井筒 陸也

Jリーガーをキャリアハイの25歳でやめて、新宿で世界一のサッカークラブをつくっています…

井筒 陸也

Jリーガーをキャリアハイの25歳でやめて、新宿で世界一のサッカークラブをつくっています|#クリアソン新宿|Podcast #スポーツが憂鬱な夜に|初著 #敗北のスポーツ学 好評発売中|#footballista 連載中|#ZISO(お休み中)|for good work

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JFL昇格をかけた試合直前のロッカーで呪術廻戦をオススメした話と、「俺、今年は本気を出すから」と宣言する奴がだいたい失敗する理由。

クリアソン新宿にとっての2021シーズンは、奇跡のようなシーズンでした。 関東リーグは半分が終わった時点で、残り11試合で首位との勝点差は11pt 。そこから、引き分けを挟まず 11連勝で逆転優勝。そして、関東という地域リーグから JFL=全国リーグに昇格するためには、他地域の覇者と闘う 地域CLという大会を勝ち抜かないといけないんですが、これが 90分ゲームを3日で3試合 → 1週間空く → 5日で3試合というレギュレーションで、まあ身体がぶっ壊れてもOKというノリの大会

    • スポーツはなぜこんなにもクソ憂鬱なのか。敗北について、またはそれらの責任は誰にあるのか。

      いやあ、うまくいきませんね、本当に。全然うまくいかない。これは、人生というのはうまくいかないように緻密に設計されているんじゃないかと思うくらい うまくいかないです。 でもそれは勘違いです。人生がうまくいかないのではなく、スポーツがうまくいかないだけです。スポーツはうまくいかないことを生成し続ける装置ですから。 「する」でも「みる」でも「ささえる」でもこの際 どうでもいいのですが、とにかくスポーツなんてものに関わっている限り、この憂鬱から脱却することは不可能なのです。憂鬱と

      • 利他的に生きることについて(少し遅めの新年の抱負にかえて)

        アマだろうがプロだろうが、サッカー選手の目標は だいたい「日本代表」「W杯優勝」「CL優勝」になる。別にいいけど、バリエーションが無さすぎる。 原因は、彼らの行動原理が(1)金を稼ぎたい(2)上手くなりたい(3)有名になりたい この3つに収斂されるからだ。「家族に満足な暮らしをさせたい」とか 「成長し続ける感覚を大事にしている」とか 「ビッグクラブに行けば親が喜ぶ」とか ディティールは多少あってもだ。 これが達成されそうなのが、先に挙げた目標になる。 否定はしない。でも

        • 浦和レッズの試合を見てきた

          10月15日、JリーグYBCルヴァンカップの準決勝を観てきました。実は、関東に住んでいながら、まだ浦和移籍後の岩尾憲*1の試合に行けてませんでした。 横浜F・マリノスとの好カードで、第一戦を浦和が僅差で落として迎えるホームでの第二戦という熱い展開。 高校サッカー選手権で訪れて以来、実に12年ぶり*2に埼玉スタジアム2002に足を踏み入れることになりました。 その日は新宿中央公園でイベントがあったので、少し早めに抜けさせてもらって、大江戸線で都庁前から春日駅へ。乗り換えて

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          元アスリートの僕たちは次の世界でいかにして幸せになるのか?いくつかの間違った前提と対策と極私的現状報告

          4月、新しい季節です。何かをやめて 何かをはじめる人がたくさんいると思います。僕はというと、2018年でJリーガーをやめて クリアソンへ。 そして 2021年の12月を最後に 今度はサッカーをやめて 約1年半が過ぎました。 僕は、僕の好きなタイミングでプレイヤーとしてのサッカーを手放しました。その身勝手さもあって、新しい人生を歩き出した好青年であらないといけなかったわけですが、無論、全部が全部 最高ハッピーというわけではありませんでした。むしろ、闇堕ちしていたと言っても過言

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          メイキング・オブ・新宿の日 国立競技場でのJFLの試合に11,150人の観衆が集まるまで

          ご無沙汰しています。井筒です。 早速ですが、現在、僕はクリアソン新宿というサッカークラブで、ブランディング諸々に関わっています。 そのクリアソン新宿が、1週間前の4月9日(日) に国立競技場でJFLの試合をしました。"新宿の日"と題して、試合だけではなく街を巻き込んだ興行をして、11,150人が集まりました。 ワンショットですが、J2にも負けず劣らずの集客を達成したところで、ブログを書こうと思い立って、試合が終わってから構想を練り、ペンを握っています。 はじめに: チ

          有料
          500

          メイキング・オブ・新宿の日 国立競技場でのJFLの試合に1…

          なぜ、サッカークラブはモテるのか? /スーパースター都市・新宿は甦る

          2021年の後半のトレンドになりそうな、サッカークラブが発行している "トークン" 。「聞いてもよくわからん」「聞いたことあらへん」など、感想は様々。 簡単に言えば「トークン」とは「株」みたいなもので、トークンを保有(購入)すると、3つの体験がついてくる。 [1]トークンの保有量に応じてサービスが受けられる(株主優待) [2]トークンの保有量に応じて、投票に参加できる(議決権) [3]トークンの価値が、需要に応じて上下する(資産っぽい) 日本では、まだ規模が小さく動きも

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          「地球が太陽を1周するのが365日です」とか知らねえよ。公転とかいう謎の概念で決めらた1年という単位で人生をコントロールされるな。仕事はいつでもやめていい という話。

          1月と4月は 心機一転という感じがするけど、4月〜12月、あるいは 4月から3月までを "1年" という単位で、一息に走り続けないといけないというのは、どう考えても長すぎでしょ。 「地球が太陽の周りを1周するのに 365日かかります」とか知らねえよ。そもそも「地球の公転 1回分」とかいう謎の概念で、人間様の基本的な活動期間を決められるのって、意味不明じゃない?長えよ、長すぎる。太陽一周くらい 3ヶ月でやれや、地球。 Jリーグは、2月から11月がだいたいシーズンだけど、僕が

          「地球が太陽を1周するのが365日です」とか知らねえよ。公転とかいう謎の概念で決めらた1年という単位で人生をコントロールされるな。仕事はいつでもやめていい という話。

          歌舞伎町のホストは クリアソン新宿の夢を見るか?

