忘れない夜
忘れることのできない夜

夜はどうして惹かれるのか　どうして夜が魅力的なのか

昼が嫌いなわけじゃないけれど　夜は草木が眠っているし
田舎に行けば土の匂いが強くして　都会に行けば喧騒とした時間を思い出せないぐらいの孤独感

そんな日にフラフラと

どこかで見た彼女と一緒に

夜の変化

わたしの中の夜に対する認識は少しずつ変わっています

大人は子供に　夜が怖いと言うし　
わたし自身も夜には恐怖感があって
その恐怖感が　年々と　味に変わってしまって

そういえば最近　わさびを食べれるようになったな　きっかけなしに
そう　夜が魅力的に思うのも　それと同じようなもので

彼女は最近出会った被写体さんです
ショートカットの目に影のある彼女とは　初めて夜に会いました

フラッシュを直に受ける彼女の目は　昼間見た瞳色ではなくて

気づいた時には布団の中　そんな夜がどうも忘れられない

Karin Tsuboi