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初心

並べて干したお揃いのパーカーを見てて、うちは二人で普通に生活してるんだなって思った元日の昼下がり。
色違いのペアルックがちょっと気恥ずかしいなと思うこともある。もう中年も中年、本厄を過ぎたおじさんだからね

二人での暮らしに漠然とした不安を感じる事は、いつの間にかというより、始めからなかった気がする。しっかり働いてちゃんと稼がなきゃなあという責任感はあるけど。

自分たちにとっての普通が、誰かの目にはとんでもない異端として見えることもある。悪意があるなしに関係なく、普通じゃない、ありえない、と言い放たれることのなんと悲しいことか。言葉で相手がどう思うかとか、その難しさとか大事さについて考えさせられることが多かった2023年末を超えて、さて自分の言葉はどうだろうか。
どうだっただろうか。

考えたり感じてたりすることを頭の中だけでこねくりまわしてても何にもならないから、外に出して見てみようと思った。

「たとえ、想定される対象が自分だけであろうと何であろうと、読むことを前提とせずに書かれる文章などはこの世にあり得ないのだ」

京極夏彦「姑獲鳥の夏」より

上手に書けなくても、時間がかかっても。

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