1年くらいかけてMCUをスパイダーマンNWHまでとりあえず見た感想未満


結論

マジで良かった。
お前ら見ろ、エンドゲームまで。

きっかけ

スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバースを見て、「すげえ面白いけど、これ絶対スパイダーマンの文脈知ってた方がいいな……」と思い、後編が始まる前に履修しようと思った。
ちなみに僕のスパイダーマン遍歴はというと、幼い頃にサム・ライミ版スパイダーマンを2くらいまで見た記憶がある程度である。
色々調べてたらコミックはハードルが高すぎることがわかった。
(スパイダーマンを始めとするアメコミは日本とは違って、例えばスパイダーマンやキャプテン・アメリカはマーベル、バットマンやスーパーマンはDCが権利を持っているので、作者など関係なく無限に出版され続けるため、単純に量も多ければ、話も常に一貫してるわけではないので、有名なエピソードだけ買う程度が良い、僕はとりあえずシビル・ウォーとかクローンサーガあたりを買い集めてみている)
なので一先ずは映画から手を付けてみよう。
とはいえ、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバースの略で、マーベル・スタジオが出している実写化シリーズのブランド、これに含まれる映画は全部繋がってる)がそれなりにご長寿シリーズで、それなりの数の映画があるのは知っている。どれどれ、ディズニープラスが公式でオススメの順番を出してくれているじゃないか。

????????
多くね??????
しかも見たいと思っているスパイダーマンはかなり後ろの方だ。(後々分かることなのだが、スパイダーマン3部作はMCUのヒーロー単独映画の中でもかなり他の映画を見てないと分からないことが多い作品でもある)
……よし、全部見たらぁ!!!
ということで2023年あたりからちょっとずつMCU映画を見ていた次第である。(ちなみにフォロワーから「スパイダーマンNWH観るならMCUじゃない方のスパイダーマンも見ておいた方がいいよ」と言われたのできっちり全部観た)

NWHまで観た

観て良かった。
ちなみに最新まではまだ追いつけてない。
個別の感想については冒頭に貼り付けたTogetterで視聴時の感想をまとめてあるため、気になる方は観ていただくとして(当然ネタバレがある)、ここでは全体を通した話をしたい。
まずMCUには大きく分けて「単独作品」と「集合作品」がある。
単独作品は所謂「アイアンマン」とか「キャプテン・アメリカ ファーストアベンジャー」とかのヒーロー個別の物語を描いた映画で、集合作品は主にタイトルに「アベンジャーズ」って書いてるやつで、ヒーローが力を合わせて敵に立ち向かったりするやつだ。(「シビル・ウォー」とかもキャプテン・アメリカの単独作品だけど実質集合作品だし、曖昧な部分もある。)

視聴したとき、まず「単独作品」がメチャクチャ面白いなと思った。
MCUの最初期の作品は「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」「ソー」「ハルク」の4人のオリジンが描かれる単独作品が続くが、そのどれもが面白い。(申し訳ないがハルクは見れてない、観なくていいという人が多いし、その理由もある。でもそのうち観てみようとは思っている。)
特に「キャプテン・アメリカ」のオリジンを描く「キャプテン・アメリカ ファーストアベンジャー」は本当に面白かった。
第二次世界大戦の最中、正義の心を認められ、超人血清を投与されアメリカの盾となるキャプテン・アメリカ。そのアメコミヒーローにしては地味で泥臭い戦いや、キャプテン・アメリカの真っ直ぐな正義の心、そしてヒーローの背負う自己犠牲、全てに心が打たれてしまった。
実のところ映画を見る前は「キャプテン・アメリカとか言うヒーロー、コスはダセえし武器は盾だし何かパッとしねえな……」と思っていたが、今はその時の自分の頭を盾で殴りたいと思っている。

さて、言いたかったのはつまり。MCUは基本的に単独作品のクオリティが高いということだ。(もちろん作品によって乱高下もあれば好き嫌いもある。僕はソーの2作目は好きになれなかったが3作目は大好きだ。)
だが、MCUの真骨頂は単独作品の魅力ではなく、横の繋がりである。
序盤の各映画のポストクレジット(所謂エンドロールの後の「オマケ映像」的なやつ)では、眼帯を付けた怪しげな男が「アベンジャーズ」なる組織にヒーローを勧誘しに来たり、映画内で別作品に出てきた登場人物やアイテムがさらり登場し、繋がりを匂わせる。
そうして徐々に束ねられた作品の糸が「アベンジャーズ」へとつながるわけだ。

「アベンジャーズ」1作目を観たときは正直「こんなものか」という感想だった。
確かに、これまで観てきた単独作品のヒーローが集合して活躍している映像は胸がアツくなるし、単純な映像表現のクオリティは今見ても高いと思う。
でも、作品の殆どの時間はヒーロー同士でギスギスしていて、物語的には正直これまでの単独作品のほうが余程しっかりしていると感じた。
「仮面ライダーの春映画見たいなもんで、本命はやっぱり単独作品なのかな」
とか思ってた。
その後しばらくして「アベンジャーズ」の2作目「エイジ・オブ・ウルトロン」を観た。
最高だった。MCUは集合作品「も」最高のシリーズだ。(2作目以降は本当にそれぞれしっかりとしたドラマが有ってアクションもどんどん良くなっていくので最高です。)

そこからエンドゲームまで、面白かったりまあまあ面白かったり最高だったりする単独作品と、大体最高な集合作品を経て「エンドゲーム」まで至り……
正直エンドゲームという作品自体の感想は、付け焼き刃で観た自分の感想はリアルタイムで追ってきたオタクたちの感想と比べて到底「重み」が足りないし、何よりこの映画は「観なきゃわからない」タイプの映画だ。
20作品を超える映画作品、それらが横軸でも縦軸でも繋がりつづけてきたシリーズ。その全てをまとめ上げ、物語へと昇華した「アベンジャーズ エンドゲーム」の面白さは映画としてはかなり例外的で、他では再現できないものなのだ。

まとめ

MCUを全部見ろ!!!とは言わない。(最初に言った気がするけど)
でもMCUは途中でも書いた通り、単独作品も抜群に面白いシリーズだし、気になった作品だけつまみ食いする楽しみ方でも(序盤の作品は)十分に楽しめると思う。
オススメの単独作品はやはり「キャプテン・アメリカ ファーストアベンジャー」か「アイアンマン」になるだろうか。この二作はヒーロー映画としても、映像作品としても非常に面白い作品なので、この文章を読んで気になったらぜひ観ていただきたい。そしてもし、気に入っていただけたのなら、その先の作品も観てどんどん沼にハマっていただけると幸いだ。
以上

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