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翼は桜のようだった。【春弦サビ小説】



Inspired by Ao lyric.
Composed by Ao
Song by Ao


春の日に歌うあたしはーー。


飛べない鳥。
だから歌って、此処に居るよと言っているんだ。

みんな飛び立って行った。
遠くへ。
とにかく遠くへ。
あたしはまだ此処で歌っているよ。

あたしには翼が無かったから。
歌うことしか出来なくて。


泣いて。
鳴いて。
歌って。
唄って。




突然聞こえたアコースティックギターの音は、あたしを呼ぶ声だった。
聴こえる方に向かったら、
其処は言葉と音の渦で。
たくさんの人が歌って、
奏でていたんだ。


あたしは其処であたしの歌を
唄ったんだ。
精一杯。
目いっぱい。

コトバが降り注いできて、
涙が出そう。
光り輝いて、それはひと塊に
なっていく。
暖かい光は木漏れ日からの光に似て。
気付いたらあたしは其処で笑ってた。

降り注ぐ桜の花びら。
風に舞う。
舞う花びらは翼のように
あたしの背中を押し上げて。


あたしは初めて飛べた。


あたしの大事な桜の翼。




#春弦サビ小説
#春弦




聴いてたら浮かんできた言葉を並べて書いた。

本当にインスピレーションだけ。

青央さん、ごめん!
こんなんで💦




サポートなんてしていただいた日には 小躍り𝑫𝒂𝒏𝒄𝒊𝒏𝒈です。