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子育て×ゲーミフィケーション~4月会員勉強会報告

 こんにちは。「リアル世界を神ゲーに」するゲーミフィケーション賢者Lv98のきっしーです。

 4月19日(金)20時、オンラインZoomにて、日本ゲーミフィケーション協会会員向けの勉強会を開催しました。
会員向け勉強会は、ほぼ毎月開催しています。特徴は、参加者の会員自らが話し手となって、自分がやろうとしているゲーミフィケーション導入の試みについて紹介した後、参加者全員でディスカッションする流れとなっています。

今月のテーマは「子育て×ゲーミフィケーション」。話し手は、現役お母さんの せんか さん、参加者は8名、時間は1時半ほどでした。

● 前半は、せんか さんよりテーマに関する話。

「寝ない子の寝かしつけにゲーミフィケーションがどう具体的に活かせたのか?」の事例報告をお話し頂きました。

(要点)
・子育てに正解はない

・私の事例 子供(当時4歳)。21時に寝かしつけ。深夜0時過ぎに寝室に子供がいない。。。リビングでゲームやってた。

・我が子にとっては、寝る=難しいこと
ならば、ゲーミフィケーションで何とかできないだろうか

・①能動的な参加 
布団で好きな本を一緒に読む、好きなお話をタブレットで聞く

実践事例

・②達成可能なゴール設定 ③称賛を演出、④即時フィードバック(アナログ)
とにかく目だけつぶってみる、呼吸をゆっくりにする、できたら即褒める
自己重要感が大事なタイプなので「できる・スゴイ」が効果絶大

⑤成長の可視化
できたらチェックをつける、チェック表が埋まったらごほうび

⑥独自性の歓迎
ぬいぐるみ王国をつくる、寝るときに「雨音ミュージック」など自分が落ち着けそうな音を聞く

だんだん「寝ること」が苦手ではなくなってきたもよう… 

とすばらしい発表でした。

ディスカッションのテーマ

● 後半は参加者全員によるディスカッション

テーマは、
・ご自身や周りの方の子供に関する事例もぜひお聴かせください(お一人2分ほど)
・皆さんでゲーミフィケーション6要素に当てはめてみましょう

(紹介された意見)

・子供を変えるのではなく、親がプレイヤーになって楽しむ
 子供に対してゲーミフィケーションを使う以外に、親である自身のモチベーションを保つために自分にゲーミフィケーションを使う
両方で使っていくと良さそう。
子供を怪獣に例えていたこと
自分(親)がプレーヤーとした場合の称賛、自分で自分にご褒美設定、
一番の称賛は自分がしたことの影響が子供から返ってきた時。数年越しになる場合もある
自分がレベルアップした!と感じられることが称賛

・できないことよりもできたことにフォーカスして、まずほめる
 もし称賛したい事が達成できない時は、一緒に達成可能なゴール設定を探していくのが良い

・子育て雑誌などの情報も鵜呑みにせず自分で判断する
 専門家は出来て当たり前で言ってくる。出来てない事を指摘する前に出来たことを褒めて欲しい。自分が専門家の立場になる場合には、この点を注意している。

・子育ては「抜けてみたらトンネル」行き止まりなのではと立ちすくむことをせず進む

・「でも」ではなく「だから」
 もうちょっとでできるね!だからこうするといいよ、「でも」は使わない。素直に入りやすくなる。

・褒めるためのやることリスト、見える化
 忘れ物が多い事例。毎日確認すること、宿題、持ち物確認、水筒を出す、とかのやることリストを壁に貼って確認するようにした。

・「甘口カード」「辛口カード」「叱るの今はちょっと待ってカード」等のアイデア

・とにかく子供と一緒に楽しんだもの勝ち!

色んなワクワクするような事例やアイデアが出ました。

集合写真

●参加者の「今日の学び・印象に残ったこと」

・とにかくほめるためのネタ作り(称賛を演出するだけではなく、そこにつなげるために進捗を見える化するとか、スモールステップで細かくほめてあげるとか)が大事なんだなと。ゲーミフィケーションが効く場面を想像できました!言い方ひとつ、捉え方ひとつ難しかったり、どうしたらわかってくれるだろうなど、悩みはつきませんが、楽しく乗り越えていけるヒントを得られた気がします。ありがとうございました。(子育てお父さん)
あと、リアルに「今は怒らないで!」(パス)カードがほしくなりました(笑)

・育児に絶対の正解はない、課題が多い分、ゲーミフィケーションで解決できるかもしれない事も多くあるのかもしれない。
子供に使う、親自身が使う、両方にゲーミフィケーションは使えるので双方に使っていくとどちらも楽しくできそう。(ゲームデザイナー)

・素敵なプレゼンテーションをありがとうございました!(イラスト凄かったです!パワーポイント見やすかったし素敵でした!!)
子供が寝ない、ということにまで6要素からのアプローチができるとは思いつきませんでした。
試行錯誤しながら、親も一緒にレベルアップしていることを感じます!
こうやって、子育ての悩みを人に話すということも大事なことですよね。
良い刺激を受けました!ありがとうございました!!(子育てお母さん)

・人間を育てるというのは、改めて大変だなぁと思いましたが、勉強会に参加している会員=ゲーミフィケーションに興味があるメンバーだからか、自分もしくは子どもをプレイヤーとして考えて、悩み事も楽しめる工夫をしながら問題解決していこうという思考の人が多いため、そういう面白い発想もあるのか!と勉強になりました。子育ての正解は本当に難しく、子供によっても環境によっても時代によっても変わってくるため、何が正解かわからないですが、私個人としては『親子共に笑顔でいられること』と『子供と一緒に楽しんだもの勝ち』だと思っているので、家族も私も笑顔でいられる工夫をしながらこれからも育児を楽しんでいきたいと思います!(子育てお母さん)

・さすが、ゲーミフィケーション協会の会員さん、みんな工夫して、子育てにゲーミフィケーションを取り入れている。
が、「子どもへのゲーミフィケーション」「自分自身へのゲーミフィケーション」の2タイプあることが分かった。
子育ての攻略法に正解はない。子ども毎に違う。
専門家の意見やSNSは逆に不安にさせることがあるので注意
子どものタイプを知る。苦手なことの攻略法を考える。
例えば、できる、すごい、スモールステップ、ぬいぐるみ王国。
共通のこと、
できたことをほめる
親子で楽しいことをやる。
次は、「お父さんの子育てゲーミフィケーション」のディスカッションをやりたいな。
(ゲーミフィケーション賢者)

●話者の「今日の学び・印象に残ったこと」

・楽しいディスカッション、ありがとうございました。
子供は幾つになっても子供なので、
今後の子供達(大人だけど・笑)への接し方としても勉強になりました。

以上、有意義な勉強会になったようです。

次回、5月は、ぷよ6 さんによる「オフィスワークに効くゲーミフィケーション」がテーマです。

前回記事: 『スピークバディ』みたいなゲーミフィケーション要素の入った看護師向けイーラニング教材を作る研究~会員3月勉強会報告
https://note.com/jgamifa/n/n0b236704489b

(おわり)

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執筆:日本ゲーミフィケーション協会 代表賢者 きっしー(岸本 好弘)

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