凄い人を素直に褒められない

本当に思ったことを書き散らすだけの文章です。読んでも何の学びにもならなければ、経験にもならないと思います。ただ、同じような人がもしいたら「おんなじような奴がいる!」「こんなバカが他にもいるんだ!」くらいに思ってもらえて、ちょっとでも気が楽になればいいな、と思います。


自分は何をしてもどんくさかった。

サッカーをやれば直ぐにボールを取られ、バスケをすればドリブル中にボールはあらぬ方向に、対人ゲームでは数少ない友人にボコボコにされ、面白いことの一つも言えなければ友人の輪に自然と溶け込むこともできない、中学生までは勉強はそこそこできたが宿題を期日までに出せたことのほうが少なかったし、ノートをちゃんと取れた授業は皆無だった。結果、中学の成績表はだいたいが4止まり。

高専以降の、特に中退後(これもだ、学校をマトモに卒業することすらできやしなかった。)の自分を知る人はもしかしたら意外に思われるかもしれないが、昔から自己肯定感というものを感じることがなかった。

(大抵の場合僕は自信があるような素振りをしてきた。そうすることで敵が減ると思っていたからだ。)

学校を辞めた後、就職した時は色んな人に褒められた。応援された。周りに凄いやつも増えた。自分もその仲間だと思えた。

学校を辞める前後はいろんなイベントに精力的に参加して、その度にある程度人から褒めてもらえた。嬉しかった。

自分が少し認められたような気がしたし、人に興味を持たれるようなことができたと思えたから。

でも、しばらくしてそういった活動もしなくなった。自分が特にすごくないことに気づいたからだ。

前述したように、自分には特に人より秀でているところも無い。むしろ持ち前の鈍臭さで(ADHDであることも影響していると思う)人に迷惑を掛けてきた、言わば人より劣ってる側だ。少なくとも自分ではそう思っている。

ただ、自分を実際よりも大きく見せることにかけては人よりもずっと得意だった。人前で喋る時に自信ありげに喋る。Twitterでは攻めた口調で自論を曲げずに喋りぬく。大したことをしていなくても大した奴のように振る舞う。

そんな小賢しいスキルが人生20年あまりで得た最大の武器になってしまっていたのに気づいたのは、去年くらいだ。

20歳にもなれば同年代で凄いことをして頑張っている奴がどんどん目立ってくる。

プロゲーマー、音楽家、Youtuber、起業家、役者、etc。

そういった人を見ると、年が近ければ近いほど、関係が近ければ近いほど、それが自分が好きなことであればあるほど、どうしようもない劣等感がこみ上げてくるようになった。

特に友人や知り合い程度の中の人間が凄いことをしているのを見るのが堪えた。

「俺は頑張れなかったのにあいつは頑張れた。」

「同い年なのにあいつは人一倍努力して俺は努力しなかった。」

「才能がなかった。」

何よりそういったことを思ってしまう自分が世界一醜い生き物になったかのように感じて辛かった。(今でも辛い)

凄い人を見たら素直に凄いと褒める、それが一番誰にとっても気持ちのいいことだと思う、そうすべきだと思う。でもどうしてもそれができなくなってしまっていた。

過去を振り返ることが増えた。過去チャレンジして失敗したことをよく思い出す。

楽器、部活、武道、ゲーム、勉強、etc。

思えばいろんなことに手を出してきたし、全てが中途半端に終ってきた(プログラムだけは何とか今でも続いて仕事にできているが。)

そういったことを思うと、寝る前に居ても立っても居られない焦りに襲われる、何かしなくちゃいけない、頑張らなきゃいけない、でも何を?

多分これが自己肯定感がない、ということなんだろうなと思った。人より劣っている自分を受け入れられない、でも何もできない。

先ず自分は逃げることにした。劣等感を感じる情報を極力見ないようにした。見ても見なかったことにした。

比べることなく喋れる友人以外と、会社の人以外とは極力関わらないようにした。

初めのうちは少しの安寧が訪れた。でも最近、稀にそんな小さなコミュニティの中でも人の自分よりも優れているところが目につくようになった。

多分、いや確実に、死ぬまでこの気持ちから逃れることはできないんだろうなと思う。おそらくうまく付き合っていくしかないんだろう。

でも少なくとも今の自分には、そういった感情との付き合い方がわからない。これを書いてる中で見つかるかもと思ったが、中盤で吐き気が襲ってくるだけだった。

でも、兎にも角にもわかっていることは、これは自分自身の問題であり、自分自身で解決するしかないという事。

今はわからなくても、何れは自己肯定感と向き合っていけるようになりたいと思う。凄い

人をただ素直に凄いと褒められるようになるためにも。

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