【衆院東京15区補選】西村ひろゆき氏が参戦で見えたネット人気≠集票力
病理が詰まった選挙にひろゆき氏が登場
ここ最近の選挙運動、政治活動はこどもオジサン、こどもオバサン、そしてイタい人の見本市と化しています。「政治を考える」というよりも一部野党、諸派、インフルエンサー、活動家による場外乱闘ショーが娯楽になった感があります。
その点、昨日投開票の衆院東京15区補選も同様にショー化した上に、社会の病理が詰まっていました。
結果はすでに報じられた通り、立民の酒井菜摘氏が当選。
須藤元気氏が善戦、東京で維新ブランドは低調、日本保守党・飯山氏の意外性、乙武洋匡氏(国民民主党、都民ファーストの会推薦)の惨敗など様々な分析ができると思います。
特に圧倒的な知名度を誇る乙武氏がこの順位なのは本人も失意のどん底でしょう。乙武氏については8年前の不倫スキャンダルで女性票を失ったとも指摘されています。高潔さを過剰に求める風潮には疑問を感じますが、これもまた世論というものでしょう。
https://twitter.com/h_ototake/status/1783622739611242941
今回、MX(東京メトロポリタンテレビジョン)の出口調査が最も正確だったので引用します。出口調査でも乙武氏の劣勢が伝わりました。
江東区の有権者より多いXのビュー数
落選したら「ただの人」。選挙の負けに2位も最下位もありません。にしても小池百合子東京都知事、国民民主党・玉木雄一郎代表が応援入りし、自民党支持層票も少なからず流れることを考えれば本来は乙武氏が最有力候補だったはず。
しかも実業家「ひろゆき」こと西村博之さんが乙武氏の応援に駆けつけました。並の応援弁士よりもよほど強力な助っ人。
事実、X上では動画の閲覧数もアップ! Xの動画投稿は江東区の有権者数約40万人を軽く超える353.5万ビューを記録。案の定、メディアはひろゆき氏登場を大々的に報じました。乙武氏の巻き返しなるかと思われましたが、5位という顛末。
組織力がない須藤氏はこのデコトラみたいな自転車で街宣がせいぜい。ところが乙武氏をぶち抜いての2位ですよ。
ネットの人気や盛り上がりは現実社会とイコールにならないことを露呈した格好です。政界もネット戦略に力を入れていますが、今回の乙武&ひろゆき現象はどう分析されるものでしょうか。
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