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【エッセイ】手紙もまた小説

考えてみたらまだ読書感想文を書いていないことに気づきました。読書好きを公言しているなら書かねば、と読み終わったばかりの本の感想を書こうと思います。

『作家の手紙』
角川文庫
平成22年11月25日初版

36人の作家がそれぞれテーマに沿って手紙を書いています。ラブレターやファンレターもあれば、催促や借金の依頼のような結構切実なもの、苦情や断り、謝罪の手紙のような一般人でも悩むものなどもあります。友への追悼の手紙はその友情の深さに涙し、旅立つ前に偶然再会した昔の恋人への手紙はその後の展開を想像してちょっとドキドキしたりしました。中には設定が突拍子もなくて読み終わった後、頭の上に?マークがいっぱいのってしまう手紙も。こうしてみてみると、手紙も立派な小説だと言えますね。相手との間に様々な物語があっての手紙、ものすごく興味深かったです。愛する人(モノ,場所)への手紙はその想いを惜しげもなく、書きにくい手紙でも相手を傷つけないよう細心の注意を払って書かれているように感じました。
最近はSNSの発達で手紙を書く機会が大幅に減ってしまいましたが、この本を読んでもっと手紙を書こうと思いました。そして作品としての手紙もいつか書いて、noteに載せてみたいな、と思いました。

お好きな作家はいらっしゃいますか?

そういえば…。非常に怖い手紙が一通ありました。誰の作品か書くと何となくネタバレしそうなので伏せますが、普通に読んでいたらぞーっとする展開に。とにかく強烈な手紙でした😱



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