【今週のスケジュール】
07日（火）07:00頃 京都新聞杯、 NHKマイルC、新潟大賞典
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　の回顧～日刊馬番コンピ篇
08日（水）07:00頃 京都新聞杯、 NHKマイルC、新潟大賞典
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　の回顧～血統篇
09日（木）07:00頃 日記「術はあるⅡ～その先へ」
09日（木）07:00頃 ヴィクトリアマイルの「徹底的に攻略データ篇」
10日（金）07:00頃 京王杯スプリングC の「徹底的に攻略データ篇」
11日（土）07:00頃 京王杯スプリングCの「予想篇」
11日（土）19:00頃 京王杯スプリングCの「回顧篇」
12日（日）07:00頃 ヴィクトリアマイルの「予想篇」
12日（日）19:00頃 ヴィクトリアマイルの「回顧篇」
13日（月）07:00頃 平安S、オークス（優駿牝馬）
　　　　　　　　　　　　　　　　　の「日刊馬番コンピ指数分析予想篇」
個人的に何もなければ、上記通りに更新されます。

【新潟大賞典の結果】
レースは、好スタートからハナを切って、直線も粘りきったヤマニンサルバム(7人気)が、後方から猛然と追い上げたキングズパレス(3人気)にハナ差をつけ優勝。さらに1.1/2馬身差の3着にヨーホーレイク(2人気)が入り、中波乱決着!?

傾向面からみると、「3勝クラス組～前走①〜③人気に推されていた馬［2-3-2-5] 」に注目。今年該当したのは、キングズパレス（牡5、前走1人気1着）が結果2着入線。

血統面からみると、「父サンデー系×母父ノーザンダンサー系」に注目。出走馬16頭中3頭内2頭（1着ヤマニンサルバム、3着ヨーホーレイク）が馬券に絡んだ。また、「キングカメハメハ系」に注目。出走馬16頭中7頭内1頭（2着キングズパレス）が馬券に絡んだ。

トラックバイアスからみると、新潟芝外回り2000mはワンターンの広いコース形態。スタートしてから最初のコーナーまでの距離が900m以上もあり、最後の直線も600m以上と長い。その直線に適した持続力の要求度が高い舞台設定となっている。

【血　統　傾　向】
芝短距離適性の高い血を持つ馬が良い!?
ダンチヒ系など芝短距離適性の高いノーザンダンサー系の血を持つ馬。
父か母父　Pサンデー系。
勢いに乗るキングカメハメハ系（2018～2023年の6年間で4勝）

2024年
1着ヤマニンサルバム
父イスラボニータ（サンデー系/日）×母父ノーザンダンサー系/欧
2着キングズパレス
父キングカメハメハ（ミスプロ系/欧）×母父ミスプロ系/欧
3着ヨーホーレイク
父ディープインパクト（サンデー系/日）×母父ノーザンダンサー系/米
2023年
1着カラテ
父トゥザグローリー（ミスプロ系/欧）×母父ノーザンダンサー系/米
2着セイウンハーデス
父シルバーステート（サンデー系/日）×母父サンデー系/日
3着イクスプロージョン
父オルフェーヴル（サンデー系/日）×母父ロベルト系/欧
2022年
1着レッドガラン
父ロードカナロア（ミスプロ系/欧）×母父ロベルト系/欧
2着カイザーバローズ
父ディープインパクト（サンデー系/日）×母父ノーザンダンサー系/米
3着ヤシャマル
父キズナ（サンデー系/日）×母父ミスプロ系/米
2021年
1着サンレイポケット
父ジャングルポケット（ナスルーラ系/欧）×母父ニアークティック系/米
2着ポタジェ
父ディープインパクト（サンデー系/日）×母父ノーザンダンサー系/米
3着サトノソルタス
父ディープインパクト（サンデー系/日）×母父ミスプロ系/米
2020年
1着トーセンスーリヤ
父ローエングリン（ノーザンダンサー系/欧）×母父サンデー系/日
2着アトミックフォース
父ワークフォース（ミスプロ系/欧）×母父サンデー系/日
3着プレシャスブルー
父ディープインパクト（サンデー系/日）×母父ノーザンダンサー系/欧

