって7インチ盤で揃えるのが簡単かというと、必ずしもそうではないのがまた面白いんです。理由は様々です。特大ヒット曲があると、それより前のシングルはレア盤になりがちですし、時期的に1988年以降のリリースは原則的にレア盤です。ビリー・ジョエルの場合、初期の音源は物凄いことになっております。ヘッダー写真の「We Didn't Start The Fire」は1989年リリースですから、この辺から後も貴重ですね。「The River Of Dreams」は1993年、スリーヴなしのUS盤でもいいお値段となります。

1月に来日公演があるからか、ここのところ、ビリー・ジョエルの盤がよく売れます。一部の人気曲は売り切れておりますから、現在はしっかり揃えてあるとは言い難い状態です。お安く入手できれば揃えておきたいアーティストではありますが、如何せん多いのでコンプリートは不可能かと思います。

彼の場合、別ジャケも結構ありますから、どこまであればコンプリートかというのも難しいです。ウェブの情報もスリーヴ違いまでは触れられていないことがほとんどです。ディスコグラフィ・データも文字情報的には多くのアーティストで満足できるレベルになってきましたが、視覚的な情報、すなわちスリーヴ情報はほぼありません。

複数存在するスリーヴの例は ↓ この他にも「オネスティ」は来日記念盤とチョコホットCM盤が存在したり、理由はいろいろです。

1970年代80年代に活躍したアーティストは、7インチ盤の世界で最も面白い存在です。ビリー・ジョエルもその一人…というか代表的なアーティストです。来日公演に行く前に聴きたいとかで「「New York State Of Mind ニューヨークの想い」はないんですか?」などと訊いてくる方がいらっしゃったんですけど、「オリジナル7インチは1万円以上しますよ、どうしてもとおっしゃるなら…」とお伝えしたところ、無言で帰られましたけどね。本当は「「Keeping The Faith」のB面にも入ってますよ~」とお伝えしたかったんですけどねぇ…。


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