私の手帳とその中身 2024
東京生まれ東京育ちの年末年始は暇なものである。
私は心の底から「暇」が嫌いだ。でもワーカーホリックな休み下手というわけではない。普段から割とだらだらしているし、大学も一限二限を落とし(怠惰により出席を諦め)、卒業が危うかったくらいには朝起きられない。予定が何もなければ昼まで、下手したら16時くらいまでベッドに寝そべっている日もある。
これは「よーし、もうちょっと寝ちゃうぞ」という自らの選択の結果だ。「暇」は、意思を持った「のんびり」とは違う。自分が望んだわけでもない空白が耐えられない。「暇」はその時間を楽しもうとする工夫や努力の欠如で、怠惰だけでなく、傲慢さの象徴のような気さえしてくるのだ。
毎年、年末は終わらなかった仕事の処理に追われているうちにいつの間にか年越しとなるが、正月は「暇」と向き合うことになる。店も休み、友達も実家に帰省していて、パッと遊べる手段がない。宿も高騰しているし、帰る実家もないため、とりあえず家に留まる。
新年の目標でも立ててみるか、と手帳を取り出す。暇を受け止めるためには、日々を記録することも大事だ。空白でも自分を責めない。「空白だったんだなあ」「この日はやる気や余裕がなかったんだなあ」の振り返りにもなる。
私の手帳 2024
対面の打ち合わせが増えたので今年の持ち歩き用手帳は「PLOTTER(プロッター)」のバイブルサイズのシステム手帳を導入した。
いつかは黒い革の手帳を、と考えていたものの、自分のスタイルに合うアイテムになかなか出会えずにいた。「荷物は少なく、コンパクトに」を重視すると、レザーの手帳はまず候補から外れる。
しかしPLOTTERはリングの直径が小さく、革もやわらかだ。ヨレを気にしないのであれば、小ぶりなバッグに押し込むために多少丸めても大丈夫なのが気楽である。
システム手帳であれば中身を自由に組み替えられるし、子どもと外出中「ママ、お絵描きしよう!」と言われても抵抗なくリフィルを差し出せる。荷物を極限まで減らしたいときはページを最小限に組めば良い。
別売りのファスナーケースにお札を入れれば財布も兼ねられる。お札もチケットも、大きめの領収証もギリギリ折らずに入る。「手帳」と限定的に捉えず「とりあえずこれさえ持っていけばOK」のセットとして使うことにした。
ありとあらゆる資材が高騰し、調達が難しくなったことから「次回生産分からはリングの色が変更になる」と聞いてあわてて購入した。
持ち運ぶ必要がない「置き手帳」は、結局ほぼ日手帳に戻ってきた。毎年同じフォーマットで廃盤リスクが極めて低い手帳を選ぶのがよいのかも、と思い直したのだ。
リフィルなど手帳の中身
PLOTTERは革がやわらかいため、リングの跡がついてしまう。リングサポーター推奨。
リフィルは「レイメイ藤井」のバイブルサイズ、ダヴィンチ 2デイズ。1ページに2日分、で枠の大きさがちょうどいい。タスクと行動予定だけをざっくり記録できる。
中身が飛び出さないようにバンドも。
このファスナーケースが大活躍。前述の通り、お札もチケットも、大きめの領収証もギリギリ折らずに入る。
マイクロバッグを持つときは、ボールペン1本に付箋を財布に忍ばせる。忘れたくないメモをその場でとり、あとから手帳に清書するか、そのまま貼り付ける。
これさえあれば子どもと外出中、お絵描きをしたり、くだらない手紙で大笑いしたりもできる。6歳児はこのメモで約2分間爆笑していた。
ちなみに月間カレンダー部分は、誰かが途中で挫折したであろうフランクリンプランナーをフリマアプリで格安で購入した。手帳、年度途中から買うのであれば中古市場にも意外と掘り出し物がある。
取材用のメモは測量野帳を愛用している。安くて薄くて軽くて、表紙が硬いため立ったままどこでも書けるのが心強い。
手帳に記録すること
持ち歩き用の手帳に記録するのは主に「健康記録」「スケジュールとタスク」、「企画メモ」だ。
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