どうしたら"五味ちゃん"が育つのか

こんにちは、ハヤカワ五味です。

最近、お世話になってる人たちがパパママになり、子供の教育等を考える際に色々聞かれることが増えました。

私は幼稚園〜高校まで公立出身で、大学だけ多摩美術大学という学費の高い私立です。そもそもは国立芸大が第一志望だったので、想定外にお金がかかってしまった…。

そんな私の、特に小学校〜高校時代についてメモがてらまとめておきます。参考になればと。

ただ、私の置かれた家庭環境を振り返っても「闇の10連ガチャ」でたまたま10回SSRが出たようなマグレだと思っているので、全体的にあまり参考にならないと思います(闇の10連ガチャでNが出ると引きこもったり自殺したりするのだと思う)。五味ちゃんは育てない方が良い。こんなタイトルにしておいてあれですが、話半分に読んでもらえたら。


☆五味ちゃんの進学☆
公立幼稚園

幼稚園隣の小学校

区立中高一貫校(九段中等教育学校)
&
お茶の水美術学院(美術予備校)

多摩美術大学 グラフィックデザイン学科(現役入学・卒業)


小学校については、本当に教師が最悪な学校だったなという記憶です。6年間中3年間は教師からのいじめを受けていました、最悪。

今思えば、当時いじめを我慢して良かったことなど1ミリもないし、根が真面目で勉強は学年で1.2番目にできていたので普通に不登校になれば良かったかなと思います。

中学受験組だったので、予備校に少し通っていましたが、真面目だったので成績は良かったです。

中学受験に合格し、無事、九段中等教育学校に入学。この学校は本当に良かったです。よくわからないけど自由に個性を伸ばしてる人が多かった印象。


ただ、私は中3から受験当日まで、4年弱に渡って美術予備校に通い続けました。これが私の人格形成には大きく影響していると思います。

特に、高2くらいからは飛び級?して上位コースに混じっていたので長時間の予備校生活が続きます。具体的には、

6:00-7:30 マックで自習
7:30-8:00 登校
8:00-9:00 読書とか
9:00-16:00 高校
16:00-16:30 予備校に移動
16:30-17:30 間食を取りながらスケッチ
17:30-20:30 予備校
20:30-20:45 移動
20:45-22:45 自習室で自習
22:45-23:00 帰宅
23:00-24:00 夕飯・風呂・就寝

というような怒涛のスケジュールを送っていました。ちなみに授業中も割と真剣にやっていた記憶。もう絶対戻りたくないくらいハードスケジュールでしたが、この時期を乗り越えた結果として得たのは

・効率よく学べば絶対に一番になれる成功体験
(学科=ペーパーで現浪含め予備校トップだった)
・自分なりの学びスタイルを確立
(今も活きてる)
・天才にはなれないという確信
(4年頑張って同期で実技トップ5くらいには入れたけど、トップ3にはどうにも入れなかった。秀才になるのと自分の天才性を伸ばすことは可能。)

あたりです。大事。

そしてその後、結局、センター試験こそ9割超えだったものの第一志望の芸大には二次試験で落ちます。ちなみに多摩美大は記念受験のつもりだったのですが、学科が良かったこともありまさかの予備校で2人しかいない現役正規合格(↔繰り上げ)をし、現役生から多大なる反感を買います。学科9割なんだから受かるやろ!!!

ただ、ここで重要なのが、実は私は多摩美に入るために美術予備校に通い始めたんですね。

最終的には芸大志望になりますが、もともとは多摩美志望です。ちなみに、きっかけは佐藤可士和さんのセブンやユニクロの事例にすごく心惹かれたからです。

ではなぜ、芸大志望になったのか。
それは「美術予備校では芸大が絶対的」だったからです。

これが、美術予備校に通った身としての一番のデメリットだと思っています。

今考えると、なぜあそこまで「絶対芸大」だったのかは謎ですが。とにかく、美術予備校に通っていると「芸大が最高峰」という認識を嫌と言うほど刷り込まれます。

しかも、恐ろしいことに美術というのは正解のない戦いなので、数学や英語のように正解のあるものよりも圧倒的に辛い。正解がないからこそ、それをブレイクスルーできた場合その経験は素晴らしいものになりますが、やはり時間をかけても中々ブレイクスルーできる確信を持てる瞬間は少ないです。

また、その中で「自分の中の正解の軸」を「大学の求める正解の軸」に擦り合わせていく必要があります。これが、基礎的なことであれば素晴らしく応用が効くし、自分に引き寄せて考えることができたら強みになりますが、これが大学入学後に足を引っ張ることも無くはありません。模範解答系の作家さんみたいな形で、鳴かず飛ばずというか。

そんな、モヤのかかった中で走り続けるような受験期間に、気が滅入ってしまう人も少なくありません。さらに「絶対芸大」という十字架を背負ったまま芸大以外の大学に入った場合も延々と芸大コンプレックスを背負っている人もぼちぼちいます。これは他大学コンプレックス全般に言えると思いますが、学歴コンプレックスは大学生の間に解消しておかないと30歳過ぎても足を引っ張られている人が結構います。こわいね。一方で、芸大に入学してから受験の反動で遊びまくって「あの人は今…」みたいになっている人もかなり多く、活躍する人はどこの大学にいても活躍しそうな人たちなので学歴コンプレックスもあんま意味がないんじゃないかなと私は思っています。

なので、美術教育自体は今後の教育の選択肢としてかなりアリだろうなあと思う一方で、美術予備校のアクの強さのようなものを親か本人が多少でも理解していないとドツボにはまって帰ってこれなくなる場合があるというリスクがあると個人的には思っています。


最後に。

学歴の話が出てきたので学歴の話で締めようと思います。

私が現在までに交際した人数は6人で、それぞれ同棲期間もあったりして、いろいろな家庭環境やそれゆえの性格など含め間近でありありと見てきたと思います。みんな学歴や育ちもまばらなのですが、みんななんだかんだ良い人だと思う、そして内2人が高卒です。都内育ちだと「大学まで行って当たり前でしょ」みたいなところもあると思いますが、その2人を見て思ったのは「結局は本人の性格と意思が一番大事だろうなあ」ということです。皮肉なのが、この6人の中で一番楽しそうに文句も言わずのうのうと仕事してたのも、一番年収が高かったのも高卒の人なんだよなあと思いつつ、結局はこじらせず素直に育つのが重要なのかもなあと思った五味ちゃんでした。なので、こんなタイトルですが、おそらく一番参考になるのは高卒で学歴にとらわれず楽しげにキャリアを積んでいる人な気がします。

あとこれは偏見ですが、ゲームをやると戦略性が育つと思います(断言)。


おしまい

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