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3月14日は 「なでしこジャパン 澤 穂希選手にサインをもらった日」。

2015年3月に三重県 上野運動公園競技場で行われた 第13回伊賀市長杯女子サッカー大会 「忍びの里レディーストーナメント」。 

私、この大会で INAC神戸レオネッサに所属していた なでしこジャパンの澤 穂希選手にサインを頂きました。

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第1試合で伊賀FCくノ一が 1-0でスペランツァFC大阪高槻に勝利した後の第2試合で、INAC神戸と AC長野パルセイロ レデイースが対戦しました。 

「忍びの里レディーストーナメント」の少し前に 女子サッカーの国際大会である「アルガルベ杯」が ポルトガルで行われました。

そのため INAC神戸は なでしこジャパン招集メンバー以外が出場しました。

澤 穂希選手は 「アルガルベ杯」には招集されていませんでした。

この大会に出場していた 澤選手は 他の出場選手に対しても、審判に対しても、ファン・サポーターに対しても 抜群の存在感を発揮していて、INAC神戸は 3-1 で勝利をおさめました。 

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試合終了後、INAC神戸の選手たちとピッチ上に残ってミーティングを行っていた 澤 穂希選手。

そのあと ベンチで水分補給、クールダウン… 

さらに 立ち上がって引き上げようとする澤選手に ずっ~と スタンドの最前列で待っていた私は声を掛けました。

「 澤さん、サイン良いですか… 」

振り向いた澤選手は ちょっと考えてから言いました。

「 すいませんが、広報の人に聞いてもらいたいんですけど… 」

ああっ、やっぱり…。

当時のINAC神戸は ファンサービスのルールが キッチリとしていて、いつでもサインに応じることが出来なかったように思います。 

私は 「 分かりました、すいませんでした。 」 と言って ピッチ横にいた男性スタッフさんに聞きました。

「 選手の方にサインをもらいたいのですが 良いでしょうか。 」

すぐに返事が帰ってきました。 

「 ごめんなさい、今日はサイン出来ないことになっています。 」

ああっ、やっぱり…。

残念だけど 仕方がありません… 

スタンド席に戻ってユニをたたんでいると、グラウンドにいた澤選手が別の女性スタッフさんに 何か話し掛けていました。

そして 澤選手は スタンド席の周辺をキョロキョロと見渡しはじめました。   

私、「 も、もしかしたら… 」

そう思って ミーア・キャットのように 精一杯に首を真上に伸ばしました。 

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すると澤選手は私に気づいて 「 右手でサインするポーズ 」 を送ってくれました。

えええええぇぇ~~っ!!! 

私、 澤選手のもとへ 必死で走りました。 

途中の階段を3段とばしで 駆け降りて 澤選手のところへ ダッシュしました。

スタンドの最前列まで行って 澤選手にサインしてもらうユニフォームを差し出すと、一緒にいた女性スタッフの方も 両端を引っ張ってくれました。

そして 澤選手は 「 ここに書きますね。 」 と言いながら サインしてくれました。

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それから 「 あっ、日付けを入れたほうが良かったですか? 」 と聞かれたので 「 このユニの裏側に 日付入りでサインをお願いします。 」 と言って もう一か所にもサインしてもらいました。 

澤さん「 今日は何日だっけ…? 」 

女性スタッフさん「 今日は ホワイト・デーなので 3月14日です。」

そんな会話を女性スタッフさんとしながら サインしてくれる澤 穂希選手。
( その時、私も横から 「 じゅ、じゅうよん です!」 と言いましたが… )

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「 あぁ、澤さんにサインをもらったぞ~! 」  

その後、澤選手に 「ありがとうございました。頑張ってください!! 」 と お礼を言って見送りました。

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↓ この なでしこジャパンのユニフォームも 一緒に持って行ってましたが、澤穂希選手の8番ユニにサインして欲しかったのでした。

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澤穂希選手は 2011 FIFA女子ワールドカップ ドイツ大会の優勝で 一躍有名なフットボールプレーヤーになりましたが、私は そのず~っと以前から ほぼ一人で日本の女子サッカーを けん引する姿に感銘を受けていました。

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今でも女子サッカーは優遇されているとは言えませんが、当時の環境は もっと 良くなかったように思います。

そんな中で 澤穂希選手は 奮闘していました。 

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その努力の集大成が 2011 ドイツ女子W杯での優勝、大会得点王、大会最優秀選手であり、 2011 FIFA女子年間最優秀選手賞 ( FIFAバロンドール ) 受賞でした。

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そんな 澤 穂希選手に念願のサインをいただきました。

私が澤選手にサインをもらおうと思ったのは この日だけでは ありませんでした。

これまで 何度も その時 INAC神戸の練習場だった 兵庫県の三木総合防災公園に行こうと思いましたが、心の中の思い切りが足りなくて なかなか行けませんでした。

この日は 他のなでしこジャパン招集選手が 海外遠征のために大会に来ていなかったので観客が それほど人が多くなかった…。

これが 決断の要因となり 澤選手にサインをお願いする決意をしていました。

そして、ついにサインを頂くことができました。

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「忍びの里レディーストーナメント」が行われた この日、INAC神戸は若手選手を主体にしたメンバーで試合に臨んでいました。

その試合で とても強く印象に残ったことがありました。

それは INAC神戸の若い選手が 澤選手や 澤選手を取りまく他の選手に対して常に声をかけていた内容です。 

「 澤さん、もっと真ん中へ入っておいてください。」

「 みんな、もっと 澤さんの位置を良く見て! 」

その度にそれを聞いた澤選手は 「 OK~! 」 という感じで ポジションを変えていました。 

私、この時に思いました。

「 みんなが 澤選手の背中を見てプレーしている。 」

「 みんなが 澤選手のプレーを 活かそうと思って必死になっている。 」

澤選手のために… という献身的な精神で まとまるチーム。    

やっぱり 澤穂希選手は みんなに愛される素晴らしいプレーヤーでした。



2008年の北京オリンピック。

澤 穂希選手が試合直前のミーティングで語ったといわれる言葉に 「 苦しい時は私の背中を見なさい。」 という名言があります。  

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でも 澤さんを表現するならば 「 苦しい時も 仲間がいるから頑張れる。 」

こちらの名言の方が 澤 穂希さんのイメージに合っていると 私は思います。


私、少しだけしか話をしていませんが、澤 穂希さんの印象は 「とっても普通の人」。

本当に 昔から近所にいる お姉さんみたいに優しい普通の人でした。  

でも その自然体なところが澤さんの最大の魅力なんだと感じました。 

今は世間が落ち着かない状況ですが 全てが平常に戻ったら、日本のサッカー界のために また澤 穂希さんに活躍してもらいたいです。


そして…

2015年12月16日、現役を引退することを発表…。 

「2015年3月14日は なでしこジャパン 澤 穂希選手にサインを もらった日。」

私、絶対に この日を忘れません。 

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↓  あっ、これは 澤 穂希さんのユニフォームを着た 私です…。

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(どうも すいません…💦) 


#サッカーの忘れられないシーン

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