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乙武洋匡の七転び八起き

乙武洋匡のコラムやQ&Aコーナー、マネージャー日記や趣味(映画・ワイン・旅行etc.)の記録などを公開していきます。 「すべての人に平等なチャンスと選択肢が与えられる社会」を目… もっと読む
社会で話題になっているニュース。「なるほど、こういう視点があるのか」という気づきをお届けします。
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小説『ヒゲとナプキン』のあとがき、無料公開しちゃいます!

28日に発売となった小説『ヒゲとナプキン』。あとがきを無料公開します。ぜひとも書店もしくは…

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乙武 洋匡
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #最終話

【全文無料公開】  昼過ぎには陣痛が始まったものの、一向にそのペースは速まることがなかっ…

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乙武 洋匡
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #36

【全文無料公開】  学生たちの春休みと年度末決算が重なる三月末は、旅行業界きっての繁忙期…

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乙武 洋匡
4年前
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #35

【全文無料公開】 「あっ、そうだ」  境内の長椅子でしばらく手を取り合っていた二人だった…

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乙武 洋匡
4年前
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #34

【全文無料公開】  黒いロングコートに身を包んだサトカが、鳥居の向こうから手を振りながら…

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乙武 洋匡
4年前
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #33

【全文無料公開】  ひっそりと静まり返った新宿二丁目の街を、イツキはコートの襟を立てて歩…

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乙武 洋匡
4年前
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #32

【全文無料公開】  ふと目が覚めた。暗闇に包まれた部屋の中で、イツキはスマホを探して毛布から手を伸ばした。指先に、小さな端末が触れる。それを手元にたぐり寄せると、画面から強烈な光が発せられた。あまりの眩しさに思わず目をつぶったイツキは、そこからゆっくりと瞼を持ち上げて視界を取り戻していった。 「もう十二時か……」  イツキはひとりごちると、無造作に放り出したスマホが照らし出す天井をぼんやりと見つめた。まあるい光に照らされた天井に、シゲルとフミエの顔が浮かぶ。 (おまえ

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連載小説『ヒゲとナプキン』 #31

【全文無料公開】  イツキに「伝えなければいけないことがある」と言ったきり、父のシゲルは…

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乙武 洋匡
4年前
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #30

【全文無料公開】  夕方六時を過ぎたばかりだったが、あたりはずいぶん暗くなっていた。等間…

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乙武 洋匡
4年前
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #29

【全文無料公開】  父の謝罪にたまらず家を飛び出したイツキに、群馬特有の「赤城おろし」が…

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乙武 洋匡
4年前
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #28

【全文無料公開】  八年ぶりに対峙した父から、藪から棒に「すまなかった」と頭を下げられ、…

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乙武 洋匡
4年前
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #27

【全文無料公開】  JR前橋駅の北口ロータリーからバスに乗った。一月二日ということもあるの…

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乙武 洋匡
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #26

【全文無料公開】  生活感がにじむ茶色いテーブルを花柄のテーブルクロスで覆い、その上にデ…

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乙武 洋匡
4年前
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連載小説『ヒゲとナプキン』 #25

【全文無料公開】  イツキは白い息を吐き出しながら、姉のコズエが住むマンションのインターホンを鳴らした。 「はい、どうぞー」  愛想のない返事と同時に、玄関の自動扉が開く。イツキは軽い足取りでマンションの中へと向かった。  冷凍庫の中にいるかのように冷えきった街中を歩いてきたイツキにとって、コズエの家の温められた空気は体じゅうの筋肉を弛緩させた。そして、コズエの腕に抱かれてやってきたマコトのまんまるな目を見ると、サトカや父親とのことで縮こまっていた心までが弛緩していく

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