          一人のサッカープレイヤーとして、ビジネスパーソンとして、新宿で Criacao Shinjuku(以下、クリアソン新宿)というサッカークラブをつくっています。 note、久しく書いていませんでしたが、今回 筆をとったのは、クリアソン新宿の "特別さ" について 考えてみたくなったからです。2005年からスタートしたクリアソン新宿が、"クリアソン新宿である" とはどういうことなのか、書き記しておきたくなったので、いくつかのキーワードで、ありのままの分析をしました。 自分たち

          歌舞伎町のホストは クリアソン新宿の夢を見るか?

          賛成する人がほとんどいない、大切な真実は何か?

          新型コロナウイルスが、深刻になりつつある。先週とは、まるで状況が違うと言ってもいいだろう。 やはりというか、覚悟はしていたものの、僕の所属している 関東サッカーリーグは、先ほど前期を中止するという決断をした。これで、最速でも 7/11 まで、試合がなくなってしまった。 20年、フットボールを続けてきたけど、はじめてのことで戸惑っている。世界が未曾有の危機に瀕しているのだから、そりゃそうなんだけど。 After COVID-19の世界ピンと来ていない人も多いかもしれないけ

          賛成する人がほとんどいない、大切な真実は何か?

          おうちで部活を強くしよう。

          新型コロナウイルスの影響で、Jリーグをはじめ、各競技のトップリーグが延期になっている。大学の部活も例外ではなく、その多くが、日々の練習までを禁止にされて、"おうち"でこの記事を読んでいることだろう。 ただ、みんな気づいているか?「外出自粛要請」は出ているけど、「チームづくり自粛要請」は出ていない。 平時であれば、練習と試合と運営で精一杯、チームについてじっくりと考えられなかったはず。これは空前のチャンス。この間に、少しでも部活を強くすることができれば、ただ Netflix

          おうちで部活を強くしよう。

          アスリートのセカンドキャリア問題とかいう都市伝説

          ここで、はっきりさせておきたいのは「アスリートのセカンドキャリア問題はあるのか問題」(meme の山浦さんから借りた表現)です。つまり、スポーツから、スポーツ以外へとキャリアを動かすとき、本当に、そこには「問題」と呼ばれるようなものが発生しているのか?です。 これは、体育会学生の就活も同じです。 ___ キャリア選択の条件を「お金」と「やり甲斐」に分けるとします。 まずは「お金」についてです。 アスリートにとっての社会とは、初海外のようなものです。行く前は

          アスリートのセカンドキャリア問題とかいう都市伝説

          スポーツについて語るのは、もう終わりにしよう。

          関東サッカーリーグ 2部 で優勝しました。 今の僕は「社会人サッカー」をしているわけですが、これはJリーグと別軸で動いている場ではありません。一年に一度だけ、昇格と降格の機会があり、(JFLの動向次第ですが)今回の昇格で、翌年はディビジョン5に参入します。最速で2022年に J3の可能性があります。 あなたの地元を、ドリブルでブイブイ言わしてた "あの人は今" サッカーを続けていますか? 僕もこれまで、数え切れないほどの「上手い」選手を見てきました。けれど、その多くがサッ

          スポーツについて語るのは、もう終わりにしよう。

          金曜日

          金曜日の夜、街はにぎわう、それはたった5日間の仕事の打ち上げにしてはひどく盛大で、店から溢れてきた男女は歩道を占拠して何だか楽しそうにしている。 その隙間を足早に抜けていく。荷物は大きい、練習着とスパイクはかさばる。すれ違いざまに少しだけぶつかり、どちらともなく頭を下げる。 うらやましく思うときもあります。ライブもコンパも同窓会も、だいたい金曜。だけど僕たちの勝負は、だいたい土曜か日曜。だからこの日は めちゃくちゃ良い準備するために、めちゃくちゃ良いご飯(大戸屋)食って、

          革命を始めた兄弟たち

          2015年以降、井筒のマインドシェアを急激に独占してきたのは、 須藤岳晟と大谷真史という二人の後輩です。少なくとも、大卒初任給分くらいの僕のマネーは、彼らの胃袋に飲み込まれています。 今日はマーシーこと、大谷真史のブログを紹介するためのブログです。 マーシーとの出会いは、数年前、大学4年生のリーダーに向けた Criacao セミナーでした。彼は既に卒業を控えていましたが、ひとつ下の学生たちに紛れて参加してくれていて、講師の僕にガンガン質問をぶつけ、最後のシメの言葉まで担当

          革命を始めた兄弟たち

          千葉丈太郎と高橋滉也の友情

          Criacao Shinjuku の選手の中には、大学のサッカー部でも同期だった組み合わせがあります。早稲田の恩田と川井、関学の村下と井筒、そして 東京学芸大学の千葉丈太郎(以下ジョー)、高橋滉也(以下滉也)です。 新天地で、新しい自分をデビューさせるのは、社会権で保証された権利のひとつです(嘘です)が、「同期と同じ進路」というのは、この秘めたる決意を公に晒されるリスクになります。だから当事者は忌避し、傍観者はオモシロコンテンツとして重宝するわけです。 僕が、Criaca

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