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0509

「夜と霧」、最終盤で📈📈📈📈📈って感じでした。エグゼイドかよ。

本著で最も有名な一節はおそらく「生きることから何を期待するかではなく、むしろひたすら、生きることが私たちから何を期待しているかが問題なのだ。」という部分だと思うが、私はむしろそのあとの「人生はまだあなたに何かを期待している」という言葉の方に胸打たれた。前者はなんか、人生が上位存在というか、説教じみているというか、ともすれば叱られているような気さえしませんか?それもそこまで鼻につくものではないけれど、「人生はまだあなたに何かを期待している」という言葉は僅かな角すら取っ払ってこんなにもやさしく、かつ本質を保っている。あなたはもう諦めているのかも知れないが、まだあなたのことを待っている人がいるよ、と。観客席はまだ空になっていないぞと。こっちのほうが好きですね、私は。「生きることに何も期待できるものがなくなった」人間に対してより直接的なアンサーになる気もする。人生はまだ何かをあなたに期待している、だから今あなたは生きているのだ。あなたの現在の思惑にかかわらず。

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