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2023年のお仕事まとめ

青森市に移住して約20年、ライター/エッセイストのオラシオです。昨年はお仕事が大きく前に進み、少し人生の追い風になった年でした。そんな2023年のお仕事をまとめておきます。

僕の仕事には今、旅エッセイの新聞連載(掲載先「陸奥新報」)と音楽関係(主にポーランドの現代ジャズについて)という大きな2つの柱があります。個人的には、あともう一本なにか柱を作りたいと思っています。


エッセイストとして

「図書館ウォーカー」書籍化

昨年1月に、新聞連載「図書館ウォーカー」が「旅のついでに図書館へ」というサブタイトルを加えて書籍化されました。初の単著です。版元は日外アソシエーツ。10月に増刷も達成しました。売れ行きたいへん好調です。ちなみにタブレット端末対象限定ですが、電子版もあります。写真はそちらのほうがきれいです。もちろん紙と両方ご購入いただいてもOK!

松原市民図書館「読書の森」主催トークイベント出演

9月17日に図書館ウォーカー著者としてはじめてトークイベントに出演しました。題して「図書館ウォーカーしてみませんか?」。今後はこのタイトルをトークイベントのたびに使っていくと思います。主催は書籍にも掲載された大阪府松原市の名建築図書館「読書の森」。林館長との対談方式で、写真をたっぷりお見せしながら進行しました。

図書館総合展フォーラムに出演

10月25日に日本最大の図書館イベント図書館総合展内の、日本事務器さま主催のフォーラムに出演しました。基調講演という名の写真を使った僕のゆるゆるトーク、十文字学園女子大学石川ゼミ3年生によるBOOK TOUR NOTEの制作発表、石川敬史准教授とゼミ生、僕、日本事務器社員の池下さんによるクロストークという構成でした。

弘前市でトークイベント「図書館にまわりみちしてみませんか?」開催

連載の初代担当記者で現在はフリーランスの実話怪談作家、高田公太さん↓にご紹介いただいたとても感じの良い書店「まわりみち文庫」さん↓で10名限定のイベントやりました。11月25日開催、告知後2日でお申込満員御礼となりました。こちらでは基本的にほとんど写真は見せず、だらだらとトークさせていただきました。

「小説すばる」4月号に読み切りエッセイ掲載

書籍「図書館ウォーカー」を読んで面白かったという「小説すばる」の編集者さんがエッセイのお仕事1本くださいました。「料理」がテーマのコーナー「夢みるお皿」に「鼻から猫になる」を寄稿しました。旅や図書館以外のネタでも書きますので、同号で「腕前」ご確認の上、ご依頼お待ちしております。

音楽ライターとして

スワヴェク・ヤスクウケのインタヴュー

僕とポーランドのジャズ、という2つを並べていちばん連想されるのがピアニストのスワヴェク・ヤスクウケだと思います。彼の最新作(掲載時点)である「ライヴ・アット・ジャスミン」(コアポート)の発売記念インタビューをCDジャーナル2023年春号(3月25日発売)に掲載しました。

レーベルANAKLASISの作品5枚のライナー執筆

ポーランドの音楽出版社PWMが興したレーベルANAKLASISからリリースされたジャズ作品5枚のライナーを書きました。総字数2万数千字(笑)。1枚あたり4千字超えの濃密テキスト揃いとなっております。音楽出版社発という世界的に見ても珍しいレーベルで、内容もかなりポーランド・ジャズのコアなところを突いてきているカタログなので要注目ですよ。

下の3つの記事は、上の5枚の上から3枚目までのライナー執筆の際に参照した音源などについて解説したものです。

ポーランド大使館イベントで公開インタビュー

上記ANAKLASISの上から3枚のリリースを受け、ポーランドからベテラン&若手の計3人のジャズ・ミュージシャンがプロモーションのために来日。3人はポーランド大使館でのプロモイベントを皮切りに何度か演奏を披露しました。オラシオは光栄にも、大使館イベントでの20分間の公開インタビューのお相手を務めさせていただきました。イベントのクロージングには日本を代表するDJ山口司さん(Yama a.k.a.Sahib)がANAKLASIS音源オンリーでスピンというスペクタクルなBGMがありました。

ピオトル・オジェホフスキのインタビュー&ライヴリポート

上記来日した3人のうち一人、ピアニストのピオトル・オジェホフスキ(ピアノフーリガン)の本邦初インタビュー+今回の3人のプロモ来日ライヴについてのリポート記事を執筆しました。こちらは編集長の急逝で休刊となったJAZZ JAPAN誌のVol.154に掲載されました。

クバ・ヴィエンツェクのインタビュー

上記来日ミュージシャン3人のうちもう一人、アルト・サックス奏者/トラックメイカーのクバ・ヴィエンツェクのインタビューを担当しました。クバは初来日のピオトルとは違い2度目の来日。こちらの記事はジャズ批評の第234号に掲載されました。

「まわりみち文庫」さんBGMプレイリスト作成

こちらはオファーされたわけではなく、イベント前の準備の時に店内にジャズが流れていたのを聴いて「もし良かったらBGM選曲しますよ」と申し出たものです。曲は全部ポーランドのジャズから選びました。まわりみちさんの開店時間は計8時間(13時~21時)なので、ちょうど二回りになるよう、4時間のプレイリストになっています。

スワヴェク・ヤスクウケ最新作ライナー執筆

ヤスクウケ再度登場です。5月の来日ツアーの中から岡山市でのレコーディングが選ばれアルバム化されることになりました。その名も「蔭凉寺ライヴ」。こちらのライナーを執筆しました。リリースは今月24日です。演奏的にも、僕が書いたテキスト的にも彼のこれまでの音楽の集大成といった内容になっていますので、こうご期待。ブックレットにはツアーに同行した写真家Sisi Cecyliaのフォト(表ジャケの写真も彼女によるもの)、リリース元コアポート代表高木洋司さんと招聘元Novas Axisの堀内求さんのショートテキストも掲載されていて、そちらも大きな目玉でしょう。

小さな仕事は他にもいろいろあったかと思いますが、昨年は大まかにこのような仕事をして過ごしました。まだ詳しくは告知できませんが、今年はまた新しく単著を出版します。どんな年になるでしょう。楽しみです。

ちなみに新聞連載のほうの「図書館ウォーカー」はまだ続いています。今は次の著書の準備でSNSをいったんお休みしているのですが、連載の掲載についてはその都度Xの連載アカで投稿しています。また、トーク出演については引き続きオファーお待ちしております。最低実費(交通費+宿泊費)だけでもいただければ全国どこへでも参ります。


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