樋口 直美

著作:『「できる」と「できない」の間の人』(晶文社)。『誤作動する脳』(医学書院シリー…

樋口 直美

著作:『「できる」と「できない」の間の人』(晶文社)。『誤作動する脳』(医学書院シリーズ ケアをひらく)。 『私の脳で起こったこと』(ちくま文庫)他。『認知症世界の歩き方』監修 https://peraichi.com/landing_pages/view/naomi

最近の記事

棒灸(温灸)の方法

長年お灸をしています。気持ちが良いし、体が楽になるからです。 棒灸は、もぐさ(原料は、よもぎの葉の裏の繊毛)を棒状に固めたもの。(写真の中国製のものは、長さ21cm、直径1.5cm。高価ではないです。) 肌に直接当てることはなく、じわ〜と温まって、気持ちが良いです。 シールで貼るタイプの小さなお灸よりは、かなり強力ですが、火力は、自分で(ツボと棒灸の距離で)調節できます。 唯一の難点は、煙がかなり出ること。ベランダや換気扇の近くでします。 (どうしても煙が嫌だという方は

    • 『精神看護』3月号の「ケアをひらく」特集

      医学書院の「シリーズ ケアをひらく」全43冊 の魅力、誕生のきっかけ、何を考えながら作ったかなど、 担当編集者の 白石正明さん ご自身が語った月刊誌(「精神看護」3月号)。 著者が読んでもびっくりする言葉やハッとする名言が次々と出てくる 永久保存版です。  ケアをひらくの紹介以外にも「白石さんの本づくりの考え方」という7つのコラムに驚きます。凄いです。 本作りや編集に携わる方、興味のある方は必読。 例えば【帯をどうやって作っているか・惚れる力・目次の作り方・器を変え

      • 『N:ナラティヴとケア 第15号 オープンダイアローグ の可能性をひらく』

        精神科医 森川すいめい編 雑誌『N:ナラティヴとケア 第15号  オープンダイアローグ の可能性をひらく』 (遠見書房 が年1回発行。定価1,800円) オープンダイアローグを勉強中の私も 「認知症とオープンダイアローグ」 というテーマを光栄にも頂戴しまして、 ちょこっと書きました。 実践が、広がってほしいです。 <目次・購入> 版元ドットコム→https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784866161891

        • 『精神看護』(医学書院)3月号      「ケアをひらく」特集

          雑誌『精神看護』(医学書院)3月号は 『白石正明さん(編集担当)が主観で解説する シリーズ「ケアをひらく」全43冊』  2月26日発売。 表紙写真は 齋藤陽道さんです。 シリーズ「ケアをひらく」全43冊の詳細は→こちら 毎日出版文化賞(シリーズの企画に対して。)、小林秀雄賞、大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞ほか受賞した名著シリーズ。 その担当編集者が、白石正明さんです。ほぼ全てをお一人で編集されてきました。 私も『レビー小体型認知症とは何か』(ちくま新書)

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          『レビー小体型認知症とは何か』支援職からの書評

          若年性認知症性と診断された方の就労や生活を長年全力で支えてこられた  来島みのりさん(東京都多摩若年性認知症総合支援センター、センター長)が、支援のプロとしての視点から書いてくださった書評をご本人の許可を得て掲載します。 来島みのりさんは、オンライン記事、雑誌などへの執筆やNHKの認知症番組へのご出演などもされていらっしゃる方で、樋口も大変尊敬している情熱的な方です。 ・・・・・・来島みのりさんの書評です・・・・・・・・ 『レビー小体型認知症とは何か ー 患者と医師が語り

          『レビー小体型認知症とは何か』支援職からの書評

          『レビー小体型認知症とは何か』書評

          文筆家で高次脳機能障害当事者の鈴木大介さんが、 「webちくま」に書評を書いてくださっています。 →【「正しく診断を得る」ための最良の一冊】by 鈴木大介さん 以下は、その中からの抜粋です。 【•••領域を超えて「あらゆる高齢者に接するあらゆる職域の人々」が、本書に一度は目を通してほしいという切望、そして本書がそうした高齢者を支援する現場の読者にとって「安心して読める一冊」でもあることも、濃く印象に残った】 【読むにつれ医療職支援職が感じるのは•••これまで支援が困難

          『レビー小体型認知症とは何か』書評

          『レビー小体型認知症とは何か』(六車由実さんの書評)

          民俗学者から介護職へと転身し、『驚きの介護民俗学』(医学書院)、 『それでも私は介護の仕事を続けていく』(角川学芸出版)などの名著で知られる六車由実さんが、facebookに『レビー小体型認知症とは何かー患者と医師が語りつくしてわかったこと』(ちくま新書)の書評を投稿してくださいました。ご本人の承諾を得て、noteに転機いたします。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 六車由実さんの書評 新年最初の読了は、樋口直美さんと内門大丈さんとの対談本『レビ

          『レビー小体型認知症とは何か』(六車由実さんの書評)

