【6版/7版問題】イマドキのTRPG事情についてまとめる【浦島太郎】

こんにちは、そーとくです。
最近、ニコニコ動画で昔見ていたリプレイ動画を見てしまい、俄にTRPG欲が復活してDiscordコミュニティに参加したり、リアルの知り合いを巻き込んで卓を立てたりしていたのですが、その中で私が主にやっていた学生時代の2017年頃とはTRPGを取り巻く環境がかなり変わっている様で困惑したので、同じような浦島太郎向けの備忘録としてこの記事を残します。


筆者のTRPG歴

プレイした事があるシステムは

  • CoC(6版)

  • ダブルクロス3rd

  • パラノイア(トラブルシューターズ)

  • ログホラTRPG

  • キルデスビジネス

あたりで、主にCoCを中心にオフラインでやっていました。

オンラインセッションについて

イマドキのTRPGは(コロナ禍の影響もあり)オンラインセッションが中心のようです。
それに伴って、ツール周りもかなり整備されて来ていた様です。
私はどどんとふしか知らなかった。

ツール周りについて

先述した通り、オンラインセッションが増えたことによりそれに伴ってツール周りも良いものが増えてきているようです。
主要なものを以下にあげます

Discord

言わずとしれたボイスチャットツール。
これについては昔からありますが、TRPGをやりたい人達で集まってサーバーを立てて、スケジューリングしたり、当日のボイスセッションでの会話などで使用されます。

https://discord.com

ココフォリア

ボードゲームをオンラインでやるためのツール。

「ココフォリア」は、マップや駒を動かしながら、キャラクターのアバターでダイス判定やチャットを行うことができる、スマートフォン対応のTRPG向けクラウドツールです。TRPGだけではなく、マーダーミステリーや試作のボードゲームを遊ぶ場としても活用されています

https://docs.ccfolia.com

ということで、TRPGに限らず広く使われているツールで、2019年頃から正式版が運用されているようです。

https://ccfolia.com

画面はこんな感じ 背景も設定できる

TRPGの機能に絞って言えば、セッション内でのキャラクターの管理、駒の配置や移動、ダイスロール、背景やBGMの設定、テキストチャット、etc
など、セッションを行うに当たって必要な機能は一通り揃っています。便利。

キャラクターシート作成ツールである「いあきゃら」などからキャラクターシートを出力することが出来ます。
この用に出力したキャラクターシートを使うと、技能値に応じたダイスロールのコマンドのテンプレートを用意してくれたりと、非常に便利です。

BOOTH

ツールとは違いますが、同人シナリオなどのやり取りの場として、BOOTHで販売されているシナリオが非常に多くなっています。
これも一昔前は即売会で紙の本を購入したり、あとはpixivに投稿されているものをお借りしたり(してた……気がする)だったのを考えると、便利になったものだと思います。(喀血卓さんのシナリオブックとか未だに持っています。)

システムについて

システムについても、有名所で様子が変わっているところがあったりするので、私の観測範囲ですがギャップを感じた当たりをまとめます。

クトゥルフ神話TRPG

国内で多分一番有名なシステムといえば恐らくこいつだと思うのですが、私がプレイしていた当時は所謂「6版」と呼ばれる本を指す事が多かったのですが、その後「新クトゥルフ神話TRPG」いわゆる「7版」と呼ばれるルールブックが出版され、現状書店で購入できるものは主にこちらになるようです。
キャラクターシートの作り方や対抗ロールのやり方など、かなり様々な部分が変化しておりますが、7版のルルブには6版との違いが記載されていたりするので、今から買うなら多分7版一択(6版はそもそも書店での入手性が落ちてきているらしい、Amazonにはあるけど)
とはいえ、長らく利用されてきて6版を利用している方も多く、現在販売されているシナリオの多くが6版限定であったり、6版/7版両対応であったりで、7版はまだそこまで普及しきっていない印象です。(高いし、人口の増え方も緩やかな界隈だからルルブを新しく買う人が少ないのもありそう)
https://amzn.asia/d/a0GgLaD

パラノイア

パラノイアもCoCと同じく新しいルールブックである「リブーテッド」が出版されている様です。

こちらは「アクションカード」システムの導入や、複雑な判定の撤廃など世界観やルールを大幅に一新し、かなり違いが出ている様子。
しかしこちらもCoCと同じように普及しきっておらず、旧版である「トラブルシューターズ」を使用したシナリオもまだまだ多いようです。
https://amzn.asia/d/a0GgLaD

ちなみにパラノイアの世界は永遠にコンピューター暦214年です。え、194年じゃないか? それは歴史浄化される前の間違ったデータです。ただちに消去してください。さて、ご存じのようにアルファコンプレックスには歴史がありません。え、第1版や第2版にはアルファコンプレックスの歴史が書かれている? ですからそれは歴史浄化されて記憶穴に放りこまれた古い存在しないデータなんです! とにかく古い版のことはさっさと忘れてください。特に以下の点に注意して、間違った知識はすみやかに忘却してください。何でしたら記憶除去剤《メモゴー》の処方を申請してください。

https://paranoia.newgamesorder.jp/rebooted/from_translators

エモクロア


知らないうちにかなり流行っている(らしい)と噂のシステム。

私たちの暮らす現実とよく似た、もう一つの世界。

超常の存在……《怪異》たちが、人々の傍らに確かに存在する世界。

それが『エモクロアTRPG』の舞台です。

https://emoklore.dicetous.com/rulebook/

ざっくりいうと「カジュアル&現代的なクトゥルフ神話TRPG」的なもの(らしい、私はプレイできていないので。)
ルールブックを読んだところ、システム自体はかなりCoCに近いものが有り、世界観的にもCoCで言うところの「上位者」を「怪異」に置き換えより身近にしたような印象を受けます。
特筆すべきシステムと言えば共鳴感情と呼ばれるシステムで、怪異と遭遇した時PCがどのような影響を受けるかに関わる、CoCのSAN値と狂気をブラッシュアップしたようなシステムになっています。
詳しいことはルルブを読んでください……そう、このシステムの最も特筆すべき点はルルブが誰でも無料で読めることなのです(強引)
エモクロアTRPGのシステムはwebサイトで完全無料公開されており、更にキャラクターシート作成ツールやセッション用の素材、公式シナリオなども公開されています。あとココフォリアにしっかり対応してる。
更に更に、ダイスタス・コモンズと呼ばれるライセンスとガイドラインに従う限り、二次創作もほぼ自由に行えるということで、公開から2年程度しか立っていないにも関わらず、BOOTHには多数のシナリオが公開されており、Vtuberを呼んだ公式セッションなども話題になっていたようです。
無料な上に、あらゆる点で現代的なシステムとなっている事により、人口がかなり増えつつある今注目のシステムです。(やりたい)

最後に

ということで、久々にTRPGに触れた私が、当時との違いに驚いて浦島太郎になった内容をまとめた記事でした。
最後になりますが、これを読んだTRPG昔やってた勢もそうでない人も、TRPGをやろう!
そして私のリアル知り合いでやりたくなった方はいつでも声をかけてくれ!GMでもPLでも喜んでプレイさせていただきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?