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AI×ニューラルネットワークのサービスが当たり前の将来でも活躍できる、キャリコン・コーチ・カウンセラーとは

「AIが発達しても活躍できるキャリコンとは」
「AIに負けないコーチング」
いろいろと、AIを意識した文言が、有料セミナーなどで並んでいる。

私の見解としては、キャリアカウンセリングもいずれはAIに、とってかわられると思う。
特に、国家資格レベルは。
なぜなら、国家資格は、一定の基準を、一定のルールに従って、クリアできている人のことを言うから。

AIとは、人工知能のこと。数々の事象や映像などを学習させることで、様々な人の問いかけに、正しい回答を導き出してくれるようになる。
ニューラルネットワークとは、人間の脳の神経(ニューロン)を模した仕組みのことをいい、変数や演算子の間に、重みづけやバイアスなどが絡むことでより、人間らしい思考や結果をだす仕組みのこと。
AI×ニューラルネットワークの進歩は、より、人間らしいコンピューターの実現を意味する。

そう考えた時に、将来的なカウンセリングをコンピューターが行うようになるとどうなるのか考えてみた。

ルールにのっとって正しく行えるのがコンピューターの特徴。より人間の表現を自然に行え、相手の表情を数々のデータをもとに正しく読み取り、誤ったときに適切な見立ての探り直しを行えるならば、AIは限りなく、頼りになるカウンセラーになってくれる。

そして、エラーや故障により、一定のルールを守れないコンピューターが生まれてくれば、それは正しいカウンセリングを行えない一方で、より、人間らしいかかわり方をするコンピューターになると言える。

PS4のゲームになった「Detroit Become Human」はまさにそんな「Androidのエラー=人間的」をテーマにした近未来の内容だったが、とても面白い。

では、「AIが発達しても活躍できるキャリコンとは」を改めて考えた時、私ならどう考えるか、というと

「尾形さんに聴いてほしい」

と想っていただけること。
つまりは「人間力」「人間性」「誰であるか」だと考える。

これは、場合によって、キャリコンやカウンセリングで言うところの「多重関係の禁止」に抵触することにもなる。
なぜなら、○○さんだから、○○さんに見てほしい、という思考の時点でバイアスはかかってくる。
その人が何者かを知っている時点で、カウンセラーである以外の価値観がくっついてくることもある。

ただ、これこそが、本当の人間がAIと差別化してもてる価値観になる、と私は考える。
最終的には「その人がどんな生き方をしてきた人間であるか」「どんな人にカウンセリング・コンサルティングしてもらうか」だと私は考える。

もちろん、一定の基準の、カウンセリングやコンサルティングを行ううえでは、そうしたものは必ずしも必要はない。
今回の話はあくまで、キャリコンやカウンセリングにおいて、来るべき進化したAIによる対人支援との差別化を考えた時の話です。

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