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畳になれないイ草から生まれる、サステナブルなアップサイクルマット by JAPAN MADE

JAPAN MADE、初めてのプロダクトを発表しました。

JAPAN MADEは『共息』をコンセプトに、日本のモノづくりを持続可能にすべく活動するプロジェクトです。
2016年にメディアを立ち上げて以来、全国約200箇所以上の工房を巡り、映像や写真を通して日本のモノづくりの素晴らしさを発信してきました。
そんな私たちが2022年6月、初めてのプロダクトをローンチいたしました。
 ※2022年6月7日にクラウドファンディングをスタート。

『金井畳店』さんとの出会い

畳業界が抱える課題を解決したい

明治44年から続く老舗畳屋『金井畳店』さんと共に、捨てられてしまうはずだった「イ草」を再利用し、様々なシーンで使えるマルチマットの製作に挑戦、クラウドファンディングサイト READYFOR にて受注販売いたします。

このプロジェクトは約2年間、試行錯誤の末ローンチに至りました。

JAPAN MADEと金井畳店は、数年前に出会いました。
金井さんは、明治44年から110年以上続く老舗畳店です。
これまで様々な場面で畳文化やその魅力を教えてもらっていましたが、お話の中で出てきたのが、正規品になれない「イ草」の活用でした。

実は、畳に使用されるイ草はある程度の長さがないと正規品として用いることが難しく、畳になれないのです。そのため、収穫されるイ草の約7割が焼却されたり、肥料になったり、アウトレット品になってしまっているのが現状。その年の天候や品種によっても作柄が変わってくるため、農家さんが自然と向き合いながら作ってくれています。また、イ草農家さんが減ってきていることや、労働状況や利益率についての課題もあります。

私たちは金井さんと共に、正規品になれない「イ草」を活用して何かできないかと考えました。まず、ヨガマットを作ろうという話から始まりました。

ヨガは自然と一体化する行為であるのにもかかわらず、PVCというゴム素材を使用していることが多いです。「イ草の香りで癒しやリラックス効果を与え、天然素材であることでより一層自然と一体化できるのではないか」と考え、もっと多様なシーンで使用できるマルチなマットを目指し、本プロダクトが生まれました。

イ草は長いものが優先的に使われ、その端を切り落とし、真ん中の良い部分だけが使われていますが、今回使用しているのは、その長さに満たない短いイ草。根元の染まり方の違いには個性が見られ、ひとつの味となっています。

日本の生活様式が和から洋に移りゆく中で、畳のある家が減ってきている現状もあります。

畳という素晴らしいモノが日本の文化としてあることを知ってもらいたい。畳の部屋はどこか懐かしいと感じる心地よさや、その上に寝転ぶのが気持ち良いなど、日本人としてどこかにそれがアイデンティティとしてあると感じることもできます。

少しでも日本の文化を大切にしたいという思いが芽生えるきっかけになりますように。

美しい取り組みをする仲間と、手を取り合って

実際にマットを作るにあたって、協力してくださる仲間を募りました。

私たちは、飲食店からワインのコルクを回収し、プロダクトを作っているTOKYO CORK PROJECTさんと出会いました。マットに必要なグリップやクッション性を叶えるべく、コルクマットを提供していただきました。

また、ヘリに使用したのはデニムの端材。こちらはITONAMIさんに協力していただき、裁断の際に使用されなくなったデニムの端材をヘリにしています。捨ててしまうモノとは思えないほど綺麗です。

廃棄されるはずの端材をアップサイクルして作られた今回のマット。
サステナブルな素材で、地球環境に配慮した仕上がりです。

自然からいただいたモノを余すことなく使う、捨てずに工夫して長く使うという点は、日本のモノづくり文化に昔からある考え方。
使い心地はもちろんですが、こういった背景からも様々な意味での「気持ちよさ」を感じていただけると思います。

