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重責感の伴うわくわく感を体感してほしい。 7.24は狼煙を上げる日

FORCASの酒居です。

普段はイベントやマーケの取組みについてnoteを書いてますが、今日はこの半年間、昼夜問わず取り組んできた、あるプロジェクトについて思いの丈を書き綴ろうと思います。

来たる7月24日、虎ノ門ヒルズにて『SaaSway』という大規模カンファレンスを開催します。ぼくはこのカンファレンスのオーガナイザーを務めています。

このnoteを書いてる7月14日時点で、835名の方にお申込みいただいており、満席となるセッションもではじめています。本当にありがたいです。

実はみなさんが本当に集まってくれるのか、集客開始当初は不安でした。自分たちの実現したい場を創り上げられるのか、賛同してくださったスポンサーさんに迷惑をかけないだろうかと、油断するとプレッシャーに苛まれる時期もありました。

しかし、社内外問わず、多くの方々に応援していただいたおかげで、申込者はどんどん増えています。嬉しさを感じるとともに、心から感謝しています。

「カンファレンス、やるか」と本格的に決めたのが今年の1月下旬。実は既に半年を切りつつあるタイミングでした。

それからの半年間、寝ても覚めてもSaaSwayについて考え続けてきました。言葉の通り、夢の中でもずっとSaaSwayを進めてました。ある時はスポンサーさんとの企画詰めをやっていたり、協力会社へ発注の手配をしたり。

ついには、目が覚めても夢と現実の区別がわからず、「あれ、あの連絡したのって現実だっけ?夢だっけ?」みたいなことがざらにありました(笑)夢の中でメール文面を考えて、起きた直後にスマホでそれを書けばいい状態になってるという、よくわからない技も身につけました。

カンファレンスをやるというのは、苦行の道です。リミットが近づくにつれて、肉体的にも精神的にも指数関数的につらさは加速します。

そんなことをしてまで、なぜカンファレンスをやるのか。その答えは単純明快で、それに耐えてでも実現したい「世界」があるから、です。

SaaS SHIFTの「狼煙」を上げる

今回ぼくたちが打ち立てたテーマは「日本のSaaS Shiftを加速する」。

ぼくたちFORCAS自身がSaaS企業であり、SaaSを愛してやまない弊社代表の佐久間を筆頭に、ぼくたちもSaaSというプロダクトに未来を実感しています。そして、ぼくらのユーザーさんには多数のSaaS企業さんがいらっしゃり、そのつながりも深いです。

また、ぼくたちは昨年1年を通して、多くのSaaSイベントを企画・開催してきました。毎回数百人の枠が数日で埋まるほど人気をいただき、そのたびに「SaaS」の広がりと可能性を実感しました。

一方で、世界的には市場が急拡大しているSaaSですが、日本国内でみると、注目を集めているとはいえ、まだまだ認知自体も低く、その本質的な価値もまだ伝わっていないのが現状であることも、徐々に理解してきました。

SaaSは組織をリデザインし、日本が抱える労働上の課題を解決する有効な手段になりえます。その価値をより国内へ伝え、日本における「SaaS SHIFT」の流れを加速させることが、今まさに大切だと考えています。

そして今回、その想いに共鳴してくださり、Box, Inc.共同創業者CEOであるアーロン・レヴィ氏をはじめ、SaaS業界を代表する経営者、有識者の方々にご登壇いただくことが決定しました。

セッション一つずつの紹介については、SaaSway特設サイトもしくは弊社佐久間が書いたセッション紹介note記事をご覧いただければと思います。

そして、スポンサーとしても、SaaS業界を代表する企業、そして日本有数の企業の方々にご協力いただいています。

「初回なので正直、来場者数も来場者層も予想でしかありません。ビジョンやカルチャーについてお話いただきたく、マーケティング観点ではお役に立てるかもわかりません。でも、日本にSaaSを広げるために、最高の場に必ずします。なのでその仲間として協力してください」

