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ミラーレス機では「APS-Cフラッグシップ」の必要性が薄れている

はじめに

どうもナジサンです。今日もカメラ雑談。

ミラーレス一眼が一般的になった今、レフ機の時代と違ってAPS-Cフラッグシップなるものの必要性が薄れてきているよね、という話。
ミラーレス特有の技術の進歩がそれを可能にしていると思うので、その根拠の部分を見ていってほしい。

ナジサン / 生活の育成ゲーム とは?

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前提

APS-Cフラッグシップって何よ?

まずそこだよね。
レフ機時代って各社ガチのフラッグシップとは別に、APS-Cセンサーを搭載しながらもリッチな筐体を用いた上級機を販売していたと思うんだよね。

例えばNikonのD500や、CanonのEOS 7D Mark2。
連写速度・AF性能・デュアルスロット・堅牢性みたいなものがしっかり詰め込まれていて、
価格の安さやコンパクトさが重視されるエントリー機とは一線を画した製品作りがされていたよね。

一方でミラーレス時代では、そういうAPS-Cフラッグシップの必要性が薄れてきていると思うし、実際にこの立ち位置のカメラが少ないと思う。
そう思った理由を語っていきます。

フルサイズとAPS-Cの違い

定期的にSNSを賑わせる話題だね。炎上の種。

いろんな観点がありすぎて空中戦になりがちなんだけど、ここでは筐体としての性能を全て同じとした場合のセンサーサイズの違いについて語りたい。

例えば、
大きさ・軽さ→縦グリの有無はあれど、APS-C由来の軽さを追求した機種ではない。

価格→違いはあれど、「安いから買う」の観点を除外する

初心者向け?→中級者以上を想定

という感じ。

上記を統一した上でフルサイズとAPS-Cの違いは何かと考えると、結局画角だと思うんだよね。
全く同じレンズを使った場合に換算1.5倍の画角で撮影することが出来る
逆に言えば、同じ画角を撮影したい場合に、APS-Cはその分小さいレンズで撮影できるという利点がある。

APS-C機を使う時は
大三元なら24-52mm、36-105mm、105-300mmのレンズとして脳内変換するし、
その先の超望遠も1.5倍の焦点距離のレンズとして運用することが出来る。

これがフルサイズとAPS-C機の違い。

APS-Cフラッグシップの用途

そう考えると、APS-Cフラッグシップの用途も見えてくるよね。
充分な光量が確保された環境で望遠写真を撮りたい場合はAPS-Cフラッグシップ、逆に光量の足りない環境ではフルサイズフラッグシップ。
画角と光量による得手不得手を正しく理解して使い分けると良いんだと思う。

しかし、ミラーレス時代ではその常識も少しずつ変わってきている。

APS-Cフラッグシップの必要性が薄れている理由

フラッグシップの機能に包含されている

もうこれに尽きる。
以下の3つの理由があると思う。

  • ミラーレスのフラッグシップ機は高画素である

  • EVFが採用された

  • 筐体がコンパクトになった

ミラーレスのフラッグシップ機は高画素である

Nikonのフラッグシップ機であるZ9は4571万画素と、従来のフラッグシップ機と比べると高画素だよね。

高画素機は暗所撮影に弱いからフラッグシップ機では採用されなかった歴史があると思うんだけど、ミラーレス機では改善されてきてる。

処理速度も上がって高画素でも処理が間に合うようになったし、連写速度も確保できるようになった。
フラッグシップ機だからと言って画素数を制限する理由がなくなったんだろうね。

4571万画素もあると、DXクロップ(APS-Cクロップ)をしても1940万画素と充分な画素数が残るので、わざわざ2台を使い分けるまでも無くなった。

SONY α1も5010万画素と高画素だよね。Z9と同じことが言えると思う。
クロップ時でも2100万画素を使えるので、十分なんだと思う。

EVFが採用された

これは使いやすさの話。
レフ機時代にAPS-Cクロップをすると、OVFの表示領域はフルサイズのままで枠が表示されるだけで、正直ちょっと使いにくかったよね。
だからAPS-C機として常用したいなら、素直にAPS-C機を使った方が合理的だった。

一方でミラーレス機はEVFなので、APS-Cクロップをした際はAPS-Cの画角がファインダー一杯に表示される。
つまり、撮り手側の感覚としては純粋なAPS-C機を使っているのと全く同じ感覚で使うことができるんだよね。

筐体がコンパクトになった

これも多少はあると思う。
レフ機時代のフルサイズフラッグシップといえば1kg越え(1300~1500g)とかが普通だったと思うけど、Z9は1100gとかなり軽め。
同等性能のZ8なら900gくらい。
α1に至っては700g台と、信じられないほど軽くなってる。

例外もある

今日話したのはNikonとSONYの話。
一方で、現状EOS Rシリーズの最上位機であるEOS R3は高画素機ではないので、APS-Cフラッグシップを使いたい場合はR7と使い分ける必要がある。

R7のスペックがAPS-Cフラッグシップ機として充分かっていうところは一旦置いておくけど、
少なくとも電子シャッターで秒間30コマ連写ができたり、デュアルスロットが搭載されているところを見ると、
ベーシック機とよく似たスペックで作られているNikon Z50 や SONY α6700とは異なった立ち位置で作られているんだと思う。

また、FUJIFILMはそもそもフルサイズ機を作っていないし、LUMIX・OMもAPS-C機を作っていないから、今回の話には該当しないね。

結論

ということで、ミラーレス機では「APS-Cフラッグシップ」の必要性が薄れているという話と、その根拠について話をしてきました。

ミラーレス一眼はレフ機と違って高画素やEVFやコンパクトさを備えているので、フルサイズとAPS-Cで2台のカメラを使い分ける必要がなくなっているんだと思う。

ゆえにプロ向けのAPS-Cフラッグシップを出す必要はレフ機時代と比べると無くなってきていて、
どちらかと言うとAPS-C機は、安価に販売できる事やレンズを小型化出来ることを活かした製品ラインナップになっていくんじゃ無いかな、と思ってます。

僕としては批判的な意見は一つもなくて、技術の進歩ってすげーと思う一心だね。
これからの各社の製品ラインナップを楽しみに待ちたいと思います。

最後に

終わりです。最後まで読んでくれてありがとう!
またみてね。


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