【R6.1.6】京都金杯の予想

【まずは内有利】

 京都が開幕週であることに加えて、冬ということで洋芝交じりのやや上がりのかかりやすい馬場であることも相まって基本的には内有利。
 上がりがかかりやすいというのが重要であり、京都で開催された直近10年で見てみた時に、馬券になった30頭の中に上がり33秒台の馬が7頭しかいないというのはかなり特徴的
 コース形態的にも残り4F地点から下りがあるのでロンスパ戦になりやすく、溜めて切れ味発揮というのが難しいということもあり、とにかく内をロスなく立ち回った馬に有利に向きやすい。
 外目の枠からでももちろん好走は可能ではあるが、外から選ぶのであれば基本的には人気サイド(能力上位)かつ展開の助けが求められる。

【コース適正も重要】

 マイルのレースは基本的に前半2Fでポジション争い、3F~5Fで少し流れが落ち着いて仕掛けどころの駆け引き、6F~8Fでスパートをかけて粘り切れるか差せるかの勝負になることが多いが、京都外回りはスタートから長い直線でポジションが定まらず、残り4Fから下りがはじまるので他のコースよりも息が入るタイミングが少なく、タフなスタミナが求められやすい
 なので、適性的にも切れ味勝負で好走してきた馬というよりもスタミナや馬力が求められる展開、舞台で結果を残してきた馬の好走が目立つ。
 血統的にもかなり欧州系のノーザンダンサー系を父か母父に持っている馬の好走が目立っており、その中でもDanehillが特に重要。また、京都金杯の特徴としてナスルーラ系を持っている馬の好走も目立つ。
 今回のメンバーで言うと父か母父にDanehillを持っているのはダノンタッチダウンとシャイニーロック、父か母父にナスルーラ系を持つのはメイショウシンタケとトゥードジボンのみとかなり少なくなっている。
 この4頭は比較的内目の枠を引くことが出来ているのも良く注目していきたい。

【展開想定】

 逃げ候補が内からトゥードジボン、シャイニーロック、セルバーグ、ドーブネと多め(ダノンタッチダウンの逃げは前走だけだと思うが…)。どれが主導権を握るかだがまあ順当に行けばセルバーグかと思う。
 前走のマイルCSでは外枠から前を取りに行くも更に外からスプリント質のスピードを持ったバスラットレオンに主張されてしまい2番手にはなったが、展開が流れたG1でも先手を取れるスピードがあるので今回のメンバーでしかも斤量減と来れば先手は取れるはず。
 内のトゥードジボンは逃げにこだわらずとも競馬ができる馬であり、シャイニーロックは今年で8歳、近2走も逃げておらずややテンのスピードに陰り有、外からドーブネは58.5を背負ってハナを主張するまで足をつかってしまうと余力が残せないのでそこまで無理をするのは考えづらい。
 この想定であればセルバーグが序盤少し足をつかって先手を取り切った時点で隊列が落ち着き、前半はそこまで流れない、少なくとも番手以降は47秒前後くらいで前半半マイルを走れるのではないかなと想定。
 そうなった場合、かなり内前有利の展開になりそうであり、仮にセルバーグが先手を取らず他の馬がペースを握った場合でもハイペースになる可能性は低いので、ここは馬券レイアウトも考えて展開を決め打って逃げ先行馬を中心に馬券を組み立てたいと思います

【予想印】

◎トゥードジボン
〇ダノンタッチダウン
▲アンドヴァラナウト
△マテンロウオリオン
 これで行きたいと思います。

【各馬の評価】

◎トゥードジボン
 好枠ゲットでスタートよくポジション取れる、血統適正〇、斤量が前走よりー1㎏、コース適正◎と割り引く要素無し。
 追切の動きも非常によく、手前をころころ替えながらの走りはいつものことでありマイナスにはならない。時計の出し方は連勝した前走と同じであり条件は揃っている。
 前走の内容が非常に優秀であり、逃げてスローペースではあったが、後半4F44.8で走破しており非常に高いロングスパート適性、京都1800適性を見せた。
 藤岡佑介騎手で逃げて3勝しているので逃げにこだわってしまうとセルバーグとの兼ね合いで厳しくなる可能性はあるが、3走前は番手で競馬をして2着であり内容も悪くない。外から主張するセルバーグを行かせて少し離れた番手の位置につけることが出来れば好走は固い。
 上がり馬でチャレンジャーの立場ではあるが、舞台適性の高さを信じてこの馬から勝負したいと思う。