【プロダクトのご紹介】サステナブルなアップサイクルマット

大:ヨガ、ストレッチ、筋トレ、昼寝(睡眠用マット)、ピクニックシート
サイズ:横179cm x 縦65 cm x 厚さ0.5cm
※1点1点手作りのため、若干(数mm)の誤差が生じる場合がございます。
小マット:瞑想、座布団、ラグ(来客用マット)、インテリア(和のスペース)

    サイズ:横96cm x 縦65 cm x 厚さ0.5cm
※1点1点手作りのため、若干(数mm)の誤差が生じる場合がございます。  
小マット:裏面

折ったり、丸めて持つこともできます。
簡単に持ち運びすることが可能なので、様々なシーンのお供にいかがでしょうか。

ヨガ、ストレッチ、瞑想、筋トレ、昼寝、リモートワーク中のリフレッシュタイム、ピクニックシート、座布団、ラグ、インテリアなど、様々な用途でお使いいただけます。
裏地がコルクシートを採用しているため表地の畳と比較すると滑りにくく、使いたい時にさっと使えるのも嬉しいポイントです。

※ヨガではグリップの強度の感じ方に個人差があるため、軽めのポージングをおすすめします。

きっと畳に触れることが私達より更に少なくなってしまう子どもたちにも、ぜひこのマットでお昼寝して欲しいと考えています。お子さんと一緒にマットの上でくつろぐ時間も、大切な癒しの時間となるでしょう。

直射日光を避け、風通しの良い日陰で保管し、適度に乾拭き、お手入れは簡単です。
イ草の色の移り変わりも、経年変化として楽しんでいただけます。

イ草の特徴の一つとしてあげられるのが、「吸放湿性」の高さ。畳一帖分の自然吸湿能力は約500mlとも言われています。湿気の多いときには、湿気を吸い、乾燥しているときには、湿気を吐き出すそう。

まさに日本の気候にピッタリの素材です。

直射日光を避け、風通しの良い日陰で保管し、適度に乾拭き、お手入れは簡単です。
イ草の色の移り変わりも、経年変化として楽しんでいただけます。

金井さんが語る、今回のマットへのこだわり

「直線の美しさがあるため、柄が流れないように気をつけています。また、イ草の個性を生かし、端は市松模様が美しく表現できる様に心がけています。デニムの縫製では繊細さが際立つので、細かいところに力強さが出るよう、工夫を凝らしています。」ー金井さん

イ草は最初の青い時よりも、時が経った時に本当の姿が出てくるのです。

その変化を楽しむことで、イ草の本当の魅力を知ってもらい、個性を楽しんでもらえたら嬉しいです。

JAPAN MADEと金井畳店のコラボによる、技術とこだわり、そして想いが詰まった商品です。

作り手と使い手が、地球のことを考えるモノづくり。

畳という一つの文化を通して、その価値や魅力を知るきっかけになること。手作業の美しさ、アップサイクルという地球にやさしいモノづくりに参加すること。

作り手と使い手が共に手を取り合うことで、ゴミや無駄を減らし、活用できていないものに新たな価値を見出していけるのではないかと感じています。

今回のプロジェクトの想いが連鎖し、皆さんに共に支え合える仲間になっていただけたら、それ以上に嬉しいことはありません。どうか皆さんのお力をお貸しください!

プロジェクトは新たなチャレンジへ

6月7日にスタートしたクラウドファンディングは、予想を超える多くのご支援をいただき、1週間で達成率350%となりました。

そこで新たにネクストゴールを掲げ、再スタートしております。
次の目標を80万円。当初目標の800%となる非常に大きな数字ですが、少しでも多くの方へ届くようチームメンバー全員で達成に向けて取り組んで参ります。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。

クラウドファンディングスケジュール

6月7日火曜日〜7月16日(40日間)
終了後、受注数に応じて2022年内の7月以降約6ヶ月間をかけて生産。できたものから順次発送。

クラウドファンディングページ

クラウドファンディング調達資金の用途

支援いただき集まった資金は発注された畳マットの制作費・発送費にあてらてます。
また、その他進行中の今後のJAPAN MADEのプロジェクト運営費として使わせていただきます。

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