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平林映画

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平林勇の映画つくり日記
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平林勇の映画歴

平林勇の映画歴

このページは、私の映画歴を日本語でまとめたものになります。英語でまとめたものは別にあるんですが、単純なカタログのようなものなので、このページではもう少し制作エピソードや映画祭に行ったことなどを織り交ぜてまとめてあります。ここにある作品は全て「作品」として作ったものでして、商業的な意向が全く入ってないものだけになります。それぞれの作品紹介の一番最後に、実際に見ることが出来る作品のリンクを貼り付けてあ

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映画祭日記(2011年ベネチア国際映画祭)

映画祭日記(2011年ベネチア国際映画祭)

※当時書いた日記をそのまま転載しています。

1日目ついにベネチア映画祭へ。

そして念願のA380。フランクフルト経由のボーイングA380をあえて狙ったと言ってもいい。外観は巨大で格好良かった。中に入ったら、意外と普通だった。ボーイング747とそれほど変わらない印象。シートが薄くなっていて、機内が明るい印象。分厚いシートで重苦しい雰囲気のまま12時間耐えるというのもキライじゃないが、この明るさは

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映画祭日記(2008年ロカルノ国際映画祭)

映画祭日記(2008年ロカルノ国際映画祭)

※当時書いた日記をそのまま転載しています。

1日目成田からの飛行機のチケットが取れなかったため、関空からの出発。いや、成田からのチケットはあったのだが、30万円ぐらいしたのだ。関空からシンガポール経由でチューリッヒに入った方が10万円近く安い。なのだが、シンガポールってのはヨーロッパに対して、日本から横に移動しただけなので、シンガポールに7時間かけて行っても、ヨーロッパには近づいておらず、さらに

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映画祭日記(2006年ニッポン・コネクション)

映画祭日記(2006年ニッポン・コネクション)

※当時書いた日記をそのまま転載しています。

1日目2006年4月19日、ドイツのフランクフルトで開催されるNIPPON CONNECITIONに、openArtのプログラムとして招待され、飛行機に乗った。12時間も飛行機に乗るという事で、読む本を買い込んだり、iPodの60Gのヤツを買ったりしていた。iPodには2500曲分の音楽データと、お笑い番組の映像データも入れた。空港に着き、まずはドイツ

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映画祭日記(2007年グラナダ国際短編映画祭)

映画祭日記(2007年グラナダ国際短編映画祭)

※当時書いた日記をそのまま転載しています。

今回、なぜかグラナダに行った。今まで、映画祭に招待されても、ことごとく仕事を理由に断ってきたのに。2月のクレルモンフェランでさえ行かなかったのに、グラナダには行った。日本からスペインへの直行便が無いので、まずはロンドンに入ってから、そこからライアンエアという、ヨーロッパの格安航空会社でグラナダ入り。グラナダには夜着いたのだが、すぐに映画祭の会場に向かっ

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映画祭日記(2004年釜山アジア短編映画祭)

映画祭日記(2004年釜山アジア短編映画祭)

※当時書いた日記をそのまま転載しています。

1日目5月8日午前、成田空港に行くスタッフが続々と集合。参加者は写真の通り。驚きの大人数での観戦ツアーになった。

夕方4時頃、釜山の空港に到着。到着口を出ると「PARADISE CAFE」と書かれたボードを持つ青年がいた。しかし、すぐ近くにツアーのガイドさんらしき人もいる。櫻井プロデューサーが携帯電話を借りに行っている間、変な緊張感に包まれた。ボラン

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制作途中のたわごと

制作途中のたわごと

たまに「後半面白くなるから、第4話までは我慢して見て下さい。」と言われるドラマがあります。それが第3話だったり第7話だったりすることもあります。そんな時、「恵まれたドラマだな」と思います。無名の脚本家が書いて無名の俳優が出ていたら、第1話がつまらなかった時点で終わりだからです。

