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第1回メタバース総合展 展示会施策の仮説検証のまとめ

ほくぴーです。リアルメタバースプラットフォーム「STYLY」を提供してるPsychic VR Labで、B2B領域のことは全てやってます。
その中で、今回は展示会施策を実施したので、その時の仮説と検証結果をまとめます。

この記事を読んでわかることは以下です。

  1. 展示会施策を実施する時の、仮説と計画の立て方がわかる

  2. 成果を出すためのブースの装飾の決め方

  3. 展示会当日のオペレーションの組み立て方

  4. 実施後の振り返り方法

なので、「展示会、結構お金かかるけど、出そうかどうか迷ってんだよね!どうしよう!」って考えてるような初心者向けの記事でもあります。

結論から言いますと、大盛況だったのと同時に、大きな機会損失がありました。

当日の様子。常に人だかりができてました。
ご来場いただいた方々、本当にありがとうございます。

展示会出展への仮説と狙い

まずは施策検討する時の現状を整理しました。それが以下

  1. かなりのリード不足

  2. プラットフォーム提供する会社として、協力いただけるパートナー会社様がいた

  3. セールスチームは私を含めて2人

  4. Psychic VR Labが引き受けることのできる仕事のレンジが広い。XR・メタバース、という言葉一つとっても、市場に対してベネフィットが伝わってる状態ではない

  5. 前回のXR総合展では、通路内のコマ位置&最低限の装飾でも、リード獲得単価は超低かった

上記を踏まえた時に僕が選んだ戦略は、
いい場所を確保して、装飾を最小限に抑えつつ、パートナー会社様に協力してもらって、とにかく安く、多くのリードを獲得しよう!
に決めました。

そして大通り沿いの大きめの小間位置をすぐに確保しました。

実際に確保したのは画像のブルーのところ。グリーンは元々検討してたとこです。

実は前回のXR総合展にもすごく最小コマで出展していました。その時に「XR、メタバースにおいては、ほとんどの人が情報収集だが、実施スタンスとしては前向きな人が非常に多くいる」と感じました。

なので、おそらく場所さえよければ、人は足を止めてくれるし、あとは見せ方によっては装飾に費用をかけずとも成果は出るのではないか、と予想を立てました。

また、1人に対する説明時間も多くかかるので、出展時にこちら側の人数確保も重要でした。

ブース装飾、レイアウトを決める


そして、装飾のラフレイアウトは下記のようにしました。

実際に装飾デザインの会社に送ったラフ資料です

壁は1面のみで、3面解放の場所で、左側が大通りです。大きな小間を4つにわけ、それぞれ提供してるサービスを配置し、四隅に向けてモニターで動画を見せるような構成にしました。HMDを用いて体験を促すことも考えたのですが、どうしても商談人数が大幅に減ってしまうリスクが大きかったので、動画をメインに考えました。

大前提ですが、メタバース総合展にくる人は、自社のブースを目的に来るわけではありません。また、Psychic VR LabやSTYLYの一般認知は高いとは言えません。その時にフックとなるのはやはり事例動画だと考えました。
どんなことができるか、を一発でイメージできるのは視覚情報であり、実際の事例の映像だと考えました。そして、何か気にならないと人は足を止めないし、興味を持ってもらうことはできません。目的は名刺交換なので、とにかく足を止める人の数を最大化させることがポイントでした。

自社ブースの動画が視認できるのは、結構近くに来てないと視認できません。となると、対象となるユーザーをより細かく言うと、大通りのブース小間9mの間を、周りを見渡しながら歩く人になります。そして、人の歩く速度は約4km/hだと言われてます。情報収集目的なのでかなりゆっくり歩くと考えて約2km/h。9mを歩くのにかかる時間は約4.5秒です。さらに、自社ブースだけを見るはずがないので、ざっくり3秒程度しか自社ブースを見てもらえない可能性が高いと考えました。
なので、とにかく3秒以内に気にしてもらう必要がありました。

なので、テキストの言葉も必然的に短くする必要があり、用意した動画も、とにかく1秒でわかるように、常に実施したコンテンツがたくさん出るよう、事例動画を早回しにしたものを用意しました。

また、人の流れを止めないために、壁や導線などをあえて作ることはしませんでした。また、提供サービスが違うことがわかるように、4つに分けたスペースのカーペットの色を分けるようにしました。

そして装飾デザイン会社様から上がってきたのが下記です。

即決でした。そもそも細かい検討・修正できるような時間もなければ、第一印象でめちゃくちゃいい!と思ったからです。
おそらくここまで装飾を削っているブースはないと思ったし、逆に目立つのでは?と思いました。(大通り沿いなので目立つのは当たり前なんですが)

今回依頼した装飾デザインの会社様は、レプラスデザインさんです。この他は依頼が多いとのことでお断りされてしまいました。。。ただ、おかげさまで良い会社に出会えたのでよかったです。時間のない中、色々と迅速に対応いただき、めちゃくちゃ助かりました。ありがとうございます。

展示会当日

リード獲得の数字目標は、前回出展時の4倍に設定しました。
結果、90%程度の達成率となりました。元々は前回の2倍程度をボトムに考えてましたが、色々人集めとか色々考えてさらに倍に設定しましたが、思った以上に成果が出ました。

一方で大きな機会損失もありました。
展示会期間中の30%くらいの時間は、出展者人数より、ブースに来てくれてる方が多い時間がありました。単純に出展者サイドの人数が全く足りてなかったです。ここは本当に大きな反省点です。

分析

ブース来場者は本当に業種も目的もさまざまで、やはり特に多かったのが製造業(メーカー)でした。また、XRで解決したい課題を明確に持っている企業は1%にも満たない印象でした。
一方で、15分程度の立ち話で、簡単な課題の深掘りと、その課題に対する解決のアプローチは見えるところまで話せる企業様は20%程いたような印象を受けました。

まとめ

メタバースがバズワードになったことで、興味を寄せている方は非常に多いです。一方で、XRやメタバースのベネフィットや活用方法まで理解してる人は少ない印象でした。そもそも、ビジネスで活用するのに必要なXRの技術の知識を獲得できる場所が少ないように思えます。

なので、これさえわかれば活用できる最低限の知識を得られるようなnoteをたくさん書こうと思いました。なので、これから活用を検討している方は、ぜひフォローしてください!

もし僕でお手伝いできることがあれば、TwitterのDMなどからお気軽にご連絡くださいー!

あと、日経新聞さんの映像ニュースに取り上げれました!取材いただきありがとうございます!

以上、ほくぴーでした。

※後で自分で読み返したら読みにくかったので、書き直しました。書き直した方には具体的な数字とか載せてます。



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