見出し画像

フィリピンの健康診断はスタンプラリーだった。

2月末からセブに移住して、4日ほど経ちました。就職前の健康診断について今日はレポートします。基本的には日本と変わらない部分も多いのですが、全体の仕組みがちょこっと違うので、ご参考になると嬉しいです。

会社からEndorsement(推薦)をもらう

私の場合は、会社に就職するので事前にEndorsementを会社が書いてくれました。会社のオンボーディング担当の方から健康診断を受けたいクリニックを指定するように言われたので、セブシティの中心にあるこちらのクリニックを選びました。

健康診断前日、予約メールに時間指定がないことに気づき、メールで問い合わせたら数時間後にすぐ返信があり、営業時間中ならいつ来てもいいよと連絡がありました。フィリピンでこんなに早く返信がもらえたのは初めてだったので少し驚きました。

検査が始まるまでに1時間半待たされる…

まずCustomer Serviceという総合受付に行き、会社からEndorsementを受けて健康診断に来たと伝えると、受付用紙に氏名などの必要項目を記入し終わったら、入り口のガードマンに声をかけて次の場所を案内してもらうように指示されます。受付の方の英語が聞き取れなくて少し苦労しました。綺麗な英語を話す人も多いのですが、たまに訛りが強い人がいて、特にガードマンの皆さんはほとんど何言ってるか分からなかったので、ジェスチャーだけで会話しました。

総合受付の様子

ガードマンに雑に案内された先に、"HMO Approval/ Endorsement"と書かれている窓口を見つけたので、おそらくこれかなと思い、そこでもEndorsementを会社からもらっていて、健康診断を受けたい旨を伝えます。

Endorsement用?の窓口

そしてここの待ち時間が長かった。。1時間弱くらい待った気がします。なぜかこの待合室だけ建物の外にあったので、エアコンも効いていませんでしたが、暑いというよりはちょうど良く暖かくて眠かったです笑
待合室で自分の名前が呼ばれるのを待つのですが、スピーカーの音質が悪くて、一度しか名前を呼ばないので、自分の名前を聞き逃してしまうのではと少しドキドキしながら待っていました。40分過ぎたあたりから、もはや忘れられているのではと心配になりましたが、最後は無事に名前を呼ばれました。
どうやら会社に提出した名前(旧姓)と受付用紙に書いた名前(パスポートの名前)が違うので、少し混乱したみたいです。苗字が2つある問題はいつも付きまといます。会社も新しい苗字で登録しておけばよかったと少し後悔。Endorsementの内容が書かれた紙を受け取り、総合受付に戻るように指示されます。

検査項目のスタンプラリー開始!

総合受付に戻ると、今度は奥の窓口に行くように言われて、そこでもEndorsementを確認するからちょっと待ってと言われます。待ち時間はたいしてなかったですが、名前が呼ばれた後に、そしてそこでも2つ苗字があることを丁寧に説明。無事に確認が終わり、検査項目が記載された小さなレシートをもらいます。どうやらこのレシートの各項目をそれぞの検査窓口で受付を行い、検査して、検査完了のチェックをもらって回るようです。さながら検査項目スタンプラリーといったところでしょうか。

各検査項目の結果が送付される時刻と完了チェックが記載されている

尿検査、胸部X線、血液検査、医師との面談

私の検査項目は4つだけとかなりシンプルな構成だったのですが、それでも毎回、窓口で受付、名前が呼ばれるのを待つ、検査という手順を行うので結構時間がかかります。受付で毎回IDチェックがあるので、それぞれの検査窓口が独立している印象を持ちました。この辺は、フィリピンの総合病院がオープンシステム(医者は病院に雇われているのではなく、病院の設備を間借りして個人開業している仕組み)というのもあるのかもしれません。

尿検査は、トイレでカップに尿を入れるだけです。基本、日本と変わりませんが、ここはフィリピンなのでトイレに紙はありません。提出前のカップを紙で拭きたい場合などは、手持ちのティッシュでやりましょう。

続いて胸部X線。これも基本変わらないです。シャツを脱ぐように、またネックレス等のアクセサリを身につけていれば外すように指示されます。私の場合はエアリズムを肌着として着ていましたが、それはそのままで問題ないとのことでした。器具に胸部を押し当てて、スタッフの指示に合わせて、息を吸って、息を止めて、息を吐いたら検査完了。

血液検査も変わりません。左腕を出して、拳の形を作って、看護師さんが針を刺したら、ゆっくりと手を開きます。終わると注射した部分を脱脂綿で5分ほど押さえるように言われます。

最後にPhysical Exam。直訳すると触診的なことなのでしょうが、実態は医師との面談です。自分の場合は、聴診器をあてられることもなかったので、本当にお話しするだけで終わりました。面談の中で、「asthma(喘息)はありますか?」「diabetes(糖尿病)はありますか?」など質問されるので、不安な人は、基本的な医療用語を復習しておくと、スムーズに答えられるかもしれません。自分はいまいちわからない医療用語もありましたが、基本的に健康で問題ないですとテキトーに答えてやり過ごしました笑
もし過去に大きな病気や手術などをしている場合は、きちんと伝えておいた方がいいと思います。

無事にスタンプラリー完了!

全検査項目が無事に終わると、会社のEndorsementがあるため、特に支払いもなく、完了です。検査結果は、オンラインで見れるとのことでした。オンラインで結果を確認するための方法を教えてもらいクリニックを後にしました。なんと検査結果は大体翌日にはわかるそうです。激早。日本はなんであんなにかかるんだろう。
結局、全て検査が終わるまで3時間ほどかかりました。日本だと自分の経験上、1時間以内に終わることが多かったですし、検査項目ももっと多かったので、かなり違いますね。まぁこの辺はゆったりとした国民性が出てるのかもしれません。健康診断の後に重要な予定を入れておくのはやめましょう。

追記:健康診断結果

教えてもらった通り、オンラインで結果を確認しました。医療英語があまり得意ではないので、いまいち細かい内容はわかりませんでした笑。とりあえず全項目基準値以内だったのでよかったかなと。結果確認は郵送じゃなくてオンラインで翌日に確認できた点だけは、日本より進んでるなと思いました。日本は医療レベル自体は高いかもですが、デジタルに課題が残りますね…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?