各社さんへスポンサー依頼をお願いする際には、こんな無茶苦茶な提案でお願いをしました。それにもかかわらず、初回でなんの実績もないぼくたちを信じ、「日本のSaaS Shiftを加速する」狼煙を上げる仲間として、みなさん快くご協力してくださったことに、心から感謝をしています。

素晴らしい方々と一緒にSaaSwayをつくっていることが、このカンファレンスを自信をもって進めていくことができる何よりの理由です。

重責感の伴うわくわく感を体感してほしい

SaaSwayの世界観をつくる上で、クリエイティブや企画づくりで徹底的に意識していることがあります。

それは参加者の方々に「重責感の伴うわくわく感」を感じてもらうこと。

イベントは祭りです。だから、SaaSwayもみんなで盛り上がって楽しんでいきたい気持ちはもちろんめちゃくちゃあります。

一方で、単にわいわいガヤガヤみんなで楽しむだけの集いにはしたくない、という想いがあります。

SaaSwayは「SaaS SHIFT」の狼煙を上げる場。だからこそ、参加者の方々にもカンファレンスの空間やセッションを通して、「自分も日本のSaaS Shiftの狼煙を上げる一員なんだ」という気持ちの良いプレッシャーとわくわくを同時に感じていただきたいと思っています。

その想いの共有の実現こそが、このカンファレンスの成功を決めます。

サンフランシスコで得たインスピレーション

SaaSwayのテーマは「日本のSaaS Shiftを加速する」ですが、それを実現するための根底にあるコンセプトがあります。

それは「人と人とが出会い、つながる場をつくる」というもの。

これは今年2月、サンフランシスコへ出張させてもらった際に得たインスピレーションが元になっています。

アメリカ出張では、FORCASサンフランシスコ支社の立ち上げメンバーであるハヤトにエスコートしてもらい、 現地のSaaSスタートアップや企業の方々を訪問してお話を伺ったり、シリコンバレーの世界観を体験しました。

現地の方々や経験から多くの学びや新たな発見を得られましたが、それは元を辿れば「出会い」という機会から生まれたものでした。 

また、現地で参加した大規模なSaaSカンファレンスでは、コミュニケーションを最重視する場づくりが行われ、随所に人が出会う仕掛けが施されていることに感動しました。

SaaSも核にあるのはツールではなく、人。人と人が出会い、つながりが生まれることで、SaaSの未来は一気に加速していく。

ここから生まれたコンセプトが「人と人とが出会い、つながる場」です。

一方向の情報発信の場ではなく、協力者、参加者すべての方が新たなつながりをつくるきっかけづくりの場として、または今のつながりをさらに深めていただく場として、SaaSwayをつくりたい。

その想いが全体の企画をつくる根源になりました。

人と人が出会い、つながる場

そこで今回つくったのが「CLOUD LOUNGE(クラウドラウンジ)」です。

セッション会場よりも大きな会場を用意し、中央に「ミートアップエリア」なるコミュニケーションスペースを設けました。

サンフランシスコで得た経験から、「アートが溶け込んでいる日常」の世界観も表現したく、以前からお世話になっているデザイナーさんや空間デザインの会社さんにも入っていただき、力を入れて設計を進めています。

そして、ミートアップエリアのまわりにも、さまざまな出会いの仕掛けを盛り込んでいます。クラウドラウンジの世界観をつくるスポンサーさんのブース、ドリンクカウンター、ショップカウンターなどなど、ぜひ体験していただきたい空間をつくりました。

また、事前に当日出会う約束をつくれるサービスEventHubを導入することで、カンファレンス前から参加者同士の出会いのきっかけづくりをしています。既に数百名の方がご登録いただき、カジュアルな情報交換や商談等でマッチングを始めてくださっています。

さらに、CLOUD LOUNGE内には「PITCH STAGE」も設けています。SaaSスタートアップを立ち上げられた起業家の方々がビジョンやプロダクトへの想いをお話いただきます。

