そういえば談話捏造の読売新聞大阪本社社会部といえば「黒田ジャーナル」
読売新聞が処分を発表
4月18日note記事でも取り上げた読売新聞大阪本社社会部が紅麹メーカー社長の談話を捏造した問題。
捏造した社会部主任を諭旨退職、取材した岡山支局記者を記者職から外す職種転換と休職1か月の懲戒処分という処分になりました。
マスコミの不祥事の場合、「ごめーん、でも批判は報道の自由を表現するからね」みたいな居直り謝罪が目立ちます。
一方、今回の読売新聞の処分は厳格でした。
実は本社ー支局トラブルはよくある話
おそらく同業他社は本件について「悪質」というよりも「よくある話」と認識されたのはないでしょうか。
この辺りの記者心理は一定量、理解できます。
紅麹メーカーは小林製薬の下請だから不利になる証言は考えにくい。しかし健康被害が広がっているという現実もあります。大阪本社としては発注者‐下請の関係は会社の都合であって、製造に関わった会社の一つとして責任を問いたかったのではないでしょうか。
ところが支局の記事にメーカー側の「お気持ち」がなくこれでは記事にならないというわけです。
現役記者によると「稚拙」だったと言います。この場合、ちゃんと逃げ道というか書式があると言います。例えば
コメントの後にこんな一文をつければどうでしょうか。仮に下請社長が「小林製薬の責任」を言及しなくとも、読者的には複雑な立場であることを伝えられると思います。
これは報道におけるトリック表現でいわゆる「終始無言」というやつです。政治家の不祥事などでは「責任については終始無言」、外国でトラブルにあって帰国した人にも「帰国も終始無言」、スポーツで惨敗した選手も「空港に降り立った●●選手は終始無言」などなど応用は効きます。
つまり紅麹問題も思い通りの談話でなくてもレトリックで「下請メーカーも不満」というニュアンスを出せるわけです。処分された大阪本社主任氏は48歳。経験豊富な記者だったと思いますが「下手」でしたね。
私的な「お気持ち」をぶつけすぎました。
読売新聞大阪本社社会部といえば
そして読売新聞大阪本社社会部といえば元社会部長・黒田清氏が率いた「黒田軍団」「黒田ジャーナル」ですよ。その薫陶を受けたのが漫画『こちら大阪社会部』のモデルになった大谷昭宏氏。よくテレビでコメントをしているオジイチャン。左派の中には「ただサツ回りしてただけだろ」って嫌悪感を持つ人もいます。
同社会部は論説委員長(当時)の渡邉恒雄氏の右派・保守路線に反発して反体制的な方針をとりました。無頼派のような自負があるかもしれません。
そんな土壌のせいかこんな「有迷人」も。
読売新聞大阪本社社会部で忘れてはいけないのが同遊軍記者(当時)、竹村文之氏。「JR福知山線脱線事故」(2005年)でJR役員の記者会見で恫喝まがいの発言で批判されました。
マスコミ問題で竹村氏の言動はよく引用されます。竹村氏も「お気持ち」をぶつけすぎた典型例でしょうね。
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