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なぜ統失 第8部「寛解後&非言語 催眠編」(35)故・南裕先生の「自己催眠講座」✨統合失調症(陽性症状)が再燃?💀幻覚を見る。

前回の続きのお話です🔽

「にゃぶりえるさん、悟ってみたいの?」

「はい…」

悟るとどんな感じになるのか興味が有りました。

「先生が出してる ”悟りへの催眠誘導”ってDVDが有るよ」

「えっ、そうなんですか!?」

「うん」

驚いたような感じで相槌を入れましたが、

実はこのDVD、

既に視聴済みで、

コレを見ても催眠に掛かるなんて事も無く、

悟りを体験する事も有りませんでした。


「お待たせしました」

南先生が席に戻ってきました。

「じゃあ、改めて、私はこういう者です」

南先生が懐から名刺を取り出しました。

”あっ、これは「ハンドシェイクインダクション」の変形版「名刺インダクション」が来るぞ!?”

↑心の中の声です。

※「ハンドシェイクインダクション」については、苫米地博士の教材等で紹介されてますので興味の有る方は購入して見て下さい。

僕が期待をしているのを見透かしたのか、

南先生は、「バンッ!」と、

叩きつける様に名刺を机の上に置き、

そのまま指で、

スルッと僕の方に名刺を差し出して来ました。

”なんだ「名刺インダクション」はやらないんだ”

ちょっとがっかりしてしまいました。

「ご存知かと思いますが、私、催眠術師をやっております。南裕と申します」

「あっ、にゃぶりえるです。よろしくお願いします」

「私、実は最近、電話番号を変えましたので、もし何かあったら裏に書かれている番号の方に掛けて下さい」

「あ、はい」

名刺の裏には、手書きで電話番号が書かれていました。

「じゃあ早速ですが、何かやって見ましょうか」

南先生と向かい合わせで見つめ合う形になり、

ちょっとした小話が始まりました。

「ある所に卵が有りました」

「其処では、卵がトンビの子達と一緒に仲良く過ごして居ました」

すると、眼の前に物語の情景が「幻覚」として浮かび上がりました。

ハッキリとした物では無く、

ちょっと赤っぽい感じの幻覚です。

約十年前、謎の催眠術師「鈴木健二」から施術を受けた時にも同じ様な感じで幻覚を体験しました。

またも「統合失調症」の主症状。

「幻覚」の体験をしてしまいました。

陽性症状が再燃してしまったのでしょうか?


卵の幻覚は何故か、

卵が割れて「目玉焼き」になっており、

その周りを子トンビ達が群がって居ました。

”なんだこれ?、何かがおかしくね?”

↑心の中の声

と思っていた所で、

「ちょっと!、にゃぶりえるさん、ちゃんと私の話、理解出来てます?」

南先生からツッコミが入りました。

「あっ、はいっ!すみません」

(先生にも卵が割れている幻覚が見えていたのでしょうか?)

先生が小話を再開しました。

今度は「幻覚」は現れません。

”なんだ、ただの「みにくいアヒルの子」の変形版じゃないか”

話の途中で気が付きました。

最後に、

「なんと、トンビでは無くタカの子だったのです!」

と、先生がオチのセリフで〆ると、

その瞬間、

僕の身体が、静電気で痺れるような感じでガクガクと震え出し、

喜びと嬉しさで満ち溢れ、

心身共に、とても気持ちが良くなりました。

しかし、

その震えと気持ち良さは一瞬でおさまり、

”僕が天才な訳無いじゃん”

と、すぐに現実的な思いに引き戻されてしまいました。


次回へ続く。




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