クラウドラウンジを中心に、SaaSway全体を通して人と人が出会い、つながる場づくりを目指しています。

SaaSwayの名に込めた想い

普段ぼくがチームメンバーにしつこく話してることがあります。それはイベントやマーケをやっていく上で大切にしている考え方。

お客さんとのつながりを「点」ではなく、点と点をつなげて「線」にし、線と線を重ねて「面」にする。

人と人とのつながりを本当に価値あるものにしていくためには、一度の「点」のつながりでは足りません。SaaSwayカンファレンス当日、たとえどれだけ熱狂が生まれたとしても、瞬間最大風速的に大きな風を感じたとしても、その風が通り過ぎてしまえば、その感覚は消えてしまいます。それでは真の意味で「SaaS SHIFT」は実現しません。SaaS SHIFTは一日にしてならず。

だからこそ、カンファレンスで上げた狼煙を起点として、その火をより大きく焚き上げていきたい。そのためには、SaaSwayで生まれた「出会いとつながり」を最大限に広げていけるよう、SaaSwayを「点」ではなく、「面」として創り上げたいと思っています。

この想いを「SaaSway」の「way(道)」に込めました。

SaaSwayという一つの世界を通して、人と人が出会い、つながり、そのつながりが新たな出会いを生んでいく。それはあたかも、一つの「まち」がつくられていくように。

なので、ぼくは「SaaSwayはまちづくり」だと考えて、取り組んできました。

「要はコミュニティでしょ?」「まちはダサいから都市とか国がよくない?」という声もありますが、ぼくはあえて「まち」と表現したい。

コミュニティという言葉よりもより手触り感があって、都市よりももっと人との触れ合いと人間味がある。閉鎖的ではなく開放的である。

そんな空間にぼくたちのつながりを定義したい。

みんなの力で狼煙が上がり、まちは創られる

カンファレンスをつくっていくにあたり、実際に多くの方々に協力をいただいています。

たとえば、カンファレンスに向けて、弊社デザイナー廣田さんがつくってくれたSaaSway Tシャツ。6月下旬からFORCASのユーザーさんや協力者の方々が、このTシャツを着て、Sポーズをつくって応援写真を撮ってくれています。この一体感がとても嬉しいです。

また、各セッションの打ち合わせでは、登壇者の方々が当日に向けて熱く議論を交わす場に立ち会わせていただきました。本当に嬉しく、頼もしい場でした。

↑はA-2のReproさんセッション登壇者の方々同士の打ち合わせ会食。熱く濃いトークが繰り広げられました。

Reproの平田さんには、スポンサー様としてご協力いただくだけでなく、日頃から親身になって助けてくださり、ご自身が海外主張でご多忙の中でも、熱い激励のメッセージを送ってくださったり、集客の相談に乗ってくださいました。

そして、PR Tableの菅原さんには企画の段階から、たくさんのアドバイスをいただきました。

「このカンファレンスは酒居さんの作品なので、作家性を爆発させてください!」という熱い言葉に高揚。また、「辛いことあったらこの動画見たら元気出ますよ」といって親子熊の動画を送ってくださり、小熊の奮闘を観てなのか、菅原さんの優しさに対してなのかはわからないながら、心で泣きました(笑)

その他にもたくさんの方々に支えていただいて、企画を進めることができました。カンファレンスをつくっていくことを通して、ぼく自身、素晴らしい方々と出会い、つながりが生まれ、新たな景色を見ることができるようになりました。そして、様々な方々からお話を伺う中で、ますますSaaSの持つ可能性と価値を再認識しています。

SaaSwayはぼくらFORCASだけでなく、関わってくださっているみなさんとつくるカンファレンスです。

当日虎ノ門ヒルズに集うすべての方とともに、「SaaS SHIFT」の狼煙を上げたい。そして、一緒に最高の「まち」をつくり始めたい。

最高の体験をしていただけるよう、残り8日間も徹底的に創り込みます。

7月24日。重責感の伴うわくわくを体感してください。SaaSwayは、あなたとぼくたち全員でつくる世界です。


読んでくださってありがとうございます。まだまだ試行錯誤の連続ながら、自分たちの日々の取組みから得た気づきをシェアしていきたいと思っています。