ウクライナは、ポロシェンコという有能な大統領をゼレンスキーへ交代させたばかりに‥

ウクライナはポロシェンコ政権時代は、ロシアからクリミア半島を侵攻され、EU加盟に向け、軍備強化にもつとめ、脱ロシア化を目指していた。ポロシェンコは有能な大統領だったのである。このことに、実は一番、苦々しく見ていたのは、ウクライナのオリガルヒである。オリガルヒは、ロシアと結び、汚職のかぎりを尽くし、ウクライナの国富を収奪し、国民は貧困に喘いでいた。だが、ポロシェンコが、脱ロシアを目指したことにより、オリガルヒはうまい汁を吸えなくなることに危機感を抱いたオリガルヒどもは、「国民の僕」というテレビ番組でゼレンスキーを起用し、遠回しなポロシェンコ批判を行う。ゼレンスキーとは、日本で言えば、爆笑問題の太田光のようなインテリ臭があるコメディアンであった。
ポロシェンコとゼレンスキーが大統領選挙の対決となり、ゼレンスキーが大統領になる。在日ウクライナ人の国際政治学者、グレンコ・アンドリーは、ポロシェンコは有能だったが、今度はコメディアンなのか、と落胆していた。
ゼレンスキーは、ポロシェンコの軍事強化路線から、国民に仕事を、というインフラ路線をとったのだが、EUから不信感を抱いてしまわれてしまった。このことが狙いのオリガルヒは、まんまと生き延び、上手い汁を吸い出し、ロシアがウクライナへ軍事侵攻した。
ゼレンスキーを否定する気も肯定する気もないが、プーチンのウクライナ背景にはロシアと結びついた腐敗のオリガルヒがある。

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