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「支出の額を変えずに給料だけ2.5倍に」5ヶ月で250万。時給も公開して、オーストラリアワーホリのリアルをぶっちゃけるぞ!!

みなさんこんばんは!
絶賛世界一周中の旅人、はっちーです。

タイトルにもある通り、僕は今オーストラリアでワーキングホリデーをしています。

今月でオーストラリアを出国するので、何かワーホリに関するnoteを書こうかなぁと考えていたらX(旧Twitter)でこんなポストを見かけました。


ワーキングホリデーでお金が稼げるのは嘘。メディアが誇張してるだけ。

……これは、つい先日まで実際に働いていた僕が皆さんに真実を伝えなければいけない。
そう思ってこのnoteを書くことにしました!

これからワーキングホリデーに行こうと思っている方や、最近よく話題に上がる「ワーホリは本当にお金が稼げるのか」が気になる方はぜひ読んでいってください🙌

ワーキングホリデー自体の良いところは先日noteにまとめましたので、気になる方はそちらもどうぞ!

ちなみに今回は、僕が働いていたリゾートバイトをメインにお話ししていきます。
大きい街の飲食店などで働く場合はまた変わってきますので悪しからず。

それでは本編です!

リゾートバイトについて

僕が働いていたのは、クイーンズランド州にある『ゴールドコースト』という町から車で約1時間半ほど離れた場所にあるリゾートホテルです。

周りの景色はこんな感じ

バスも来てないくらいの山奥で、ほとんどの人が休暇目的で訪れます。
なので、スクールホリデー(学校が休みの時期)や祝日の時期はめちゃくちゃ忙しいです。

実はここが1つ目のポイント。

オーストラリアでは、祝日になるとほとんどのお店が閉まります。

もちろんたまに開いているお店もありますが、その場合はサービス料が上乗せされるため普段より料金もマシマシ。

ですがもし祝日に働くことができれば、その分給料もマシマシになるんです。

具体的に言うと、基本時給の250%。
つまり2.5倍です。

先ほども言いましたが、リゾートホテルは基本的に祝日周りが繁忙期なので勤務時間も普段より長くなります。

そのうえ給料が2.5倍になるので、1日入るだけで平日の3倍くらいお給料がもらえるんです。

オーストラリアの仕事探しにおいて『祝日も働けるかどうか』はとても大きいポイントになってきますので、ぜひ覚えておいてください。

2つ目のポイントは、住み込みなので家賃が安いということ。

僕の住んでいた部屋はオウンバスルーム(シャワートイレ付きの部屋)に電気代、水道代、Wi-Fi込みで週110ドル(11,000円)でした。


実際の部屋の部屋の写真。冷蔵庫も2つ付いてます

ブリスベンに住んでいる友だちに部屋の写真を見せたところ、この部屋で街の中心近くなら最低でも週300〜400ドル(30,000〜40,000円)はするだろうと言っていました。

もちろん施設によるので、 一概にすべてのリゾートバイトで家賃が安いとは言えません。ですが、大きい街の中心と比べれば安く済むが多いでしょう。

仕事内容について

僕はキッチンでシェフとして働いていました。 ほとんどのシェフが特定の部門を担当するのと違って、 僕は日によって違うポジションを担当する『All rounder(オールラウンダー)』と呼ばれるポジションでした。

カフェの朝食からパスタの仕上げ、生クリームのホイップまでありとあらゆることをやっていたので、いろいろな調理の経験ができてとても面白かったです。

僕は日本の飲食店で働いたこともあるのですが、少し中価格帯の個人店などであれば仕事の内容はほとんど同じレベルだと思います。

低価格帯の飲食店では食品が調理済みになっているパターンも多く、 個人でいろいろな調理の経験を積んでいないと難しいかもしれません。

日本の飲食店では調理場の人が洗い物をすることも多いですが、オーストラリアでは”ディッシュウォッシャー”と呼ばれる皿洗い専門の人を雇うのが一般的で、皿洗いはシェフの仕事じゃなかったのも個人的には面白い点でした。

ちなみに僕の働いていたキッチンでは自分も含めて全員が資格を持っていましたが、 僕は日本の調理師免許しか持っていなかったので資格が必須なのかどうかは不明です。

一番仲の良かったシェフと

5ヶ月で稼いだ金額を日本の給料と比べてみる

ここまでは自分の働いていた職場の環境を紹介してきましたが、ここからは「実際にいくらもらったのか」について話していきたいと思います。

僕が働いたのは11月半ばから4月半ばまでの5ヶ月間で、勤務時間は週に平均43時間ほど。

まずは、日本では一番時給の高い東京で同じだけ働いた場合の給料を計算してみます。

現時点(令和6年4月22日)における東京都の最低賃金は1,113円なので、週給は 43時間 × 1,113円 = 47,859円。

月給に換算すると 47,859円 × 4 = 191,436円で、5ヶ月間続けた場合は191,436 × 5 = 957,180円となります。

次はオーストラリアの場合。

雇用形態によって時給はさまざまですが、Fair Work(オーストラリア版の労働基準局)によって定められている最低賃金は $23.23 AUD(2,310円)です。

