恩師 T先生

僕が小四の頃、新規採用の先生が担任になった。
言い方悪いけどハズレだった。
その先生になってから
小三の頃とクラスメイトは変わってないのに何故かクラスが荒れた。

授業中に先生に鉛筆飛ばしたり、
クラスメイトにハサミ投げる奴がいたり
クラスメイトをプールで溺れさせようとしたりしてる奴がいて。
当時の俺は、前の年に大好きな親友が死んだことで病んでたからシンプルに地獄だった。
クラス仲は最悪、授業なんて聞けねぇし、
親からの暴力とか、暴言とか、
仲良かった人からのいじめとか色々重なって、夜中には街で不良みたいなことしてた。
ストレス発散のために不良みたいなことしてマジで俺は頭おかしかったと思う。

そんな時に1人だけ救ってくれた人がいた。
T先生だ。

T先生は担任の見張り役というか、担任に色々教えるための先生で
教育委員会までいったらしい。
凄腕の先生らしかった。

俺はその先生が大好きだった。
タメ口でいいよ、でも挨拶だけはしっかりしよう。
それがT先生の口癖だった。
放課後、当時ミニバスケットボール部に所属してた俺は放課後練の為に急いで教室を出ようとすると
「ちょっと教室汚すぎるから掃除してから行こうぜ」とT先生に言われて
「えー?俺部活あるんだけど……」と言うと
「いいよ、T先生が教室掃除していけって言ったから、T先生が悪いですって言え。」って言われて「俺が怒られるから嫌っすよ。」って言ったら「大丈夫だ。そしたら守ってやるよ」って言ってきて そこでなんか好きになった。
パッとそういう事言えるやつ、特に先生の中じゃあんまりいなかったから。

卒業したら卒業証書見せに行くよと約束した
けど会えてない。
いつか絶対見せに行くよ。

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