もちろん、地上波やNetflixでドラマ化されている時点で、無名のスタッフとキャストが作っている可能性は低く、地上波や

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映像業界のセクハラ・パワハラ問題

映像業界のセクハラ・パワハラ問題

ある映画監督のセクハラ・パワハラの記事をきっかけに、いろんな人が声を上げているのが伝わって来ています。私は映画業界の外側にいるので、どのぐらい酷いのか分からずにいましたが、何となく想像を遥かに超える量のセクハラ・パワハラがされている感じを受けます。

もはや「セクハラ」「パワハラ」という言葉にはちょっと甘さがあって、真実が伝わりづらいとも感じています。「性被害」とか「性加害」なんでしょうね。

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『SHELL and JOINT』無料上映会 in 藤枝

『SHELL and JOINT』無料上映会 in 藤枝

急遽、『SHELL and JOINT』の無料上映会が決まりました。去年の緊急事態宣言で公開が途中で打ち切られた映画が、この緊急事態中にまた上映されるという、何という運命なんでしょうか。いや、静岡県は緊急事態宣言が出てる訳じゃないので、運命ではなく偶然なのかも知れません。「なのかも」じゃなくて、偶然ですね。間違いなく偶然です。変なこと言って申し訳ございません。

そんな事はいいとして、詳細をお知ら

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大人になってから二回目の未完成

大人になってから二回目の未完成

最近ふと思ったことがあるんです。いま私は、大人になってから二回目の未完成の時期にいるなと。

一回目は、大学を卒業して就職してからの20代の頃でしょうね。社会人になってすぐはもちろん未完成という自覚もありますし、周りからも未完成の社会人として扱われていたと思います。

そこから20代後半でCMディレクターとして独り立ちしたので、明らかな未完成を感じる期間は短かったとも言えます。

いま私がなぜ二回

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特に変わったことも無い日々

特に変わったことも無い日々

ここのところ、ビックリするぐらい、特に変わったことも無い日々です。

ToDoリストが、増えたり減ったり増えたり減ったりしているうちに、一ヶ月ぐらいはあっと言う間に過ぎていきます。地味に忙しいとも言えます。何か大きな仕事に取り組んでいる訳でもなく、川で砂金を採っているような感じですかね。案外この砂金採りが忙しいんですよ。

ここのところ、また新型コロナウイルスの感染者が増えて来たというニュースを見

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『SHELL and JOINT』が参加した映画祭

『SHELL and JOINT』が参加した映画祭

スタッフやキャストの皆さんからのご要望が多かったので、『SHELL and JOINT』が参加した映画祭をまとめてみました。開催日順に並べています。

モスクワ国際映画祭(ロシア)2019年4月18〜25日

ロッテルダム国際映画祭(オランダ)2020年1月22日〜2月2日

ヨーテボリ映画祭(スウェーデン)2020年1月29日〜2月8日

スラムダンス映画祭(アメリカ)2020年1月24〜30日

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『SHELL and JOINT』の2020秋

『SHELL and JOINT』の2020秋

『SHELL and JOINT』がまたいくつかの映画祭に決まりました。

割と私のテンションが上っているのが、ポーランドのヴロツワフで開催される「New Horizons International Film Festival」(11月5日〜15日)で上映されることですね。私も行ったことが無かったですし、存在もちゃんと知らなかった映画祭なんですが、調べてみると本当に正統派の映画祭だったんです。

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作りたいように作ればいいのに

作りたいように作ればいいのに

映画でも何でも作りたいように作ればいいと思いますが、それをやるのがなかなか難しいんですよね。それはお金とか時間とか、そういう要素もあるんですが、一番大きいのは自分自身なんだと思います。

私はいつも同じ様な感覚になってつまずくんです。今回のnoteは感覚の話なので、ちょっと伝わりづらいかも知れませんが、構わず書いていきます。

私が一番つまずくのは、脚本を書く時です。構成がなかなか上手く行かないと

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