半音基準法 世界一シンプルな弾き語りのためのコード理論その3 五和音について for ギタレレ・ウクレレ・ギター

一般的な音楽理論では、音程を考える際に度数を基準としています。この場合、同じ度数でも長短増減によってさらに細分化されることになりますので、一つの数字で表す度数の中に複数の音が存在することになり、音楽理論に詳しくない人は混乱してしまう可能性があります。

そこで、ギタレレ・ウクレレ・ギターなどのフレット楽器の音程の最小単位である半音を基準にしてコードを分析する「半音基準法」を考案しました。

膨大な音楽理論体系全体で考えれば、度数を基準とするメリットは大きいのかもしれませんが、「弾き語りに必要なコード理論」という極めて限定された範囲であれば、半音基準法によってコードの仕組みがとてもシンプルでわかりやすくなります。

第三回目の今回は、五和音について取り上げます。

代表的な四和音である6thコードや7thコードに9th、11th、13thなどの音が足されたものがギタレレ・ウクレレ・ギターなどで良く使われる五和音になります。
この際、ギタレレやギターであれば問題なく五和音を鳴らせるのですが、ウクレレの場合は弦が4本しかないので厳密に言えば五和音の音を出すことはできません。音を一つ省略した形で一般的なウクレレコードは考えられています。
ただし、以前紹介したアドワン奏法であれば、五和音すべての音を伴奏の中に組み込むことも可能になります。

半音基準法では、コードの構成音が一目瞭然でわかるように表記方法を工夫していますので、とてもシンプルでわかりやすいと思います。
例えば「C9」という五和音であれば、半音基準法では「C2+10」と表記します(「Cたす2たす10」と読みます)。Cのメジャートライアドにルート音から半音2個分高い音と、半音10個分高い音が足されている、というわけです。
とはいえ、すでに世界中に広まっている現在のコード表記法が変わるとは考えにくいので、一般的なコード名と半音基準法での表記との対応関係を理解しておくと良いと思います。

※このチャンネルのこれまでの動画はすべてZoomを使って録画しているのですが、Zoomの特性により時々楽器の音が不自然に録音されることがあるようです。お聞き苦しい場面があれば、この場を借りてお詫び申し上げます。

☆半音基準法 世界一シンプルな弾き語りのためのコード理論その1 三和音について for ギタレレ・ウクレレ・ギター
https://youtu.be/zweuTJaP3Ug

☆半音基準法 世界一シンプルな弾き語りのためのコード理論その2 四和音について for ギタレレ・ウクレレ・ギター
https://youtu.be/m7VL2qfwVqM

☆【ウクレレ伴奏の新定番】アドワン奏法のご紹介
https://youtu.be/pFK35ecXd0k

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