読書 叛逆航路
紹介文
感想
何千年も存在した巨大な戦艦のAIに意識を上書きされた沢山の人間の中の一人。しかも、なぜか、一人きりで目的を達成するために生きている。
過去、その艦にいた人間。千年経って蘇生されたけれど、今の社会から逃げ出したいわゆる上流階級。何故か、主人公は、助けてしまう。
その程度の前提から、読み進める300ページくらいは、色々なイベントがあるとはいえ、なぜそうなるのかが分からないモヤモヤした疑問のせいで、感情移入のできないまま進んでいった。
主人公が一人きりになった原因となる出来事の回想も入るのだけど、なかなか、何故という核心には辿り着かない。
しかし、その理由が明らかになった後の展開は、それまでのフラストレーションが追い風になって、様々な人間関係と共に、満足感のある結末まで連れて行かれた。
読む力を、要求されるSci-Fiだけど、読み切ると満足感は高いと思う。
面白かったなぁ。三部作の一作目。残りの2冊も買ってるので、読むのが楽しみだ。
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