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M-12022 敗者復活戦。

今年最大の寒波が訪れ、停電で新幹線が長時間止まった
2022年12月18日、いつもの六本木ヒルズで
敗者復活戦がスタートしました。

全員レベルが高くて、これに勝ったヨネダ2000の
ハードルが僕の中でグングン上昇している所です。

六本木でも五時になると夕焼け小焼けが流れるんですけど、
今回は一度に放送する組数を途中で変えたり、CMを挟んだりで、
調節して、ネタ中に鳴らさないようにしてました。

スタッフの配慮、漫才愛に拍手を送りたいです。

個人的に採点して、高かった組だけ抜粋。

・シンクロニシティ。ネタは日本語は3つでいい。
トップバッターで苦戦するかと思いましたが、
トップバッターと思わせないネタのクオリティ。

ボケの風貌とボケのトーンがちょうどあっていて
制限させたボケワードの面白みをちゃんとツッコミが
説明して、お客さんに伝わるホントにいいネタ
でした。
ツッコミの間と滑舌もよく、ホントにわかりやすかったですね。

・オズワルド ネタは明晰夢。
ツカミで少しの自虐も入れれるのも、知名度が上がった証拠。
夢をコントロールできると自負する畠中に
ちゃんと振り回される伊藤の関係性がとても笑いやすい構図。

後半の畳みかけやいつもの声の張り上げる所もちゃんと決まってて、
ネタの修正力の高さをまざまざと見せつけました。
ここの評価は皆さん高いんじゃないでしょうか。

・令和ロマン ネタはドラえもん。
つかみから少し前の時事を入れて、お客さんを掴み、
ドラえもんという数多の芸人がやりつくしてる題材でしたが、
このネタの良かった所はドラえもんのキャラありきのボケよりも
ちゃんと関係ない所でのボケに比重を置いていて、

なおかつキャラを知っていたら笑いが増幅する点ですね。

ただドラえもん知らない人いないよね、って感じで
やる芸人多いと思うんですけど、決勝に上がってこのネタを掛けたとして、
審査員がどう判断するか、少しリスキーな部分もあるかもです。

でもここのコンビも評価が高いと思います。よくウケてました。

・ヤーレンズ ネタはラーメン屋。
以前の夜のブランチのヤーレンズが良かったと書いたのですが、
その時やっていたのがこのネタでした。
ここのコンビは必ずツカミをやるとこが好きで、
今回もしっかりつかんでました。
以前見たネタではありましたが、構成が緻密で
どんだけボケを重ねるんだと思いましたし、
伏線もちゃんと回収。きっちり勝負かけにきましたね。

ここも評価は高いと思われます。

さて、敗者復活見る前にミキミキ言ってたんですけど、
今回のネタは流石に無いかな。世代の有名人、出来事を
羅列するネタなんですけど、あきらかに失速してましたしね。
これで上位三組に上がるぐらいなら、本気で失望すると思う(笑)

他に面白かったのは、ななまがり、ケビンス、
からし蓮根、あとはTHIS IS パン
でしたが、
自分の予想はオズワルド、令和ロマン、ヤーレンズの三択。

少しオズワルドが有利か?と思いながら、M-1本番を見ました。

那須川天心が三番目に敗者復活のくじを引き、早速結果発表に。

順位がバラバラと読み上げられていきますが、
シンクロニシティが低すぎるのとヤーレンズが思ったより低い。
からし蓮根4位で、そのあとすぐにミキが3位で呼ばれて、
本気でよかったーって思いましたが、やっぱ3位なんかい!と、
あのネタで3位ってなんやねんと世間に対して思う事がありました。

そして最後に残ったのが令和ロマンとオズワルド。
今ちゃんの元に結果が届けられ、読み上げられた名前は・・・。

オズワルド!

ネタの強度、ウケ量、全く差は無かったと思うのですが、
得票数に1位と2位に差が結構あったんで、
M-1ファンがオズワルドにM-1獲って欲しいと後押しした
のかなと。

エントリーナンバーが今ちゃんから読み上げられた瞬間に
令和ロマンのくるまがすぐに自分たちの番号じゃない事に気づいて、
すぐに拍手をしてるシーンにグッとくるものがありました。

次、令和ロマンにはストレートで行って、M-1をかき回して欲しいです。

今回の敗者復活はかなりレベルも高かったので、
野外だったとしても、全組ウケてたように思います。
寒空の中、ネタに集中しようにも、お客さんの体も冷え切り、
スピーカーから音声が風で流れたり、演者の身長差で、
音量のバランスがよくなかったりで、過酷な状況ではある
のですが、
その中でも笑いを掻っ攫っていく姿はカッコいいですね。

また来年、この過酷で美しくもあるドラマを
楽しみにして、筆をおきたいと思います。

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