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シャープ液晶ディスプレイの国内生産を終了

本日行われたシャープの決算説明会において、国内で唯一液晶ディスプレイ生産をしていた堺の工場を9月末までに生産停止することが発表された。

これで、世界に名を轟かせたシャープの液晶テレビが、いよいよ国内生産されなくなる。

2000年代前半、日本国内においてはそれまでブラウン管が主流派だったテレビが、フラットディスプレイに置き換わっていった。これは、テレビがアナログ波からデジタル波へと変わったことが大きく影響している。そして、そのフラットディスプレイとして台頭したのが、シャープの液晶ディスプレイとパナソニックのプラズマディスプレイである。

両者は激しくシェアを競いながらも、その特性から大型はプラズマ、中小型は液晶みたいな棲み分けがあった。ところが、技術の進化とともに、液晶が大型でもコスト、品質ともに遜色ないものとなり、パナソニックがプラズマから2013年に撤退する。

その後は、液晶テレビが主流となり、国内外のメーカーがこぞっていろいろなモデルを出すが、スマホの台頭などもあり、大きく需要が伸びてるとは言い難い。生産も海外生産が中心となり、国内で唯一生産していたのが、シャープなのである。

もちろん、かつてはシャープ亀山工場で生産されたモデルは、世界の亀山モデルと言われるほどブランド力があったが、世の流れには逆らえない。

堺に工場を作った際に相当な投資をしたはずなので、そのあたりが判断を遅らせたのかなー。

何となく感慨深いニュースだった。

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