ちらちらと雪の舞う日。自販機でホットレモンを買って飲んだ。甘酸っぱい味が口いっぱいに広がった。その朝まで心にあった淡い希望は、脆くも崩れ去った。幸せそうに並んで歩くあいつと君の姿に、僕は拳を握りしめた。冷たく濡れた胸の内に、ホットレモンの熱が沁みた。 #140字小説 #レモンの日

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