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0506

『俺ではない炎上』読了。

おもしろいっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

こりゃ~~~~~~~~すっっっごいっすわ。さっすがにオモロい。加藤はん、オモロいわ。こんな事ってあります?
本書自体は某書物紹介系YouTuberのショートで知って、図書館で借りたものなんですが、どうやら作者の浅倉秋成氏は「伏線の狙撃手」と呼ばれるほど伏線を貼るのが巧い方らしい。「またまた~」と私は思いました。そういう大仰な肩書がついている作家の本はたいてい大したことがない。だいいち作家が若すぎる。小説というのはある程度年老いた人間の方が深みが在る文章を書けるものだと、特に理屈もなく信じきっていたのです。事実、最初の数ページでやれSNSがどうだの炎上がどうだのバズがどうだの嫌いな言葉が羅列されはじめた時点でやや辟易としていました。
すべての幻想が打ち払われました。読了後、あとに残ったのは途方もない満足感だけでした。どんな映画を観終わったときよりもスタンディングオベーションです。ああ、私はこういう複雑に張り巡らせた伏線が残らず回収されるような作品が本当に好きなんだなと再認識できました。マジで、マジで面白かった。ひといきに読んでしまった。

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