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僕は不登校で引きこもりだった 〜僕の不登校20年〜 vol.1

高校教諭の父、小学校教諭の母、親戚にも教員や校長先生だらけの教員一家に生まれた僕は、中学2年生の2学期に学校に行けなくなりました。


その始まりは頭痛、腹痛、発熱、めまい、吐き気、虚脱感などの体調不良でした。
夏休み明けから徐々に学校を休むようになり、あっという間に完全な不登校になりました。
朝、どんなに体調が悪くても、学校を休めることになると、自然と体が軽くなりました。
しかし、それと反対に心は重く、学校に行けない自分に対する罪悪感と劣等感から引きこもるようになりました。


学校に行っているはずの自分が家に居ることが誰かにバレてはいけないと、宅配や郵便の人、生協の荷物を取りに来る人の目に怯え、隠れるように過ごしました。
特に辛かったのは電話の音でした。
時折かかってくる電話には、もちろん出るわけにはいかないのですが、鳴り止むのを耳を塞いで待つほか無く、その音はまるで学校に行けずに家に居る自分を責め立てているように感じていました。
今でも電話の着信音は少し苦手です。


父や母に合わせる顔も無く、またみんなが学校に行っている日中は呼吸がし辛いような気持ちで、自然と昼夜逆転した生活になっていきました。
学校に行きたいけれど、行けない。
行きたくないけれど、行かなければならない。
ぐるぐると矛盾した思いと、どうしようもない自分の現状から抑うつ状態になり、一緒に住んでいる家族とも顔を合わせていない時期も短くはありませんでした。


つづく


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