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Galaxy S24シリーズのAIは実用的だと使ってみて実感、通訳や画像処理は便利

Galaxy S24シリーズが出てきましたが、ハードウェアだけを見るとGalaxy S23シリーズからの進化があまり多くありません。Galaxy S24 Ultraの高倍率望遠が、Galaxy S23 Ultraの10倍 / 1000万画素 / f4.9から5倍 / 5000万画素 / f3.4に代わったのが大きな変化くらい。なおデモ機で10倍で撮り比べてみましたが大きな差はなく、むしろ5倍で比較するとGalaxy S24 Ultraのほうがいい感じと、この組み合わせのほうがよさそう。OPPO Find X7 Ultraもペリスコープカメラを2つ搭載していますが2.8倍と6倍で、無理して上の倍率を10倍にしていないのは同様の思想かなと。

ハードの差はあまりない一方で、Galaxy S24シリーズのAI機能はかなり使えます。特にGalaxy S24 UltraだとSペンを使って画像の切り抜きなどもやりやすく、生成AIによる画像処理はスタイラスがあったほうが楽しく使えます。まあ実際は画像を細かく選ばなくとも、おおざっぱに指先で囲うだけで切り取りた部分だけを自動選択してくれるのですけどね。

さてデモ機で試したAI機能それぞれの使い勝手はどんなものなのか、ざっくり簡単に実感を。

・通訳機能:かなり使える。ただし日本語で外国の地名やカタカナの製品名を話したとき、誤認識することあり。「サンノゼ」と言ったのに「三のせい」みたいになったり。まあこのあたりは言い方を変えるなりする工夫でカバーできそう。まあまあ長く話をしても翻訳してくれるので実際に使えそう。

・テキストの要約、レイアウト変更、翻訳:Samsung Noteにテキストを張り付けて行いましたが、対応できるのは5ページくらいの英文で、それ以上長いと「長すぎます(だったかな)」と表示が出てしまいます。まあこれはChatGPTでも長すぎる文はだめなので(無料版だからかな)同様か。翻訳精度はプレスリリースやニュース文章などはかなり精度高く、そのまま日本語でも読めます。ここでも人名が完全にうまく訳せない場合がありますが、まあその程度の修正なら十分でしょう。

文章の要約もうまくまとめてくれます。これはAIの得意とするところかな。レイアウト変更(議事録形式など)は自分はあまり使わないかもですが、報告書形式にしたいときは便利でしょう。たとえばこのnoteみたいにだらだら書いている文章を見やすくまとめてくれそう。

・画像の消去、移動:これ一番使えそう。画像編集時にAIボタン(というのかな)を押して、消去 / 移動したいオブジェクトを指先やSペンで選択。ある程度ラフに選んでOK。洗濯するとぴたりとオブジェクトが選ばれます。あとはそれを消去、あるいはドラッグして移動します。背景の塗りつぶしはかなり精度よく、不満あればやり直せばもう一度やりなおしてみるといい結果が出てくるかと。

ただし時々、消去したのに別のオブジェクトが現れたりと、これぞ生成AIか、なんて思わせることも。まあネタとして笑えるし、やり直せばいいのですけどね、画面に写った不要なものを消すとか画像処理は日常的に使えそうです。

画像サンプルはこちらの記事の後半にあるので見てみてください。結構ちゃんと消えてます。

・かこって検索:これはグーグル検索側の機能ですね。Pixel 8でも使えるようになりました。動画を見ている最中でもホームボタン長押し(映像止まる)→指先やSペンで調べたいものをかこう、またはぬりつぶせば、その部分が選択されて検索結果が画面下に出てきます。

一方、今回使えなかった機能(使い方がわからなかった)は

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