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大人の階段

健康診断の結果に「肥満」と書かれるようになったのはいつからだったか…もっとも、会社勤めの経験の少ないわたしは、定期的に健康診断を受けていたわけではないので、おそらく30代になってからのことだと思う

運動が嫌いなわたしは、もともと肥満傾向にはあった
身内に肥満体型が多いわけでもなく、幼少期は「発達不良」で健康学級に入れられそうになったことさえあるのに、遺伝でなければ体質なのか…ひとの体の仕組みというのはまったく解らないものだ

成長期、思春期、そのあとはなんという?
成熟期? 男性ならば青年期というのがあるだろうか。それとも男女関係なく青年期なのだろうか
女性は思春期からなにごともなく、いきなり更年期に移行するのだろうか。それもそれで極端な話だ


周りとなにか違うと感じたのは、小学校4年生の時だった
「前へ倣え」をするときは、いつもいちばん前で腰に手を当てることしかなかったわたしだが、その頃から激しく胸部に痛みを感じるようになった。120㎝に満たない華奢な体だったにもかかわらず、あろうことか胸がふくらみ始めたのだ
次に異変を感じたのは6年生の頃だったか…初潮もないわたしのお腹はなぜか丸みを帯びていた。幼児体型と言えばそれまでだろうが、当時はまだあばらの筋が見えていたのに・・・・

中学入学時の身長は138㎝だった
なぜ覚えているのかというと、父が中学を卒業した年の身長と同じだったからなのだが、我が家系はちびっこ系統だったのだ。それに比例して体重もおとなしくしていれば良いものを、ホルモンバランスというのはなんと女子に厳しいことか

どんくさいことは別にしても、外で遊ばないわけではなかった。でも中学になると周りの友だちは皆、途端に外で遊ばなくなった。順当に大人の階段を上っていたのだろう。それがわたしには理解できなかった
だから体を動かすことは授業か部活に限られた。「足が遅い」わたしが体育の時間を楽しめるわけもなく、部活は当たり前のように文化部を選んだ。それも一因かもしれない。だがそれも尊大な羞恥心から半年で帰宅部になり、わたしの課外活動はやがて近所のスーパーのフードコートでラーメンを食すことに到る ⇐ これがイケなかった (-_-メ)

そこから頑張って12㎝くらいは伸びただろうか、だが体重はその程度では済まなかった。背は伸びないのに、おっぱいだけが体重と伴って成長した。身内に巨乳はいないのに、だ


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