【R5.11.18】東京スポーツ杯2歳Sの予想

【予想のベース】

 重視したい要素は単純で
・トップスピードの高さ
・最後までしっかり足をつかうことが出来るスタミナ
 この2点。
 古馬の東京1800mだと、ポジション争いで内がゴチャつきやすいので外目からスムーズにポジションを取れる馬の評価をあげたりしたいところだが、ことこのレースにおいてはキャリアの浅い馬が集まるレースなのであまり枠並びでの有利不利は考えずに、いかに最後まで足をつかえるかを重視したい。
 展開としては気性が怪しいガイアメンテとシュトラウスを鞍上がどこまで抑えるか次第で早くも遅くもなりそうなので、あまり難しく考えずに、やや金曜の雨が残りそうなパワーも求められる東京1800で最後までタフな末脚比べで力を発揮できる馬を選びたい。

【予想印】

◎1シュバルツクーゲル
〇8シャンパンパーク
▲3ファーヴェント
△6ガイアメンテ
 これで行きたいと思います。

・各馬の追切評価についてはこちらをご覧ください。

【各馬の評価】

◎1シュバルツクーゲル
 素直に初戦のパフォーマンスがかなり高い。
 稍重の中山2000という2歳新馬にはかなりタフな条件で勝利。
 12.9-11.4-13.8-13.2-13.6(64.9)
 12.3-11.8-11.9-11.5-11.6(59.1)
 と前半がかなりスローだったのでタイムは目立たないが後半は4F11秒台が続くかなりタフな競馬。これをスタートよく番手につけて0.3差をつけての快勝は強い。レースラップでは後半59.1だがこの馬単体で見れば推定58.5程度で走破しており素直に評価できるパフォーマンス。
 追切は坂路で調整されながら最後はポリでの仕上げだったが併せ馬の後ろにつけてから終い伸ばして並びかける内容で、差して勝つ競馬を練習してきているのはプラス。
 初戦で見せた加速したときにストライドの大きさと柔らかさは目を引くものがあり今回のメンバーでも引けは取らない。

〇8シャンパンマーク
 初戦で見せた瞬発力が光る。
 この馬自身の上りは33.1、レースラップが11.7-11.0-11.0。映像を見ると残り3F~2Fで他の馬も早い脚を使う中じわじわと追い上げて、残り200m地点では既に先頭。そのままスピードをそこまで落とさずに11.0で走り抜けていることになる。
 推定だと11.3-10.8-11.0みたいなラップで差しきっており、スローで足が溜まればこれだけのキレを発揮できるというのは大きな武器。
 今年のNHKマイル勝ち馬であるシャンパンカラーの弟であり、血統的にもややタフな状態の東京での末脚比べというのは適性高そう。
 外枠からストレスの少ない競馬ができれば十分勝ち負け。

▲3ファーヴェント
 新潟1800の新馬戦を圧倒的一番人気で勝利。倒した相手の次走以降の成績も良く、価値のある新馬勝ちだった。
 新馬勝ちは完全にスローからの瞬発力勝負。ある程度前目のポジションからしっかり上がり最速の33.4で突き抜けており今回のレースでも通用する内容。
 前走から3か月半の間が空いての休み明けだが追切での動きも良く、成長が感じられるところ。ベストは軽めの良馬場かなという印象を受けたので雨の影響を考慮して三番手評価までとしたが、能力高い。

△6ガイアメンテ
 前走の札幌2歳Sでは入れ込みからの出遅れ、ロスの大きい競馬で能力だしきれずだったので力不足での負けではない。
 今回マーカンド騎手への乗り変わりだが、腕力のある若い外国人騎手に乗り替わるのは、パワフルなこの馬にとってはプラスかと思う。
 追切の動きは良く、1週前の走りからは溜めればしっかり切れる足をつかうこともできそう。
 枠並びも良く、内からミカエルパシャ、外からシュトラウス、テリオスルルあたりが出していく中で上手く流れに乗りながら前に馬を置くことが出来れば理想的なポジションを取ることが出来る。
 能力は感じさせる馬なので、あとは鞍上の手腕に期待。

【無印の各馬をざっくり】
・サークルオブジョイ
 シンプルに横の比較で早い上がりを使えるか疑問だったので評価を下げた。想像以上に雨の影響が残るようであれば一考。

・ミカエルパシャ、フォルラニーニ
 前走から距離短縮で斤量増のエピファネイア産駒を人気サイドから買いたくないというのがシンプルな理由。
 ミカエルパシャの方が間隔があいており、追切からも前走比での上昇がありそうなのでやや評価は上。フォルラニーニも好素質とは思うが現時点での完成度に見劣り。ここを使って年明けの京成杯あたりに出て来たら狙いたい。

・ショウナンラプンタ
 初戦は良血ぞろいの新馬戦を勝ち上がり。内容も良く後半1000mのレースラップが12.1-11.8-11.3-11.6-11.7と11秒台が続く持続力戦を外回しで上がり最速の差しきり。かなり評価できる内容。
 ただ、追切の動きから走りにはやや硬さがあり、横の比較でトップスピード比べになった時にやや分が悪いかなという印象だった分印が回らなかった。

・シュトラウス
 前走は折り合い欠きながらスタミナのロスもあったと思う中でも差の無い3着に好走しており能力は確実に高いと思わせる。
 今回モレイラ騎手への乗り変わりで上手く御すことが出来れば走ってきてもおかしくないが、前走の様子から距離延長も不安。
 追切時計も好時計ではあるが13.5-12.3-12.8-12.3と散らかったラップであり、ちょっと評価をあげ辛かった。

・テリオスルル
 新馬勝ちから前走サフラン賞3着と悪くない走りが出来ているが強力な牡馬メンバーに交じって唯一の牝馬だとやはり分が悪い。
 初戦の開催が進んで荒れ気味かつクッション値の高い新潟はかなり適性が向いていた印象であり、東京での瞬発力比べだと決めて不足が否めない。

【まとめ】

 あまり捻らずに素直な予想でスタミナがありそうで、瞬発力にも期待できる馬を上位評価に。
 本命のシュバルツクーゲルはかなりの人気薄ではあるが、そもそもトモにパワーが無ければこの時期の2歳馬には厳しい条件である稍重の中山2000で高いパフォーマンスを見せたところを評価。西村騎手継続騎乗である程度最内からポジションとりに行ってくれそうであり、十分勝ちきりが狙えると期待したい。
 馬券は
・単勝 シュバルツクーゲル
・ワイド シュバルツクーゲル-シャンパンマーク
・3連単2頭軸マルチ 1-8-3.6 12点
 でオッズ、パドックを見ながら3000円~5000円くらいで考えていきたいと思います。

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