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家族の満足度を合わせよ

ゴールデンウィークが終わった。

私の働く会社はカレンダー通りの休みだったので
3連休があった後、3日働いて、
その後に4連休があるような形だったが、
個人的に今回はとてもいい休みだったと思っている。

一方妻が働く会社は間の3日間も休みだったので
10連休であった。

昨日夕食を食べながら、この連休の話をしていると
妻はイマイチ満足感が得られない連休だったと言った。

この差は一体何なのだろうか。

途中3日間は私も子供たちも日中は不在で
平日モードではあったが、
その間にも妻は会社の同僚とランチに行ったり
日ごろ行かない整体に行ったりしていたので、
私よりもむしろ充実しているはずなのに
妻は満足せず、私は満足しているのは
何だか妙な気がした。

もちろん満足度というのは個人差が大きいので
同じことをしても満足する人もいれば
そうでない人もいるのは百も承知である。

だが、家族として過ごしている以上、
満足度の器は似たようなものにしておかねば
常に一方が足りない、もしくは溢れかえって
無理をしている状態になりかねない。

そうならないためにも、私たちのギャップを
埋めておく必要があると思ったのだ。

そうして連休前半から思い返してみると
妻と私では次の2つのポイントで大きく
異なっていることが分かった。

①屋外に出る時間の差

この連休は比較的好天に恵まれていたので
私は以前からやろうと思っていたウッドデッキの
補修作業を行っていた。

ホームセンターで材木を購入してきて、
それを狙いの寸法にのこぎりで裁断した後、
木材用のペンキを塗り重ねて
ウッドデッキに木ネジで取り付けていく。

切ったりする作業は多少危険であるが
それ以外のペイントをする作業や
ネジで取り付けをする作業、
そしてホームセンターで材木を購入し
車に積み込む作業は
子供たちにも手伝ってもらうことができるので
適宜子供たちにその作業を任命しながら
屋外で作業を行っていた。

だが、その作業を一日の中心に置いてしまうと
家族でのイベントに使えなくなるので
ウッドデッキの作業は早朝に始めて
午前10時半には終了するスケジュールで
3日間かけて進めていた。

では日中何をしていたかというと、
4連休の真ん中で実家に帰った日を除けば
ずっと子供たちと公園に行ったり
サッカーの練習をして屋外で過ごしていた。

この時期の屋外は日差しも強く
日焼けしてしまうほどの日差しであるが、
屋外にしばらくいた後に家に入ると
適度な疲労感を体に感じるので
満足感が得られていたのであろう。

妻はそれ以外の時間に子供たちと
部屋の中で動画を見たりして
一緒に過ごしてはいたものの
屋外に出ることがほとんどなかったので
疲労感が少なく、満足感が低くなったのかもしれない。

②モノを作る機会の差

ご存じの方もいるだろうが、
私は休日基本的に3食を作っている。

調理自体は得意なのでそれほど苦にならないし、
日ごろ食べられないモノを工夫して
作ってみるのは休日ならではだと思っている。

料理という形でモノを作るのも一つであるが、
今回の連休では実に色々なものを作った。

前述したウッドデッキもその一つであるし、
廃棄する木材で娘がままごとに使う
キッチンも作成した。
余り布で娘が給食の道具を入れる袋を作り、
オオクワガタの幼虫を並べるラックも作成した。

気持ちとしてはミニマリストでありたいので
家にモノを増やすことは極めて嫌であるが、
自分が手をかけて作ったものならば
間違いなく大事に使うことができるので
いつもは購入するような給食袋も
あえて自分で縫製して作ってみた。

そうしてモノを自分で作ってみると
妙な満足感があること気が付いた。

モノを作るということは
作るものが単純なものであっても
多くのプロセスが組み合わさって
成り立っているものである。

そのプロセスをクリアし、
最終的にモノに仕上げることで
私は満足感を得ていたのであろう。


これら2つの要素の差が妻と私の
満足感に差をつけたのだと
今回私は考えてみたわけであるが、
こうして記事にまとめてみると
ここにもう一つの要素があることに気が付いた。

それは私が子供たちと一緒にそれらをしたという点である。

屋外に出て作業をして、遊ぶのは基本的に
子供たちと一緒にした作業であるし、
私が工作作業をしたり縫製をしている時には
子供たちが何かしら手伝ったり、見たりしていた。

もちろん、子供たちと一緒に作業をするのは
一人でするのに比べて何倍も疲れるし、
正直一人でやりたいと思わないこともない。

だが、ある意味モノを作る作業は
私にとっての遊びのようなものなのだ。

私が公園で子供たちと遊ぶ際には
子供たちに目線を合わせるように、
モノを作る作業では子供たちが私の遊びに
付き合ってくれていると思うと
その楽しみ方も変わる気がした。

5月の連休が終わると、次は7月まで
連休は無くなってしまうが、
次の連休は妻も一緒にできるような
作業を考えて実施してみようと思う。

屋外で子供たちと共に何かを
作り上げるような経験は妻にとっても
きっと新鮮なものになるだろう。

家族の満足度を合わせるということは
なかなか難しくもあり、やりがいのある
ミッションである。

ちなみに妻を午前の作業や遊びに誘った際、
「まだ化粧をしてないから外に出られない」
といつも言って、結局外に出るのが午後になる。

化粧をしない男性にはわからないことではあるが、
個人的には起きてすぐに最低限の化粧をして
いつでも外に出られるようにしておけばいいのにと
いつも思ってしまう。

次のミッションを考える際には
妻にどのように化粧をしてもらうかも
考えねばならなさそうである。

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