また土曜日や日曜日、祝日などは時給が上がるため正確な計算が難しく、今回は僕が5ヶ月で実際にもらった給与を参考値にしたいと思います。

実際の時給はこんな感じ。

平日: $24.81 AUD(2,467円)
土曜日: $31.01 AUD(3,084円)
日曜日: $43.42 AUD(4,319円)
祝日: $62.03 AUD(6,170円)

この条件で5ヶ月働いて、総支給が$26,294 AUD(2,615,590円)でした。

最終日にもらったメッセージ付きコーヒー

今回このnoteを書くにあたって初めて給料をしっかり計算したので、こんなにお金をもらってたのかと正直ちょっとびっくり。笑

東京で5ヶ月働いた場合が約100万円だったので、総支給だけで見ると2.5倍以上オーストラリアの方が多くなります。

ちなみにまだ払われていない給料もあるので、実際はもう15万円くらい多いです。

ただこれはあくまで総支給。ここから税金や生活費が引かれていきます。

生活費、お高いんでしょう?

ほとんどの場合、生活費の大部分を占めるのは『食費』と『家賃』ですよね。

家賃に関しては先ほど書いた通り、住み込みのリゾートバイトなら東京より安く抑えることができます。

街の中心などは東京より高くなることが多いですが、今回はリゾートバイトの話なので関係ありません。

次は食費に関して。

正直自炊する分には、日本とあまり変わらないんじゃないかと思います。

僕は節約のために1ヶ月ほど毎日カレーとカルボナーラを食べていた時期があったんですが、そのときは月の食費が1万円〜1万5000円ほどでした。

日本にいたときもだいたい同じくらいだったので、あまり大きな差はないように感じました。


……ただし外食、テメーはだめだ。

そう、外食がとにかく高いんです。ちょっと信じられないくらい。
マ◯ドナ◯ドなどのファストフード店なら多少は安く済みますが、ちょっとぼろそうな見た目のレストランでも普通に高いです。

簡単な例えを出してみましょう。
こちらの唐揚げ手巻き寿司、みなさんは1ついくらだと思いますか?

画像はお店の公式Facebookから引用

正解は420円。
しかもここのお店は大きくて安いのにおいしいと評判のお店でした。

お次はこちらの角煮。

こちらはちょっと大きめのサイズですが、それでも約3,200円します。

めちゃくちゃ美味しい牛丼がたったの400円で食べられる日本とは大違いですよね。
このように、オーストラリアでは高いものとそうでないものに大きな差があります。

「うまくやれば、支出の額を変えずに給料だけ2.5倍にできる」

これは真実です。

ただ、お金を使い始めたらものすごいスピードで消えていきます

これもまた真実。

ワーホリで仕事を探すのに一番大切なこと

さて、ここまで読んでみなさんはどう思いましたか?

「え!?めっちゃ稼げそうだし最高じゃん!」ですか?
それとも、「ただこいつがうまくいっただけだろ」でしょうか?

どちらも正しいですが、どちらかと言えば後者が現実です。

自分で言うのもなんですが、僕はだいぶうまくいった方だと思います。

今回は”たまたま人の募集があるタイミングで電話をかけた”から仕事が見つかって、”祝日もたくさん働かせてくれる職場だった”からお金も普通よりたくさん稼げました。

そう、実はただ”運がよかった”だけなんです。

もちろんそれ以外にも、仕事探しに有利に働く要素はあります。英語力とか、仕事の探し方とか。

ですが、とんでもなく有能な人が必死に仕事を探しても仕事が見つからないこともあるんです。

一番大切なのは『運』と『タイミング』

ワーホリでオーストラリアに来て仕事を探したことがある人なら、わかってくれるんじゃないでしょうか。

ワーホリに行ってみたい方へ

もしみなさんが”うまくやれば”、今回の僕と同じような仕事に就けるかもしれません。


ですが、これはあくまで僕のパターンであることを忘れないでください。

「オーストラリアに行けばみんなこんな風にお金を稼げるんだ」と思わないでください。


「ワーホリはお金を稼がなきゃ意味がない」なんて、思わないでください。


異国の地で、自分の力だけで暮らすということ。

家を探して、職を見つけて、毎日必死で英語にくらいつく。

そんな日常にこそ価値があって、自分を成長させてくれます。

お金が稼げなくても、オーストラリアが合わなくてすぐに帰国してしまっても、英語が喋れるようにならなくてもいい。

穏やかな日常から飛び出して挑戦することに意味があるんです。

もし少しでも興味があるなら、ぜひ挑戦してみてほしい。

周りの人に挑戦を馬鹿にされても、負けずに突き進んでください。

オーストラリアで出会う人たちは、あなたの挑戦を絶対に笑わないから。

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