          『レビー小体型認知症とは何か』ちくま新書

          12月7日に、この病気に精通する内門大丈医師との対談本が出ます。 『レビー小体型認知症とは何か 〜 患者と医師が語りつくしてわかったこと』 (ちくま新書。筑摩書房。税込 946円) 患者、家族、医療職・介護職が陥りやすい落とし穴は? 落とし穴に落ちずに、良い状態を長く保つには? 当事者、家族、医師の本音も詰まっています。 アルツハイマー病との意外な関係、症状がそっくりなパーキンソン病や うつ病との関係なども。 認知症医療(診断・治療)の問題。 医療職にもあるたくさんの

          『レビー小体型認知症とは何か』ちくま新書

          レビー小体型認知症を語る動画が公開

          2023年9月16日のZoom講演が公開されました。 レビー小体型認知症について、レビー小体型認知症に限らず「認知症」とつく病気の症状を改善させるものは何か、などお話ししています。 この病気に精通する内門大丈医師から今年伺った最新の情報なども。 12月7日には、内門先生との対談本『レビー小体型認知症とは何か 〜 患者と医師が語りつくしてわかったこと』(ちくま新書・筑摩書房)も出ます。 患者・家族・医師の本音の詰まった、いまだかつてなかった本です。 医師をはじめ多くの方に

          レビー小体型認知症を語る動画が公開

          認知症でもひとり暮らし・仕事を続けるための本

          今までなかった画期的な本が、12月に翔泳社から発売されます。 『本人と支援者が教える!認知症になったあとも「ひとり暮らし・仕事」を続ける方法』 著者は、来島みのりさん(東京都多摩若年性認知症総合支援センターセンター長)と かもしたまこと さん(若年性レビー小体型認知症の診断後も同じ職場で仕事を続けている方)。 認知症とつく病気を診断されても、働きたい人は働ける、一人暮らしを続けたい人は続けられる、そんな未来を切り開く一冊。

          認知症でもひとり暮らし・仕事を続けるための本

          Zoom認知症カフェでお話し

          9月16日(土)13時から1時間、主にレビー小体型認知症について お話をします。 どなたでも、無料で参加できます。 最近、この病気に詳しい医師から新しい情報をたくさん得ましたので そんなこともお伝えできればと考えています。 私は1時間で抜けますが、その後、参加者同士のディスカッションがあります。 メールかLINEでお申し込みください。 メールには、住所(都道府県)、所属、氏名を書いてくださいとのことです。

          Zoom認知症カフェでお話し

          映画「オレンジ・ランプ」

          映画『オレンジ・ランプ』を観てきました。 トップセールスマンだった39歳で若年性アルツハイマー病と診断された 丹野智文さんの実話に基づく物語。 希望に満ちたエンディングの認知症映画は世界初では? 高齢者の認知症でも、違う病気や障害でも参考になります。 認知症観が変わる必見の映画です。 公式サイト https://www.orange-lamp.com/

          映画「オレンジ・ランプ」

          『アダマン号に乗って』

          連休中は、これを観ます! ドキュメンタリー映画『アダマン号に乗って』。 アダマン号は、パリ・セーヌ川の上に浮かぶ船。そこは、個性的な人々をあたたかく迎え入れるデイケアセンターだった。 公式サイト ■ 常盤貴子さんの コメント  議論を重ねて権利を勝ち取ってきたこの国に於いては、 留まるのではなく、常に流れる水の上でこそ 自由に漂うことができるのかもしれない。 セーヌ川に浮かぶアダマン号に集い、話し合う様は、尊い、と思った。 ■ 谷川俊太郎さんの コメント  面白い!

          『アダマン号に乗って』

          『ようこそ認知症世界へ』続編の放送

          昨年夏に放送されて好評だった『ようこそ認知症世界へ』の続編(春号)が3月30日10pmにEテレで放送されました。 NHKプラス(要登録。無料)の見逃しで、1週間観られます。 本編(45分)の他に、mini版(10分)6種類もあります。 認知症を「脳の機能」から見る画期的な番組で、 アニメーション(声:永山絢斗さん)・認知症のある本人の体験談・ 専門職の解説・本人の工夫などをとてもわかりやすく、楽しく、明るく 伝える番組です。 認知症への見方が大きく変わります。 ぜひご

          『ようこそ認知症世界へ』続編の放送

          レビー小体型認知症が気を付けるべき薬

          レビー小体型認知症(レビー小体病)には、「薬剤過敏性」といって 薬が効きすぎる(普通は出ない強い副作用が出やすい・少量でよく効く) という特徴があります。 これは、一番注意しなければいけないことです。 (よく知らずに処方薬や市販薬で苦しむ方は、珍しくないので。) 下の文章は、医師向けの本からの引用なので、少し難しいですが、 薬を飲み始めて、何か気になる変化があれば、 「この本にはこう書いてあるようなのですが、どうでしょうか?」と 主治医と、冷静に相談してみてください。 自

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          レビー小体型認知症の幻視・薬物治療について

          「レビー小体型認知症サポートネットワーク京都」の動画の1つ。 2021年にアップされたものですが、とても大切なお話しです。 「薬を減らしたら良くなった」例が多いと。

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