【新潟大賞典　血統背景】

ヤマニンサルバム（牡5、栗東・中村直哉）は、父イスラボニータ×母ヤマニンエマイユ（母父ホワイトマズル）。母のヤマニンエマイユはJRA1200m〜1600mで6勝。ヤマニンマンドールやヤマニンペダラーダの半弟で、父イスラボニータは皐月賞勝ち馬。母父ホワイトマズルは伊ダービー馬で、欧州中長距離路線で活躍。産駒はイングランディーレやアサクサキングスのような長距離馬からメリッサやビハインドザマスクのように幅広い活躍馬を輩出。母系にダンジグ、トニービンと重たい血に父系のスピードでバランスは取れている中距離馬で、左回りに自信。前走は休み明けと1、2コーナーで擦られ力んだのが敗因。ワンターンに変り、スムーズに運べるようなら新潟の平坦でも力走十分!!

昨年の秋に本格化を遂げて、オクトーバーS（リステッド・東京・芝2000㍍）、中日新聞杯を連勝した。前走の金鯱賞は10着に敗れたが、左回り2000㍍はベストの舞台。今年2戦目で状態面の上積みも大きく、巻き返しが濃厚。

同馬は、スタート良く大外枠から様子を見つつ前半3ハロンを過ぎた辺りでハナに立つ。緩い流れでリードを保ち、直線で突き放しつつも2着馬が強襲するも何とか凌ぎゴール!?　ローカル重賞では格がひとつ上といえる存在馬だけに、次走G3新潟記念も展開次第も要注目!?

キングズパレス（牡5、美浦・戸田博文）は、父キングカメハメハ×母ドバウィハイツ（母父Dubawi）。母は米国芝GIを2勝した名牝ドバウィハイツで、リバティハイツやランドオブリバティの下にあたり、仏2000ギニーを制したメイクビリーヴの甥にあたる血統。父はキングカメハメハ、母父ドバウィは英2000ギニーやジャックルマロワ賞を制した欧州マイラー。テンから進んでいくタイプでもなく、中距離で活躍するのは納得。コツコツした走りをするので、道悪やタフな競馬が向くタイプ。新潟外回りなら少しでも上がりが掛かった方がチャンス??

前走（美浦S）、道中は中団。4コーナーで外を回って直線へ。先に抜け出したコスモフリーゲンに迫り、追い比べで抜け出した。近走、惜敗が続いていたが、今回は競り勝った。距離短縮も良い方に出た。

同馬は、スタートは互角も行き脚が無く後方追走。直線で外側から徐々にエンジン点火!?　1頭だけ鋭い脚で1着馬に迫るも、僅かに届かず2着。キングカメハメハ産駒らしく、瞬発力勝負だとサンデー系に対抗しきれない面があり、2、3着が多く、まさにその傾向通り。地力勝負のスピード決着なら前進があってもいいが、次走が悩ましい??

ヨーホーレイク（牡6､栗東・友道康夫）は、父ディープインパクト×母クロウキャニオン（母父フレンチデピュティ）。母クロウキャニオンはボレアスやマウントシャスタ、ベルキャニオン、ストーンリッジ、ダンテスビュー、ラベンダーヴァレイと活躍馬を多く輩出する名繁殖。父ディープインパクトに母父がフレンチデピュティはマカヒキやショウナンパンドラなどと同じ。2年前の日経新春杯を勝利後屈腱炎を発症。およそ2年以上振りの実戦復帰した金鯱賞は3着好走。

3歳時は皐月賞（5着）、日本ダービー（7着）に出走し、翌2022年の日経新春杯で重賞タイトルを獲得。脚部不安で約2年2か月の長期離脱を余儀なくされたが、復帰戦の金鯱賞で3着に入り、地力健在を示している。前走の金続賞は約2年2カ月ぶりで序盤に行きたがる面を見せていたが、差し馬が台頭した中で好位から渋太く伸びて①着プログノーシス、②着ドウレッツアに次ぐ③着に入った。今回(中7週)はひと叩きされた分の上積みが見込めるし、G2&G3は②①③着と馬券圏外がなく、ハンデ59㌔を克服できれば好勝負だけに期待したい!?

同馬は、スタートは互角も行き脚が無く後方9番手追走。中団インで窮屈になり、向正面で何回か頭を上げつつ、4角辺りで押し上げ直線で内から脚を伸ばして3着確保。敗れはしましたが、斤量と枠を考えると最も強い競馬をしたのはこの馬!?　次走、条件次第では要注意??