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前の恋人と混同された案件-そこ私とは行ってないよ?

中高年の朝は早い。
(私調べ)

休日だけど通常通り5時30分に起床。
朝風呂に入り、洗濯をまわし、お風呂掃除をする。

6時半。
自宅を出て恋人の家へ。

玄関を開けるなり深いキスをしてくる恋人。
まだ、おはようしか言ってないけど?

今日は(も?)やる気満々だなぁ。笑
彼にしっぽがあったら、いまごろ、ぶんぶん振ってるんだろう。
かわいいなぁ。

「コーヒー淹れてあるよ」とか言うけど、キスが終わらないからコーヒーなんて飲めないじゃん!笑

「ベッドに行こうよ」と誘われて、淹れたてのコーヒーを一口だけ飲んで、彼の後に付いていく。

【一部の方には残念ですが、この記事ではベッドシーン割愛。笑】

コトが終わり、すっかり満足したふたり。
「愛してる」と「幸せだね」を繰り返し伝え合う。

少し冷静になった彼が「ところで明日のツーリングの件だけどさ」と普通の話をし始める。
エロが終わるまで普通の話できないって…。笑
可愛いが過ぎるんですけど。

彼「朝、早めに出発して、お昼ご飯を途中で食べて、目的地に向かおうと思ってるんだけど、どう?」
私「うん、そうしよう。お昼ご飯、何食べようか?前に行った、あのお店は?」
彼「あそこも良いけど。明日は○○に行きたいんだけど、どう?」
私「ああ、うん、いいよ。」
彼「前もさくらと行ったことあるんだけどさ。でも明日もそこに行きたいなって思って。」

ああ、○○ね。

うふふふふ。

お馬鹿さんだなぁ。

そこ。

私と行ってないよ。

元カノと一緒に行ったって投稿はインスタで見たけど。笑

さーて。

どうしよっかなー。
黙ってようかなー。

でも。
かわいそうだから。

言ってあげようっと。

私「バイクで行ったでしょう?」
彼「そうそう、ツーリングの途中でね。」

私「それ、私じゃないよ?」
彼「え?なんで?さくらと行ったよ?」

私「それ、前の彼女だよ。バイクで行ったでしょう?」
彼「えええ?嘘!さくらと行ったよね?」

私「私、そのお店、行ったことない。」

顔面蒼白の彼。
大爆笑の私。

彼「嘘!?ごめん、ごめん。ホントにごめん!!!」
私「前の彼女と一緒に行ったってインスタの投稿は、見たことあるよ」
彼「きゃー、さくら、ごめんなさいぃぃぃぃぃ。」
私「あとね、ドライブ中にそのお店の前を通ったことがあって『このお店、美味しいんだよ』って教えてくれたよ。」
彼「あぁぁぁぁぁ…。」
私「『ここも美味しいけど、今日は違うお店に行くから、また来ようね』って言ってたよ?」

大慌ての彼。
ニヤニヤ笑いが止まらない私。

彼「さくら!お願い!僕が悪かった!だから嫌いにならないで!!!」
私「あはははは。嫌いになんて、ならないよ。しんちゃんは、本当に可愛いなぁ。前のことは、前のこと。消せないし、記憶違いだってあるよ。大丈夫、大丈夫」
彼「そんなこと言って、本当はモヤモヤしてて、夜、さくらから別れ話とかされたら、僕、嫌だからね。思うことがあるなら、いま全部、話していって!!」

私。
このテの話は、本当に嫌で嫌で。
前の恋人と混同されるなんて、言語道断!←厳しい…。笑

過去の恋愛話を聞くと「そんなに前の人が良いなら戻れば?」って、すぐ腹が立ってしまうタチだったのだけど。

正直。
不思議なことに。

なんとも思わなかった。

嫌な感じもしなかった。

「かわいひとだなぁ」としか、思わなかった。

だってもう。
私が、彼の唯一無二だって、わかってるから。

それは、きっと。
私と離れていた時の苦しかった気持ちを、彼がしっかり私に伝えてくれたから。
「さくらが一緒にいる人生が良い」と、何度も繰り返してくれた、彼の気持ちを信じられるから。

過去のことは、過去のこと。
でも、彼のこの先には、私しかいない。

そう思えるから、嫌な気持ちにならなかったんだと思う。

そうして、こんな話をした。
「私も、よく、記憶違いするんだよね。娘たちと出かけた先で。
次女に『前来たことあるよね?』って話すと『無いよ』って言われるの。
きっと私は長女と行ったんだけど、その記憶が曖昧になっちゃってって、次女と行ったって思っちゃってるんだよね。
そういうこと、良くあるんだよ。
子どもと出かけるときは私が親だから連れて行く立場でしょう?子どもが変わってもね。
恋人同士だったらだいたいは男性が連れて行く立場だよね。相手の女性が変わってもね。
だからきっと、しんちゃんの思い違いも、そんな感じなんじゃない?」

彼「そうそう!きっと、そんな感じなんだよ!」
安心した様子の彼が、また、可愛くて仕方ない。

私「まあ、そんなわけで。私だって思い違いがあるからね。怒ってないよ?」

彼「きっとさ、僕、どこかに行った記憶全部、さくらと一緒に行ったと思い込んでるんだよ。」
ま、そーゆーことにしときなよ。笑
私「まあさ、過去にはいろいろな人と行ったかもしれないけど、私で最後だろうから、いーんじゃない?」

彼「さくらで最後だよ!本当に!だからどこにも行かないでください!」
私「大丈夫、大丈夫。一緒にいるよ」
彼「僕はね、どうしたって、さくらがいいんだよ。他の誰かじゃなくて、さくらがいいんだよ。わかってくれてる?」
私「だいじょうぶ。わかってるよ。」

そんなわけで。
過去の女と混同されても腹が立たないレベルに達した私、偉い!
って話と。
すっかり私にハマりまくっている彼が本当に可愛くて仕方がない。
って話でした。

え?
ただのノロケかって?
もちろん、ただのノロケです。笑

めでたしめでたし。

てわけで!
明日は元カノと同じコースでツーリング行ってきまっす!笑