〇ダノンタッチダウン
 メンバーを見た時に、大一感ではこの馬から行きたいと思ったが追切の動きからまだ仕上がり途上の感を受けたため対抗まで。
 前走の富士Sではまさかのハイペース逃げで大敗。流石にこらえきれるペースではなかったので度外視、むしろ前走かなりのハイペースで競馬をしたので今回本来のポジションで競馬をしたときにかなり前走比で楽な追走スピードになるのはプラス。
 血統的な適性も高く、馬格があり使える上がりの幅も広い。大型馬で3歳時はまだ能力を持て余していた印象、4歳になって体が能力に追いついてきてくれれば十分このメンバーでも勝ち負けし得る。

▲アンドヴァラナウト
 前走はかなり状態よさそうに見せたものの、どスローからの瞬発力戦で切れ負け。キャリアハイの上り3F33.3で走っても差されるのであればこの馬としてはどうしようもなく、評価を下げるような内容ではなかった。
 今回追切の動きは更に上昇している印象であり、時計の出し方もかなり勝負気配が高い。そこで京都の王武豊騎手への乗り替わりはかなりの追い風であり、枠順としてもセルバーグの外というポジションを取りやすいところを引くことが出来た。
 そこまで瞬発力が求められない条件で距離短縮ローテというのもこの馬の適性に合っており、少し時計のかかる良馬場でのロンスパ勝負になれば十分チャンスはある。
 血統的にも母父にディープインパクトがある上に、母母父がトニービンというのは適性的にマッチしそうであり、オッズも付きそうなこのタイミングであれば積極的に狙っていきたい。

△マテンロウオリオン
 外枠でも買いたい一頭。近2走はある程度積極的にポジションを取る競馬、前走は出足だけで言えばセルバーグよりも早いくらいだったので、今回外目の枠になってしまったが先行してある程度のポジションに納まることが出来ればチャンスはある。
 追切の動きも良好。長らく結果が出ておらず、今回も人気薄とは思うが、初ブリンカーで巻き返しに期待できるタイミングであり、能力的にはこのメンバーであれば上位とは思うのでここはしっかり抑えていきたい。

【無印の各馬】

(紐で抑えたい)
・2コレペティトール
 内枠で継続騎乗の岩田父、前走は見事なイン差でOP入りを決め、タイムは非常に優秀。タイトなペースへの対応も可能で今回内枠を活かしてある程度のポジションから競馬ができれば好走のチャンスは十分。

・6シャイニーロック
 前走はポジション取れずで見せ場が無かったが、昨年のマイラーズC4着とこの舞台とは相性良く、血統的にも適性高いので、ここは来たらラッキーくらいで抑えておきたい。

・セルバーグ
 他の馬との兼ね合いで恵まれる可能性はある。斤量が前走からー1㎏なのは大きく、時計がかかる舞台というのも合っている。イン前有利の馬場を活かすことが出来れば。

(気になるけど軽視)
・メイショウシンタケ
 イン前有利の展開と割り切って軽視。舞台適性はあるし今回も追い込んでくるとは思うが……金曜発表時点のクッション値が9.3と低めなのもマイナス。明日いきなり跳ね上がった場合はヒモも一考。

・アルナシーム
 重賞級の能力はあると思うが現状ベストは1800m
 上位クラスの根幹距離ではまだ決め手不足であり枠や展開の助けが必要。今回外枠では厳しい。

・ドーブネ
 58.5kgのディープインパクト産駒という一点だけでも逆風強く、外枠もマイナス。来られたら仕方ない。

・ドルチェモア
 距離短縮のタイミングで初ブリンカー、追切映像からはかなりコントロールも効くようになってきている印象で今回楽しみだったが8枠は厳しい。枠の不利を跳ね返せるほどの出来には見えず。

・フリームファクシ
 能力はあると思うが本質的には中距離の方が適性としてはあっている。気性を踏まえての距離短縮とは思うが、マイルではやや決め手に欠ける印象で…

・アヴェラーレ
 前有利の展開決め打ちなので今回は軽視。大外枠も厳しすぎる。

 他の馬は今回上位に評価するポイント見当たらず、軽視したいと思います。

【まとめ】

 新年一発目の重賞から展開決め打ちの絞った馬券で勝負したいと思います。馬券としては
〇単勝 トゥードジボン
〇ワイドBOX 印4頭
〇馬連 ◎-〇▲△
 これをメインに抑えで
〇3連複フォーメーション 4-5.9.10-2.6.9.10.13
 であとはオッズを見ながら考えていきたいと思います。
 今年も一年、楽しく競馬ができることを祈って、よろしくお願いします!!

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